「悩みのるつぼ」は、朝日新聞の土曜日の「be」紙面。
1月15日の回答者は、お待ちかねの上野千鶴子さんです。
余談ですが、「るつぼ」というのは、漢字で書くと「坩堝」で、
金属やガラスを高温で熱して溶かすときなどに使ったりする耐熱性の容器のこと、
と最近、知りました。
今回の質問者は男性、59歳。
「私の性欲をどうしたらいいのか」という性の悩み。
おおいんでしょうね、こういうオトコ。
いつものことですが、上野さんの回答がいいですねぇ。
セックスというのは、相手とのよい関係性のうえで成り立つ、
ということを、ジコチュウのオトコ(たち)にズバリ指摘しています。
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「セックスレス」に関連して、厚生労働省の研究班の「男女の生活と意識に関する調査」で、
「過去1カ月にセックスがなかったと回答した既婚者は41%」との記事が出ました。
若い世代の「セックスばなれ」も増えているとか。
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1月15日の回答者は、お待ちかねの上野千鶴子さんです。
余談ですが、「るつぼ」というのは、漢字で書くと「坩堝」で、
金属やガラスを高温で熱して溶かすときなどに使ったりする耐熱性の容器のこと、
と最近、知りました。
今回の質問者は男性、59歳。
「私の性欲をどうしたらいいのか」という性の悩み。
おおいんでしょうね、こういうオトコ。
いつものことですが、上野さんの回答がいいですねぇ。
セックスというのは、相手とのよい関係性のうえで成り立つ、
ということを、ジコチュウのオトコ(たち)にズバリ指摘しています。
私の性欲をどうしたらいいのか 相談者 会社員 59歳 2011/01/15 朝日新聞 現在59歳。夫婦間の性に関しては居酒屋でアルコールの力を借りるとしてもなかなか同僚やましてや兄たちにも聞けない。 男女の身体の仕組みが異なるのは分かるが、還暦を間近にしてこの私、若いぴちぴちした女性を見るとしゃぶりつきたくなる。せめてそばにいて欲しいと切望し、その気になればいつでも夜の営みはOKの態勢にある。が、肝心の女房がもうなえ果てている。数年前、痛みが走り、それ以来、努力もしたのだが、相手にしてもらえない。・・・・(中略)・・・ 女房にもう私とのセックスは金輪際なくてもいいかと問うたら、「一生なくてもイイ。不自由しないもん」。「素人はご法度だけど浮気もしてもいいから」ともつけ加えた。 今更夜の街に出向き、欲情を発散させたくない。性の処理、私はこれからどう向き合っていけばいいのか。 -------------------------------------------------------------------------- あなたは努力してきましたか 回答者 社会学者 上野千鶴子 よくあるんですよね、この手のお悩みが。夫はその気満々なのに、妻の方がいっこうに乗ってこない、という食い違いや、その反対の組み合わせも。 夫婦の性関係は、性抜きの関係の反映。団塊カップルはもう結婚歴40年ばかり。これだけかけて作ってきた人間関係は、容易には変えられません。 今になって性関係を持ちたくないというのは、それ以前だってきっと妻にとってはセックスが楽しくもうれしくもなかった証拠でしょう。加齢すれば女性器は潤いが減少し、性交痛が生じるのは常識のうち。それを緩和するHRT(ホルモン補充療法)や潤滑ジェリーの使用などの処方箋(・・せん)もありますが、さまざまな手段を用いて挿入スタンバイをするなんて、たとえ夫婦のあいだであっても強姦(ごうかん)OKと言っているようなもの。 それよりもっと大事なのはセックスがキモチいい、と妻が思えるかどうか。そしてそのためにあなたが努力したかどうか。キモチいいことならまたしたくなるのはあたりまえ。これに年齢は関係ありません。80代でキモチいいセックスをしている女性も知っています。 妻の「一生なくてもイイ。不自由しないもん」は、翻訳すれば「あんなつらいおつとめはもうたくさん」。実はこのせりふは『老年期の性』(79年)の著者で、この分野のパイオニアで知られる保健師の大工原秀子さんが、調査当時70代以上だったお年寄りの女性から聞いた声でした。団塊カップルの多くで、夫の独りよがりなセックスに妻がうんざりしてることは各種の性調査からもわかっています。あなたが例外でないだけで。 あなたの性欲は妻との関係欲ですか、それともたんなる身体的な性欲? 妻との性関係を復活させたいなら、それがだめになっていったのと同じだけのテマヒマをかけて、高齢期の夫婦にふさわしいベッドマナーとテクを学んで下さい。 もし後者なら。いまはマスターベーションのおかずは世にあふれていますから、テンションが高まったら適度に抜いてさっぱりしてください。たまには妻に手や口で協力してもらってもいいでしょう。え、それすら頼めない、ですって? そのくらいのスキンシップが成りたたないようなら、この先、どちらかが要介護になったときに、排泄(はい・せつ)介助を含む身体介護なんてできませんよ。 題字・イラスト きたむらさとし |
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「セックスレス」に関連して、厚生労働省の研究班の「男女の生活と意識に関する調査」で、
「過去1カ月にセックスがなかったと回答した既婚者は41%」との記事が出ました。
若い世代の「セックスばなれ」も増えているとか。
関連の記事を紹介します。
セックスレス:夫婦4割が 「面倒」「産後何となく」--厚労省研究班が調査 性交渉に無関心な「草食系」の若者が男女ともに増え、夫婦間でも4割がセックスレスになっている日本人の実態が、厚生労働省の研究班が12日公表した「男女の生活と意識に関する調査」で分かった。調査は昨年9月、全国の16~49歳の男女3000人を対象に、調査票を手渡す形で実施(回収率57・2%)。2年ごとに行い、今回で5回目。 セックスに「関心がない」「嫌悪している」と答えた人の合計は、男性で前回(08年)より8ポイント増の18%。女性も11ポイント増の48%。特に16~19歳では男性が17・5%から36・1%へと2倍以上に急増、女性も46・9%から58・5%に増えた。 結婚していてもセックスレス(1カ月以上性交渉がない)という人の割合は、質問を始めた04年の31・9%から毎回増え、今回は40・8%と初めて4割を超えた。特に40歳以上では5割近くに上る。理由のトップは男性が「仕事で疲れている」(19・7%)で、女性は「面倒くさい」(26・9%)。男女合わせて最も多いのは「出産後何となく」(20・9%)だった。 調査にあたった日本家族計画協会家族計画研究センターの北村邦夫所長は「少子化とも密接に関係しており、男女間のコミュニケーション力を高める工夫や、労働時間の見直しなどが必要だ」と話す。【小川節子】 毎日新聞 2011年1月13日 |
虐待経験5% セックス「関心ない」も増加 厚労省調査 2011.1.13 朝日新聞 厚生労働省の研究班(主任研究者=竹田省・順天堂大教授)の「男女の生活と意識に関する調査」で、18歳ごろまでに両親や同居者から虐待を受けた経験のある人が、回答者の5%おり、女性だけでみると7.1%に上った。 意識調査は2002年から2年に1度行っているが、虐待経験を尋ねたのは初めて。今回は昨年9月、16~49歳の男女3千人を対象にし、1540人から回答があった。 研究班の北村邦夫日本家族計画協会研究センター所長は「該当する年代の女性では単純計算で200万人近くが虐待を経験したことになる。予想外に多く驚いた」と話す。 経験した虐待は、「殴る、蹴る、熱湯をかける」といった身体的な虐待が男性80%、女性48%。子ども心を傷つけるようなことを繰り返し言うなど心理的な虐待は男性53%、女性69%。性的な虐待は女性の15%が経験したと答えた。 虐待経験者のうち、両親の離婚を経験した人は36%で、虐待経験のない人(11%)より多かった。リストカットなど自傷行為の経験がある人も、虐待経験者(33%)の方が虐待経験のない人(6%)より多かった。 調査では、セックス(性交渉)への関心についても尋ねた。セックスに関心がない・嫌悪していると回答した人は、男性18%、女性48%で、08年の調査より男性は7ポイント、女性は11ポイント増えた。年代別だと16~19歳で最も多く、男性36%(前回調査で18%)、女性で59%(同47%)だった。男女ともに「草食系化」が進んでいる傾向がみられ、とくに若年男性の草食系化傾向が強まっていた。 セックスに関心がない一因は、「異性と関わることが面倒だ」と感じることにあるようで、全体の4割の回答者が「面倒だ」と回答した。 夫婦間のセックスレス化も進んでおり、過去1カ月にセックスがなかったと回答した既婚者は41%で、前回より4ポイント増加した。04年の32%から毎回、増加している。(大岩ゆり) |
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