みどりの一期一会

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】「違憲」安保法制 審議尽くさず採決とは/薄紫の変わり咲き紫陽花とチョウセンニンジンボク

2015-07-11 21:43:45 | ほん/新聞/ニュース
きょうも「安保法制」関連の社説です。

中日新聞と朝日新聞が、それぞれ論じていました。

  【社説】「違憲」安保法制 審議尽くさず採決とは  
2015年7月11日 中日新聞

 憲法違反との指摘が相次ぎ、対案が提出されたにもかかわらず、なぜ成立を急ぐのか。戦後日本の専守防衛政策を根本から変える法案である。審議を尽くさないまま、採決に踏みきるべきではない。

 衆院平和安全法制特別委員会はきのう、政府提出の安全保障法制関連法案に加え、民主、維新両党が共同提出した武力攻撃に至らない事態に備える「領域警備法案」と、維新が単独提出した対案についても審議を始めた。

 とはいえ、政府・与党は、集団的自衛権の行使に道を開く政府提出法案がどれだけ違憲と指摘されても、法案の撤回や廃案、修正に応じるつもりは全くないようだ。

 首相は特別委で領域警備法案について「必要と考えていない」と一蹴、維新の対案についても、高村正彦自民党副総裁は維新との協議後、「画然とした差がある。埋めるのは大変だ」と語っている。

 政府・与党の関心はもはや、議論を深めることよりも特別委の審議をいつ打ち切り、衆院を通過させるかにあるのだろう。

 首相は特別委で「委員会で議論が深められ、時期が来れば採決することが民主主義の基本だ」と述べ、谷垣禎一自民党幹事長もきのうの党役員連絡会で「来週はヤマ場だ」と述べた。政府提出法案を早ければ十五日に特別委で、十六日に衆院本会議で可決し、参院に送付したい考えのようだ。

 首相が、米連邦議会で夏までの安保法案成立を約束したことが、それほど大事なのだろうか。憲法順守を求める日本国民と米国の、どちらを向いているのか。

 憲法学者の多くや世論調査では国民の過半数が「憲法違反」として反対する法案である。対案も含めて慎重に審議し、日本の安全保障のあるべき姿についての議論を尽くすべきではないのか。

 本紙のアンケートでは、回答した憲法学者二百四人のうち、九割に上る百八十四人が政府提出法案を違憲と断じている。

 菅義偉官房長官は「どのような意見が多数派か少数派かは重要ではない」と述べた。数に意味がないというのなら、与党多数の数の力を頼りに、法案成立を押し切ることがなぜできるのか。

 歴代内閣が堅持してきた、集団的自衛権の行使を違憲とする憲法解釈を一内閣の判断で変えた上、国民多数の反対を顧みずに安保法案を成立させようとする。憲法が権力を制限する立憲主義を、二重の意味で蔑(ないがし)ろにする行為である。断じて許すわけにはいかない。

  
  社説:安保法制―首相の「丁寧な説明」?
2015年7月11日 朝日新聞

 安倍首相の国民への説明は「丁寧ではない」が69%。「丁寧だ」は12%。朝日新聞の6月の世論調査の結果である。

 安全保障関連法案について、政府与党は来週の衆院採決をめざしている。だが、この期に及んでも国民の理解は進んでいない。そんな現状を打破すべく、首相が自民党のインターネット番組に出演している。「安倍さんがわかりやすくお答えします! 平和安全法制のナゼ? ナニ? ドウシテ?」

 どのような説明がなされているか。たとえば、集団的自衛権についてはこうだ。

 「不良が、安倍晋三は生意気なやつだから今夜殴ってやろうと言っている時に、友達のアソウさんが、俺はけんかが強いから守ってやるよと一緒に帰る。そこに3人ぐらい不良が出てきて、私の前にいたアソウさんをまず殴った。で、私もアソウさんをまず守る。これが昨年の憲法解釈を見直す時に、限定的にできますね、と認めたこと」

 抑止力については「戸締まりをしっかりしていれば泥棒や強盗が入らない。隣のお宅に泥棒が入ったのがわかったら、すぐに警察に連絡する。そういう助け合いがちゃんとできている町内は犯罪が少ない。これがいわば抑止力」。

 複雑な国家間の関係を単純化する。わかりやすいかどうかはさておき、戦後日本の平和国家としての歩みを一大転換させる法案の説明にふさわしいたとえ話だろうか。聞けば聞くほど、ナゼ? ナニ? ドウシテ?が頭をもたげてくる。

 国民の「わからない」は「わかりたい」の裏返しでもあるはずだ。

 首相は「丁寧に説明したい」と繰り返すが、国会で個別事例に即した議論を迫られると、政府見解を長々と説明したりはぐらかしたりヤジを飛ばしたり。「説明は全く正しいと思いますよ、私は総理大臣なんですから」と言ってのけたことも。

 首相は何か、思い違いをしているのではないか。

 異なる意見を持つ者の間に橋を架ける。それが政治の、とりわけ首相の大事な仕事だ。

 そのために、数におごらず、「身内」ではない批判者や反対者の疑問や不安を真正面から受け止め、理を尽くし、情を傾けて説得する。すべての人の同意は得られなくても、橋を架ける努力をしたという事実は「次」への土台として残る。

 架橋を放棄し「身内」だけで編んだ綱は太く見えても弱く、短い。その上を渡るがごとき首相の政治姿勢は危うい。 


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庭には、変わり咲き紫陽花がいろいろ咲いています。

いずれも、遅咲きの品種。

定価の半額くらいの鉢花を地面に植えたら、数年で、
薄紫の花がたくさん咲くようになりました。


  



四季咲きアジサイ 

穂状の青い小花が咲く西洋ニンジンボク。

 涼しげな青い花穂 セイヨウニンジンボク
  

ヤブカンゾウ


千日紅とヒペリカム
 
ケイトウの寄せ植え。


  

豚ロース肉とささみの冷しゃぶ


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