みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

真相を闇に眠らせるな 森友国賠訴訟 /政権に良心はあるか/佐川氏は法廷で真実語れ/長茄子の味噌煮

2020-07-19 22:31:00 | ほん/新聞/ニュース
生協のサバの味噌煮のたれで、
長茄子の味噌煮を作りましした。

特大の四本の長ナスを一㎝くらいの輪切りにして、
薄い塩水に少しつけてから、ゴマ油で両面を焼きます。

茄子がしんなりしたら、お酒で薄めた味噌煮のたれを入れて、

汁けがなくなるまで5分ほど炒め煮にします。

トロトロの長茄子の味噌煮ができました。
  
たくさんある長ナスは、しょうゆ出汁で炒め煮にしてもおいしいです。


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後半は、
森友学園問題で自殺された近畿財務局職員の配偶者が起こした国家賠償訴訟。
新型コロナウィルス感染症のニュースが目を引くのですが、
森友学園問題は何も解決していません。
その闇に葬られている真相を明らかにしたいという思いで提訴された注目の裁判です。

  社説:真相を闇に眠らせるな 森友国賠訴訟
2020年7月17日  中日新聞

 夫はなぜ自殺せねばならなかったのか。森友学園の問題で決裁文書の改ざんを強制された元職員の妻が起こした国家賠償訴訟。命を絶った原因と経緯を明確にすることは国の当然の務めである。
 「夫がなぜ死を選び悩み苦しんだのか、私の知りたいことは何一つわかりません」「事実を明らかにしてください」
 大阪地裁の法廷で、元財務省近畿財務局職員赤木俊夫さんの妻・雅子さんが述べたことが、この訴訟の本質であろう。
 赤木さんは森友学園への国有地売却問題を担当していた。二〇一七年に決裁文書の改ざんにかかわり、うつ病を発症し休職。翌年三月に自殺した。
 確かに財務省は改ざんの事実を認め、調査報告書をまとめた。だが、誰がどのような指示で改ざんを強制したのか、具体的な経緯を詳細に記してはいない。赤木さんの自殺の記載もない。検察の捜査も「全員不起訴」で終わった。
 これでは国家権力が真実を隠蔽(いんぺい)しているのに等しいではないか。国民にはそう映る。妻の嘆きと怒りの訴えは理解できる。
 「改ざんを主導した」と財務省が認めた佐川宣寿(のぶひさ)氏は理財局長から国税庁長官に出世した。文書厳重注意を受けた太田充氏もこの夏の人事で主計局長から事務次官に…。森友問題で事実を隠す側に回ったはずの人々が、なぜ組織トップへの昇進を果たすのか。
 国民は薄々(うすうす)は気付いている。森友問題が国会で取り上げられたとき、安倍晋三首相が「私や妻が関係していれば、首相も議員も辞める」と述べた。それに端を発しているのだろう。その後、文書改ざんが始まっているのだから。
 赤木さんが遺(のこ)した手記などが死から二年後に公表された。「森友学園を厚遇したと受け取られる疑いのある箇所」の修正、安倍昭恵首相夫人らが関与した部分などを削除する作業も。会計検査院に「資料を渡さないよう」との本省指示さえも…。
 不正の命令に涙ながらに抵抗したのが赤木さんだった。手帳には「国家公務員倫理カード」が挟まれていた。生前に「私の雇い主は日本国民」と話していたという。
 訴えられた国も佐川氏も訴訟では「請求棄却」を求めた。三十五万人分の再調査を求める署名にも国は首を横に振る。
 「首相は夫を切り捨てた」と雅子さん。真相を闇の中に眠らせてはならない。


 社説:「森友」国賠訴訟 政権に良心はあるか
2020年7月16日  朝日新聞
  
 組織の不正に加担させられて命を絶った元職員の訴えと、「真実を知りたい」という妻の思いにどう向き合うのか。
 財務省と安倍政権の「良心」が問われている。これまでのように真相を語ろうとしない姿勢を続けるのは、国民への重大な背信である。
 元職員は、同省近畿財務局に勤めていた赤木俊夫さん(当時54)だ。森友学園への国有地売却をめぐる公文書の改ざん問題が発覚した後の2年前、手記と遺書を残して自死した。
 妻の雅子さんが、国と当時の同省理財局長の佐川宣寿(のぶひさ)氏に損害賠償を求めた訴訟が大阪地裁で始まった。今後、佐川氏や関係職員に法廷で証言を求めていく考えだ。
 国会で実態と異なる答弁や説明拒否を繰り返した佐川氏をはじめ、財務省はすでに根深い隠蔽(いんぺい)体質を露呈させている。
 学園と財務局との交渉記録など政府文書の不開示を争う別の訴訟が起こされ、昨年来、違法とする判決が続いた。特に先月の大阪地裁は「意図的に不開示としており、相当に悪質」と断じた。
 俊夫さんの死は昨年、公務災害に認定された。雅子さんはことし4月に文書の開示を請求したが、財務局はコロナ禍に伴う業務多忙を掲げ、文書の大半について開示の可否を決める期限を来年5月に延ばした。これに対しても、雅子さんは裁判を起こしている。
 今回の訴訟の焦点は、佐川氏の指示の有無にとどまらない。俊夫さんの手記は、佐川氏の後任理財局長である太田充・次期事務次官も虚偽答弁を続けたと指摘。他の職員らにも言及し、本省が主導し財務局が従わされたとする経過を記している。
 佐川氏を要職に起用し続けた麻生財務相をはじめ、財務省全体が問われているのだ。
 そして安倍首相をめぐる問題である。森友学園が開設を目指した小学校の名誉校長に妻昭恵氏が就いていたことを受け、首相は17年の国会で「私や妻が関与していたら、首相も国会議員もやめる」と答弁した。これが一連の不正の引き金になったとの見方は根強い。
 財務省はこのまま虚偽の説明を続けることで国民の信任を得られるのか。俊夫さんは手記にそう書き残した。
 改ざんは誰が誰のためにやったのか。原因となった土地の売り払いはどうやって行われたのか。雅子さんはこう問い続けている。
 第三者委員会による再調査を要求する署名運動は、35万筆余りを集めた。多くの国民が雅子さんとともに真相の解明を求めている。


 社説:森友国賠訴訟/佐川氏は法廷で真実語れ
2020/07/19 神戸新聞

 森友学園問題に絡む決裁文書を改ざんさせられ、自ら命を絶った財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さんの妻雅子さんが、国と佐川宣寿(のぶひさ)元国税庁長官に損害賠償を求めた訴訟の審理が大阪地裁で始まった。
 仕事に誇りを持っていた夫がなぜ死を選ばねばならなかったのか。真相を知りたいという遺族の訴えに、国と佐川氏は今度こそ誠実に向き合うべきだ。
 赤木さんは改ざん発覚直後の2018年3月、自殺した。不正行為を強要した組織への絶望、抵抗しつつも指示に従ったことへの自責の念などをつづった遺書と手記を残していた。
 焦点は誰が、何のために改ざんを指示したかである。
 財務省は同年6月に公表した調査報告書で、佐川氏が「改ざんを主導した」としたが、指示の有無には触れていない。これに対し、雅子さんが今年3月公表した手記には「すべて佐川氏の指示」と書かれていた。
 改ざんは、安倍晋三首相が国会で「私や妻が(国有地売却に)関わっていれば総理も国会議員も辞める」と答弁した直後に始まった。だが、首相も財務省も、発言と改ざんとの因果関係は認めていない。
 真相解明に消極的な国の姿勢はこれだけではない。赤木さんの死は昨年、公務災害に認定された。認定文書の情報公開請求に対し、近畿財務局はコロナ禍による緊急事態宣言を理由に開示決定を1年も先送りした。
 検察は改ざんに関わったとして告発された財務省関係者らの刑事処分を見送り、財務省は35万人が署名した第三者委員会による再調査の要求に応じない。国を挙げて、不都合な事実をもみ消そうとしていると疑われても仕方なかろう。
 全ての発端となった森友学園への国有地売却では、大幅値引きの過程で安倍昭恵首相夫人の関与が疑われている。
 佐川氏は、国会では「刑事訴追の恐れがある」として証言を避けてきた。不起訴で刑事処分を免れた以上、真相をありのままに語らねばならない。
 安倍首相には自らの疑惑の真偽を明らかにする責任がある。国有地売却と文書改ざんの経緯を第三者による再調査に委ね、うみを出し切るべきだ。


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