みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

雪が積もったよ!/連載【仕事も子育ても】4.5.6.7(中日新聞)

2011-01-17 17:36:27 | 市民運動/市民自治/政治
昨日から本格的に降り始めた雪。
各地で今年いちばんの寒さと積雪を記録してます。

今回の雪、愛知県や三重県など南のほうでもかなり積もっているようです。
   
こちらでも、きのうのお昼にはこんな感じ。
  
夜にもしんしんと降っていて、幻想的。
   
一晩降り続けるとかなり積もるかも。
   

一夜明けて、きょうの午前中。
積雪は25センチくらい。
   
少し溶けかけた午後の一枚。
   
   寒いので、部屋から写しました。
  上半分は屋根から垂れている雪です。

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今日は、阪神大震災が起きた日。
午後から選挙講座に関連しての取材があるので、
朝から資料の整理をしがてら、部屋のお片づけ。
母が泊ったときのままのベッドや椅子もしまいました。
掃除機をかけ終わったところで携帯電話が鳴って、
近くまでいらっしゃっているとのこと。
外を見たら、家の前に車がとまっていました(セーフッ)。

地方自治関連でも、阿久根市長にリコール運動をした新人が当選したり、
名古屋の住民投票が始まったり、大きな動きがありました。

それはまたあらためて報告するとして、
中日新聞の稲熊美樹さんが書かれた連載【仕事も子育ても】の後半を紹介します。

仕事も子育ても4 (2011.1.12 中日新聞)
学童保育無利用に制限 『学年の壁』難問が次々
  

仕事も子育ても5 (2011.1.13 中日新聞)
両立にかかる費用  負担大きく将来に迷い
  

仕事も子育ても6 (2011.1.14 中日新聞)
夫婦で交互に育児休業  フルタイム勤務に満足
  

仕事も子育ても7 (2011.1.15 中日新聞)
企業や行政 環境整備に力  多様な働き方を後押し

  

毎日新聞の「幸せのかたち』の連載もステキな記事なので、
抜粋して紹介します。
関心のある方は、webで連載をお読みください。

幸せのかたち:「気持ち」の物語 風を感じて/2 /福岡 

◆北九州・美容室「しろ」で
 ◇ついてなさを笑い飛ばす
 北九州市八幡西区で美容室「しろ」を営む中村みどりさん(60)が走り始めたのは47歳の初冬。それまでは仕事と子育てに追われて運動らしいことはほとんどしたことがなく、仕事の後で気分転換に近くのグラウンドを歩く程度だったという。
 「最初は460メートルあるグラウンドを1周も走れなくて。でも続けていたら1周が2周、2周が3周って走れる距離が伸びていって。半年ぐらいした時に誘われて5キロのレースに出たんですよ。そしたら偶然2位に入ってしまって……。あはっ」
 ところがその初レースから2カ月たった98年の7月、胃の辺りが痛くて内科にかかった中村さんは婦人科の受診を勧められる。婦人科の医院にかかると今度は総合病院に行けと言われ、行くと、子宮全体が筋腫になっているからすぐ取らないといけないと告げられた。
 「とにかくすぐ手術っていうんで、エッていう感じで。でも仕方がないなってんで全部取ったんです。ところが手術の1週間後、抜糸したら全然ついてなくって。傷口が全部開いちゃったんですよ。ホッチキスで留めてから縫うんですけど、普通は留め金を外した後から抜糸するらしいんですね。でも私の時は一緒に外して。そしたら全然ついてなくて、身が全部出たっていうか。もう真っ赤になって……」
 抜糸の時は麻酔をかけないため、中村さんはわが身に起きたその一部始終を目の当たりにすることになった。それをまるで人ごとのような口ぶりで話してくれる。
 「ガーゼ当てて、ちょっと先生呼んできますって。はっきり言って私も戸惑ってですね。慌てて飛んできた先生に、ちょっとこれ痛いですぅって言って。それで急きょもう一回手術ってんで全部縫い直しまして。縫ったところがついてないなんて、私、ほんとついてなくって……。きゃはっ」
 痛みや恐怖で卒倒してもおかしくないような経験を、中村さんは最後にダジャレの落ちまでつけて笑い飛ばすのだった。
 それが単に強がって言っているわけではないことは、退院後の彼女の行動が証明している。病院から自宅に戻るとすぐに走り始めているのだ。
 「2回目だから今度は大丈夫だろうと思ってですね。足腰も弱るから、走ろうって」
 そして退院2カ月後にはランナー仲間に誘われて21・0975キロのハーフマラソンに初挑戦して完走。さらに3カ月後の99年1月には、やはり仲間の勧めで42・195キロのフルマラソンに挑み、4時間36分46秒で完走している。
 それにしても走り始めて日の浅い50歳間近の女性である。それも子宮摘出後間もないのにハーフやフルマラソンに誘うとは。ランナーって何と大胆なんだろう。そう思って口にすると、中村さんは首を横に振りながらあっけらかんと言った。
 「いやあ、言ってないんです。入院したことも手術したことも。乳がんの時も言わなかったし、肺を切った時も。さすがにクラブのリーダーにだけは話しましたけど。だから『女の気持ち』が新聞に載って、みんなにばれちゃった形で。私、自分のことを人にしゃべらないんです。離婚した時も全部片づいてから友達に離婚しちゃったって事後報告したぐらいで。水くさいとか冷たいとか言われるんですけど……」
 一つだけでも不安に押しつぶされそうなのに、次々に襲ってくるそれらを、中村さんはずっと自分の胸に収めて1人で乗り切ってきたのだ。
 初訪問から8カ月後、美容室に相田みつをの書が置いてあった。そこに中村さんが人に話さない理由が記されていた。
 《だれにだって/あるんだよ/ひとにはいえない/くるしみが/だれにだってあるんだよ/ひとにはいえない/かなしみが/ただ だまっている/だけなんだよ/いえば ぐちに/なるから》
 だが、愚痴になると分かっていても、人は話さずにはいられない存在ではないのか。
 疑問は逆に深まってしまった。【福岡賢正】<毎週木曜掲載>
毎日新聞 2011年1月13日 地方版


幸せのかたち:「気持ち」の物語 再生家族/13 /福岡 

◆佐賀・シングルの会から
 ◇自由と絆、共に満たして
 「シングルの会 そよ風」を主宰する佐賀市の北野陽子さん(60)は、今も戸籍上は長男の桂輔さん(35)、次男の隆弘さん(32)との3人家族だ。ただ実際には、夫婦を名乗り始めて9年になる新しいパートナーが週に1度福岡から訪ねてきて共に時を過ごす。連休などにはそのパートナーの戸籍上は縁の切れた孫たちが宮崎から遊びにきて、普通の家族と何ら変わらない団欒(だんらん)を楽しむ。反対に桂輔さんと隆弘さんは家を出て、それぞれのパートナーと暮らしている。
 アルバイトしながら東京都内のライブハウスなどで自作の歌の弾き語りをしている桂輔さんの相手は、熱心な聴き手だった有名宝飾店に勤める8歳年上のキャリアウーマン。一緒に暮らし始めて8年になるが、戸籍は今も別々のままだ。相手も「幸せだから、ずっとこのままでいたい」と言っているという。
 「僕は両親に似て子供のような所があるから、年上なので安心できる部分があるんです。向こうも仕事をメーンにしているし、僕も音楽を続けていきたいんで、自然に行き着いたのがこの形。お互い相手に多くを求めすぎないからうまくいってるんでしょうね。それが両親からぼくが学んだことかもしれません」
 父親が営んでいた写真会社を手伝いながら定時制高校を出た隆弘さんは、佐賀のテレビ局に誘われ、今は番組制作スタッフとして働いている。
 「親父(おやじ)を手伝っている時、画像編集ソフトがえらい面白くて。それで遊んでるうちに動画にも手を出しまして。その自主制作した作品が地元の映画祭の実行委員の目に留まって話を持ってきてくれたんです。五十代後半の人ですけど、今も一緒に飲みにいったりして可愛がってもらってます。その人から大人の教育を受けている感じですね」
 父親代わりとも言えるその人の縁で、隆弘さんは美術家を志す6歳年下の女性と知り合い、3年前から佐賀市内のアパートで一緒に暮らしている。互いの親にも同居相手として紹介しあった公認の仲だが、やはり籍は別々のままだ。パートナーは絵を描くことを生活の中心に据えており、このスタイルが一番心地いいと言っているという。
 番組を制作している時、隆弘さんは両親から受け継いだものが今の仕事に生かされていることに気付き、不思議さに打たれることがある。
 「小さいころに母親が史跡を巡る会をやっていて、あちこち連れていってくれたんです。当時は全然面白くなかったけど、仕事で県内の遺跡を回っていると、歴史が好きなんですよ。いつの間にかそうなってたんです。親父は親父で写真や映像の方でいろいろ教えてくれて。それがちょうど交わって、楽しく仕事できてますからね。面白いなあ、と。結局、僕は家族という関係には恵まれなかったけど、個々の人には恵まれたんですよ」
 東京で音楽活動を続ける桂輔さんは、音楽や演劇といった表現を志す者に、自分と同じく普通でない環境で育った人間が多いことに気付いた。
 「だから僕らは世間体とか気にしません。大事なものは何だろうって自分なりに探してきて、それがやっと見えてきたところなのかな」
 桂輔さんが作った「つぎはぎ心」という歌に、こんなフレーズがある。
 《あの子は(バラバラにちぎれた)僕の心を拾ってきて/セロファンテープで貼り合わせた/そして僕の心はもとどうり/つぎはぎだらけのもとどうり/……中略……/それをそっとあの子は僕の胸にしまった/空がずっと青くって ああ僕は笑った》

 人は個の自由を求めると同時に、他者との絆を切実に求める。一人一人が持つその二つの欲求を共に満たす幸せの連立方程式の解を、戸籍上の家族という形の中に見い出せなくても、あきらめることはない。勇気を出して一歩踏み出せば、出会いは無数に待っている。その中から、お互いの人格を尊重しあえる最適の解を探せばいいのだから。【福岡賢正】=この項終わり
毎日新聞 2010年12月23日 地方版 


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1月16日(日)のつぶやき

2011-01-17 01:28:26 | 花/美しいもの
09:43 from Tweet Button
きょうのブログ。○【悩みのるつぼ】Q.性欲をどうしたらいいのか/A.上野千鶴子さん「あなたは努力してきましたか」 #goo_midorinet002 http://t.co/mxTCXcK
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