みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

秋明菊の綿毛、冬空にとんだ。/「議会運営における法令の遵守を求める請願」が採択されました。

2008-12-20 14:30:24 | 花/美しいもの
昨日はあたたかな晴天。
抜けるような青空に雲が浮かんでいました。


 
秋明菊も、花後の丸い実がはじけて綿毛になりました。

秋明菊の花後。
  



  

  
風が吹くと、白い綿毛がちぎれて飛んで行きます。


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昨日は10時から、山県市議会の本会議(最終日)。

委員長報告のあと「請願を採択すること」が議会に諮られ、
「異議なし」で全会一致で「採択」。
当然といえば当然ですが、請願の前の別の議案でも、
委員長報告で「付帯決議付き、賛成」の「違法な」報告があり、
その手続きをめぐって、「暫時休憩」が続き、再開してもドタバタ。
見かねた副市長や総務部長の指摘を受けて、何度もやり直していました。

で、そのあとの「法令の遵守を求める請願」の採択、まるで、マンガです(笑)。

 山県市議会:継続審査の請願廃案 市民団体、議会運営を巡る法令遵守求め請願 /岐阜
 毎日新聞 2008年12月17日

 継続審査となったはずの請願を山県市議会が廃案にしたとして、今年9月、寺町知正市議が再議を求めていた問題で、市民団体「山県市の条例や制度を考える会」は16日までに、議会運営、議会手続きを簡略にしないことなど3点を求める「議会運営における法令の遵守(じゅんしゅ)を求める請願」を提出した。

 この問題は、市民グループが9月に出した別の請願が、市議会定例会最終日で継続審査の議決が行われなかったため廃案扱いとなったことがきっかけ。その後、山県市は、再議に付すことはできないと判断した。

 紹介議員の寺町市議は「請願の取り扱い手続きを誤るようなことがあってはならない。今回のようなことが二度と起きないようにしてほしい」と話している。【鈴木敬子】
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●議会運営適正化を 今日 請願採択へ (2008.12.19 中日新聞)
●法令遵守の請願を採択 (2008.12.20 朝日新聞)


議会はちゃんと議会運営して欲しいものですが、
議長と議会事務局葉同じですから、迷走は続きそう。

この件については、まずは、一区切りです。

少し前の南天の紅葉。
  


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「派遣切り」で生活困窮、相談を/24日にフリーダイヤル相談

2008-12-20 00:00:00 | 市民運動/市民自治/政治
年の瀬だというのに、「派遣切り」という言葉を連日、
新聞やテレビで見聞きするようになった。

2008年の年を越せない人トヨタのおひざもとの愛知県、
二番目が岐阜県だと報道された。

昨日の中日新聞に、多重債務問題や社会的弱者の問題にずっと前から取り組んでいる
友人の白井康彦さんの記事が載っていた。

年末年始に役所や会社が休みになる前に、
「生活を破たんさせずに年を越すのが困難」という人たちのために
相談を受け付けるという、タイムリーな記事。

一人でも多くの人の目に留まることを願って、わたしも記事を紹介したい。

【暮らし】派遣切りで家もない… 生活困窮 相談を 
中日新聞 2008年12月18日

 景気の急速な悪化で派遣社員や期間従業員などを中心に失業する人が急増。派遣会社の寮から退去を迫られるケースも多く、「生活を破たんさせずに年を越すのが困難」という人が目立ってきた。切羽詰まった困窮者は解決策や相談先をどこに求めればいいのか。 (白井康彦)

 「生きるか死ぬかの瀬戸際」と窮状を訴える電子メールが最近、本紙生活部に届いた。
 発信者は北陸地方の四十六歳男性。派遣会社の寮に一人暮らしで、派遣先の大手電機メーカーの工場で働いていた。ところが、先月十九日に派遣会社から「この工場の仕事はあと一カ月で終わり」と通告された。派遣会社には「寮も十二月十九日に出てください」と言われた。
 次の仕事を必死で探したが、みつからない。蓄えはほとんどない。北海道出身。両親は既に死亡しており、頼れる親せきもない。
 「こんな場合にはどうすればいいか」と、記者は弁護士や司法書士らがメンバーの「生活保護問題対策全国会議」に尋ねると「国が打ち出す『雇用促進住宅の活用事業』がぴったり」という答えが返ってきた。派遣切りに遭って派遣会社の寮を出る人が主な対象の緊急事業で、ハローワークに申し込んで離職前の所得額などの条件があえば、財団法人・雇用振興協会(本部・東京)が運営する雇用促進住宅に入居することができる。
 雇用促進住宅は全国各地にあり、約一万三千戸の空きがある。この事業では入居期間は半年。敷金や礼金はなく、家賃は全国平均で約二万五千円。ハローワークでの手続きは十五日から。男性はハローワークに行こうかと考えた。
 その十五日に記者が男性に電話すると「事情が変わった」と返事があった。関西地方のタクシー会社に入社できることになったという。その会社の寮にすぐ入れる。男性は「雇用促進住宅に入っても不況なので、いい仕事が見つかるとは限らない。タクシーの仕事で頑張る」と話した。
   × ×
 国の事業使う手も
 解雇や雇い止めに遭って住まいを失う人に対して国は緊急に「就職安定資金貸付事業」も実施する。賃貸住宅に入居する際の敷金や礼金、家賃などを各地の労働金庫を通じて融資するもので、貸付上限額は百七十六万円。貸付金利は年1・5%と低く、担保や保証人は不要。ハローワークで申し込める。生活保護問題対策全国会議事務局長の小久保哲郎弁護士は「この貸付事業と雇用促進住宅の活用事業の利用は考える価値がある」と話す。
 失業して生活が成り立たなくなった場合には、生活保護の申請という非常手段も検討するといい。申請先は自治体の窓口。ここでの担当者とのやりとりをスムーズに進める自信がないときは、生活保護に詳しい法律家らによって各地につくられているネットワーク組織に相談するのが賢明だ。
 雇用している会社側との法的なトラブルを抱えているときは、各地の労働弁護団や個人加盟できるユニオン(同)に相談するのを勧める。生活が苦しくて借金を重ね多重債務状態に陥ったときは、各地の弁護士会や司法書士会、多重債務者救済の市民団体(同)が相談先だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 今年は役所や会社のほとんどが27日から来年1月まで休みになるので、生活が困窮したときの駆け込み先が心もとない。
 そこで、「反貧困ネットワーク」や生活保護対策全国会議などは24日に「生活保護・労働・多重債務・住まいなんでも相談」を実施する。生活困窮者が電話しやすいように受け付け番号をフリーダイヤルにし、無料で相談に応じる。
 反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんは「生活保護の申請窓口に法律家らが同行するのが適切な場合は、首都圏や東海地方などでは25日や26日に同行できるように頑張りたい」と説明する。
 相談会は24日限定。電話受付は午前10時からで、番号は(0120)110104(いいお年)。終了は▽埼玉県午前零時▽東京午後10時▽千葉同4時▽愛知同8時▽静岡同5時▽滋賀同8時(記載地域以外からの相談も受け付ける)。
(中日新聞 2008.12.19)


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NHKスペシャル(12月15日夜)
セーフティーネット・クライシスII「非正規労働者を守れるか 」


パートなどの「非正規労働者」が、若者を中心に労働者の3割を超えた。収入が不安定なだけでなく、健康保険や雇用保険などのセーフティーネットが十分保障されず、いったん病気や失業になると生活が成り立たなくなるケースが続出している。 じつは欧米諸国でも、厳しい国際競争に巻き込まれた企業が“非正規”社員を増やし、問題となってきた。そんななかヨーロッパでは、企業が望む“非正規”化を進めるかわりに、“非正規”社員の社会保障を充実させる「フレキシキュリティ」という新たな発想が生まれた。企業と労働者が譲り合い、社会保障と経済成長を両立させようというこれまでにない取り組みだ。
番組では、日本の現状分析を出発点に、「フレキシキュリティ」の模索を続けるオランダを取材。各国の政府・財界・労働界などが、どのような議論を重ね選択を行ってきたのか、そのプロセスに学びながら、日本の非正規労働者の問題を解決するための手立てを探る。

湯浅誠さん(反貧困ネットワーク事務局長)
「今年は26日で役所が閉まってしまう。
この年末年始に生き死にの問題がかかっている。早く現実的な対策を!」
「生活保護があれば、非正規はNO!と言える。
セーフティーネットが労働市場の質を変えていく」と。
「安心があって、チャレンジができる。」


神野直彦さん(東京大学教授)
「リスクに陥っても、社会が救ってくれるという信頼が必要だ」
「スウェーデン語でオムソーリという言葉があるそうだ。
福祉や教育や医療などの総称。
その言葉のもともとの意味は悲しみの分かち合い」
 


朝日新聞の湯浅誠さんの「派遣切り」の記事。
◆「派遣切り」黙認続けば正社員にも波及 

(朝日新聞 2008.12.4)


 「派遣切り」は止められるのか ~雇用不安の深層を湯浅誠氏
(NPO自立生活サポートセンター・もやい事務局長)に聞く
(ダイアモンド・オンライン - 2008年12月3日)


湯浅 誠
【第38回】時代を拓く異才の肖像宗教家でも左翼活動家でもない新鮮
週刊ダイヤモンド編集部 2008年07月18日



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「政治の監視、市民の責任」(湯浅誠)/『反貧困―「すべり台社会」からの脱出』大佛次郎論壇賞に

2008-12-19 08:30:04 | 市民運動/市民自治/政治
「反貧困ネットワーク」の湯浅誠さんの、
『反貧困――「すべり台社会」からの脱出』(岩波新書)が
大佛次郎論壇賞を受賞した。


大佛次郎論壇賞、湯浅誠氏の『反貧困』に

2008年12月14日 朝日新聞

 第8回大佛次郎論壇賞(朝日新聞社主催)は、反貧困ネットワーク事務局長、湯浅誠氏(39)の『反貧困――「すべり台社会」からの脱出』(岩波新書、税込み777円)に決まった。賞牌(しょうはい)と副賞200万円が贈られる。
 ますます深刻さを増す、この国の「貧困」の問題を、どうとらえ、いかに解決すべきか。受賞作は、この課題に正面から取り組む。貧困は、社会と政治に対する問いかけであり、その問いを受け止め、立ち向かえる強い社会を作ろう、という著者のメッセージに、選考委員全員の強い支持が寄せられた。
 贈呈式は、09年1月28日、東京・日比谷の帝国ホテルで、朝日賞、大佛次郎賞と共に行われる。
(2008.12.14 朝日新聞)


    

ちなみに、昨年の「大佛次郎論壇賞」は、
朴裕河(パク・ユハ)さんの『和解のために』(平凡社/2006) だった。
  

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『反貧困――「すべり台社会」からの脱出』は、新書版だけどよみ応えのある本。
共鳴するところも多く、わたしも前にブログで紹介したのでうれしい。

『反貧困─「すべり台社会」からの脱出』湯浅誠著
/『ルポ貧困大国アメリカ』堤未果著(岩波新書)2008-06-19



最近、テレビや新聞で積極的に発言している注目の湯浅誠さん、
12月17日の朝日新聞の「政治の監視、市民の責任」の記事に
とても共感したのでまず紹介したい。

政治の監視、市民の責任 

大佛次郎論壇賞を受賞して
湯浅誠(反貧困ネットワーク事務局長)

2008.12.17 朝日新聞

 今回、大変栄誉ある賞を受賞させていただいたが、率直に言って、複雑な思いがある。『反貧困』という本を書いて、貧困などないと言われてきた日本の貧困の実態を告発し、それに抗する人々の奮闘を描いたわけだが、では状況が劇的に変化したかと言えばしていない。
すでに大量横行している。単なる雇い止めを超えて、違法な予告なしの中途解雇も少なくない。もちろん被害は製造業非正規に止まらず、建設業・サービス業等にも波及し始めている。
 私の所属するNPOもやいにも、相談者が訪れ始めている。キャノンのある工場で働く派遣労働者は、05年から偽装請負→派遣→請負とめまぐるしく雇用形態を変更させられながらも、3年以上まじめに働きつづけてきたが、今月4日から待機を命じられた。期間満了を迎える25日には、あっけなく更新を拒絶され、仕事を失い寮も追い出されるではかと不安のどん底にある。

 今回の不況「人災」
 日本経済にとって、今回の米国発不況は「天災」のように言われることがある。しかし、アメリカン・スタンダードをグローバル・スタンダードと言い換えて、新自由主義的資本主義に無批判に追随してきた経営者団体、規制改革会議、経済財政諮問会議等の責任は大きく、その意味では「人災」である。にもかかわらず、反省の弁は聞こえてこない。結局も自己責任を棚上げする人たちが主張していたものなのだ。私たちが、そんな下劣なものに引きずられる必要はない。
 私たちの取るべき責任は他にある。それは、市民生活が健全に保たれるように政府・企業を監視し、法を守らせ、一人一人の命と暮らしを守る政治を行わせる、という責任である。「お金がないから仕方ない、不況だから仕方ない」と言って、結果的に弱者の命を削ることになる政策を採用しようとする政治家は、いくらでもいる。しかしそまとき、医者は「この患者を見殺しにしろというのか」と、介護ヘルパーは「この寝たきりのお年寄りを放置しろというのか」と、労働者は「今日まで一緒に働いてきたこの仲間を路上に放り出せというのか」と異議申し立てをしなければならない。それが、市民としての責任だ。
 私たちの毎日は、「この人、あの人」と名指せるような家族・友人・同僚らとの身近な関係の中に、その一人が苦しんでいれば心ざわつき、死ねば悲しい。それが私たち市民の日常であり、その平凡な生活を守るのが政治の役割に他ならない。難しそうな顔をして国家財政の危機を語る政治家に、私たちは一瞬もひるむことなく、「この命、この生活を守れないならは、あんたは政治家失格だから退場しなさい」と言っていい。
そうするとすぐに「では財源はどうするのだ」と威嚇されることがある。2年前まで、私たちにとって「埋蔵金」など存在しなかった。しかしそれが「ある」ということになった。私たちに真実は伝えられておらず、したがって正確な判断もできない。それは私たちの責任ではない。「財源問題は、すべてがきちんと整理されて公開してくれるなら検討しますよ」とこたえればよく、そんな威嚇にひるむ必要はない。

 主権は民にある
 結局、私たちはナメられてきたのだ、と思う。自らの責任を棚上げしてところでの自己責任論や、情報公開なき財政危機論で黙らせられる、と見くびられてきた。私たちに責任があるとしたら、そこにこそ責任がある。私たちは、どんな悪政にも黙って付き従う羊の群れではない、と示さなければならない。政権を担う人たちには、私たちを恐れてもらわなければいけない。そのとき初めて社会は健全となり、悪化し続けてきた世の中に、折り返し点がもたらされるだろう。主権は民に在る。私たちはもう一度、その原点を思い起こすべきだ。
------------------------------------------
ゆあさ・まこと69年生まれ。
NPO法人自立生活サポートセン
ター・もやい事務局長。著書に
『本当に困った人のための生活保
護申請ママニュアル』(同文舘出版)、
『貧困襲来』(山吹書店)など。

(2008.12.17 朝日新聞)


民主主義は、市民自身が納得できないことに「ノー」というところから始まる。

そう思いながら、わたしも、わたし自身の自由をまもるために、
おかしいことはおかしい、と現状に対して異議申し立てをつづけてきた。


中日新聞も、先日「反貧困ネット」のことを社説で取り上げていたので紹介したい。

【社説】反貧困ネットのその後 週のはじめに考える
中日新聞 2008年11月30日

 米国発の金融危機は実体経済に波及して世界同時不況です。一過性でなさそうなのが厄介ですが、危機こそ人間が試される時、腰を据えなければ-です。
 リストラや企業の惨憺(さんたん)たる中間決算、暗い事件の連続といったニュースのなかで、沈みがちな気分をちょっと明るくさせてくれたのが特定非営利活動法人(NPO法人)「自立生活サポートセンター・もやい」(湯浅誠事務局長)のホームページでした。
 十月一日から始まった緊急カンパキャンペーンの中間報告。まだ二カ月に満たないというのに、寄付金総額が「三千四百二十五万二千三百二十四円」に達したというのでした。

 万灯も貧者の一灯も
 「もやい」はホームレスやネットカフェ難民など生活困窮者の相談や生活支援をしている組織。先月に報じられましたからご記憶の方も多いと思いますが、米国のサブプライムローン不況で大ピンチに立たされてしまいました。年間活動予算の四割の千五百万円ほどの資金を提供してくれていた不動産会社が九月、突如、倒産したからです。
 年末を無事越せるのか。関係者をやきもきさせましたが銀行口座や郵便振替口座への振り込みは予想外でした。もやいメンバーの友人や知人、支援者たちのカンパに加えて、「二百万円」「百万円」といった大口は全く見ず知らずの人からの寄付だといいます。
 長者の万灯も貧者の一灯もことのほか貴重。ホームページには感謝の言葉とともに「今年度及び来年度については活動継続の目処(めど)が立った」とあります。もっとも、永続的な活動のためにはさらに多くの草の根の支援を仰がなければなりませんが、多額寄付金は湯浅事務局長を励まし勇気づけているようです。

 大量離職発生の恐れも
 この湯浅さんらの奔走によって昨年十月、貧困問題に取り組む市民団体、労働組合、法律家、学者たちの初めての組織「反貧困ネットワーク」が結成され、十二月には湯浅さんと首都圏青年ユニオンの河添誠書記長共同企画の「反貧困たすけあいネットワーク」が生まれました。こちらはワーキングプアの若者たちの互助組織。社説で「反貧困に希望がみえる」と期待を込めました。 
 それからほぼ一年、反貧困ネットワークは愛知、岐阜、滋賀にも組織ができて全国に広がっています。政官界への労働者派遣法改正や社会保障費削減方針撤回の働きかけ、貧困問題の存在そのものを世に知らせることも大切な取り組みです。「もやい」への多額寄付は反貧困キャンペーンの社会への着実な浸透の表れでしょう。
 しかし、貧困問題の取り組みは転がり落ちる大石を山頂に上げる刑に処せられたギリシャ神話のシジフォスの運命に似たところがあります。すでに全雇用者の三分の一の千七百万人が非正規労働者、年収二百万円以下のワーキングプアは一千万人。そこに世界同時不況の不気味さが加わります。
 厚生労働省の調査では、この十月から来年三月の間に全国で三万六十七人の非正規労働者が失業の見通しで、うち愛知が最多の四千百四人、岐阜千九百八十六人と続きます。企業業績悪化-雇用削減-消費冷え込み-の悪循環が懸念され、今後のさらなる大量離職発生が恐れられています。
 何とも不可解なのが経済危機の現状を「百年に一度の暴風雨」と表現した当の麻生太郎首相から危機感が伝わってこないことです。二兆円の定額給付金などの景気対策が盛り込まれた第二次補正予算案の今国会提出も見送られました。
 世界同時不況の今後は暗いのかもしれません。明るい予測を語る経済専門家もいません。だからといって貧困との戦いをやめるわけにはいかないでしょう。
 貧困は国や社会の衰退から生まれる病です。失業保障や生活保護、医療や年金といったセーフティーネットの機能不全や優しさや思いやりを欠いた社会からも生まれてきます。人間が人間らしく生きるためにどんな社会にするのか、政治に何を求めていくのか。危機だからこそ国民の一人ひとりが真剣に考える時でしょう。

 一銭の儲けもないけれど
 湯浅さんは著書「反貧困」(岩波新書)で、出会った活動家たちに「深甚な敬意」を表します。
 「知り合いの活動家、労働組合のほとんどがワーキングプア。『もやい』でも月六十万円の人件費を四、五人で分け合う。膨大な相談をこなしても一銭の儲(もう)けにもならないが、彼、彼女たちの活動が、日本社会の生きづらさをこの程度に押しとどめている」
 こんな人たちが支える日本の未来を信じようではないですか。
(中日新聞 2008.11.30)



 「反貧困ネットワーク」HP

反貧困世直しイッキ!大集会―垣根を越えてつながろう//
2千人が集会 派遣労働者やフリーターら(2008-10-21 )


反貧困―「すべり台社会」からの脱出[著]湯浅誠
朝日新聞  [掲載]2008年6月29日
[評者]音好宏(上智大教授)■自己責任論批判 処方箋示す

 この本を最初に私に薦めてくれたのは、「ネットカフェ難民」というコトバを世に広めることになったテレビ・ドキュメンタリストの水島宏明氏だった。自立支援団体を通じて、日本の貧困の現実と向き合い、そこで苦しむ人々への手助けを続ける著者が、その実情と課題、そして希望を語ったのが本書である。
 著者は、いまの日本社会は「すべり台社会」だという。頼れる家族や友人、学歴や技能といった「溜(た)め」がない人ほど、足を滑らせると、すぐさま貧困に落ちてしまうと指摘する。そのような現実があるのにもかかわらず、貧困に陥るのは本人の社会認識のなさや、自らの選択によるものとする「自己責任論」が、行政や財界関係者などから語られることを厳しく批判する。貧困問題を認めつつも、その対応に苦慮している欧米に比べても、その存在を軽視する行政を始めとする日本社会総体は、貧困問題に対して、スタートラインにさえ立っていないと論ずる。そのようななかで、筆者たちは「すべり台社会」に歯止めをかけるべく、「たすけあい」のネットワーク化を進めているという。
 貧困の厳しい実情を語るのみならず、その解消に向けた具体的処方箋(しょほうせん)を数々提示しているところが本書の魅力でもある。

反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書 新赤版 1124)
著者:湯浅 誠
出版社:岩波書店  価格:¥ 777



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「ひな野」VS「上海 柿安」、ランチビュッフェどっちがお得?/予約投稿機能を追加(gooブログ)

2008-12-18 20:00:00 | 花/美しいもの
毎月「『おひとりさまの老後』を読む会」で訪れる
岐阜市のハートフルスクエアG。

JR岐阜駅がわからの2階入り口にすてきな生け花。
もうお正月バージョンでしょうか。
 
読書会のあとは、いつもの「ひな野」でお食事なので、
「アクティブG」へ向かいます。
こちらはすでに、クリスマスバージョンです。


そうそう、ハートフルスクエアGを出たところの「三省堂」で、
『老いる準備』(上野千鶴子著/朝日新聞出版)
文庫版が出ていたので買いましたよ。




自然食レストラン「ひな野」には、先月も来ました。



サラダからデザートまでそろうし、時間制限がないので、
おしゃべりしながら食べるのが楽しいのです。
  

  
野菜中心の手作りの料理が多いのでヘルシーでおいしいのですが、
1575円とちょっと高め。

今日は、病院の診察の日だったので、母と姉たちと
マーサの「上海 柿安」に行きました。
こちらも一人1575円、時間制限ありで80分です。


手作りの中華料理が30種ほど、
ひとつのテーブルにいろいろ少しずつ並べて4人分。
中華なので、カロリーは高そうです。

デザートも豊富です。


「ひな野」VS「上海 柿安」のランチビュッフェのお味は、
どちらも甲乙つけがたい、です。
とはいえ、一人1575円の元は取れそうもありません(笑)。

ランチとしては高めなので、この不況で、どちらのお店も
いつもより空いている感じがしました。

サラリーマンは500円以下のランチを探し、
お友だちとのランチも1000円以下が人気とか。

でも、月に一度の楽しみなので、「ひな野」も「柿安」も、
またくることになりそうです。


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ところで、帰ってきたら、
gooブログが予約投稿の新機能を追加していました。
留守にするときなど、記事を作って置けるので便利です。

さっそく、予約投稿を「行う」に設定変更。

予約投稿機能を追加しました!
2008年12月18日 11時08分45秒 |機能追加/変更について

いつもgooブログをご利用いただきありがとうございます。
本日、指定した日時に記事を公開する事ができる「予約投稿」機能を追加しました。
PC・モバイル版共に対応していますので是非ご活用ください。
 

この記事を、12月18日20:00にセットして投稿しました。
7時では、まだ反映されてないみたいです。

8時は夕ご飯を食べているころ。

ちゃんと8時に公開されるかどうか・・・ドキドキです。


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夕焼け空にほっと一息/「議会運営における法令の遵守を求める請願」は委員会で「採択」に。

2008-12-17 23:09:57 | 花/美しいもの
「議会運営における法令の遵守を求める請願」(紹介議員・寺町知正)は
本日10時に本会議に上程され、
寺町知正議員の提案理由の説明のあと、村瀬議員と久保田議員から質疑があり、
議会運営委員会に付託されました。

質疑では、村瀬議員が「請願のことをまた寺町君のチラシに書くのか・・・」
などと、本題に関係ない他人の私生活に及ぶ筋違い(法違反)の質疑だったので、
傍聴席から「請願者はわたしだし、関係ないでしょ」といったら、
 「うるさい、だまっとれ!!」 
これだけでも、じゅうぶん「不穏当発言」です。
この法令の遵守を求める請願に、あきれた、この発言。
古参議員だというのに、請願の趣旨がぜんぜんわかっとらんね。

その後、午前、午後と8人の議員が一般質問、
本会議散会後に、議会運営委員会が開催されたので傍聴しました。

最初の日程第一が「請願」で、どうなることかと聴いていたら、
「質疑なし」、「討論なし」で、
「請願を採択することにご異議ありませんか」
「異議なし」で、全会一致で「採択」することに。
この間の所要時間は数分。
まっ、採択が当然とはいえ、まずはめでたく、一件落着です。

本会議は、19日10時から。
委員長報告のあと、「採択」の可否が本会議で諮られます。

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夕方買い物に出かけた時に鳥羽川堤防から見た今日の夕焼け、
刻一刻とうつりかわるさまが、幻想的できれいでした。










数日前の、金華橋からみた夕焼けもきれいでしたよ。


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「議会運営における法令の遵守を求める請願」を提出しました。

2008-12-17 09:08:29 | 市民運動/市民自治/政治
「議会の各種会議の法定化」の自治法改正があったので、9月議会に、
市民として「山県市議会の各種会議の法定化と透明化を求める請願」を
提出しましたが、あろうことか、その請願が、
議決を飛ばしたために違法に消滅させられるという事件がありました。

前代未聞の請願権侵害!
「市議会の各種会議の法定化と透明化を求める請願」
の議決を怠り消滅に!? (2008-10-04)


その事件に関連して、昨日、山県市議会議長に
「議会運営における法令の遵守を求める請願」(紹介議員・寺町知正)を提出しました。
請願は開会中の12月議会に、今日10時に上程されます。
なお、午後にはともまささんの一般質問があります。

 

                      2008年12月15日
山県市議会議長 藤根圓六様
                             請願者
                          山県市の条例や制度を考える会
                          寺町緑(みどり)
                           山県市西深瀬208-1  
                          長屋正信
                           山県市伊佐美156
                          紹介議員  寺町知正
 
              議会運営における法令の遵守を求める請願

 2008年9月8日にわたしたちが議長に提出した「山県市議会の各種会議の法定化と透明化を求める請願」は、請願第一号として9月16日の本会議で議題として上程され、紹介議員の趣旨説明に対する質疑の後、議会運営委員会に審査を付託されました。議会運営委員会は9月25日の会議において同請願を審査し「継続審査」とすると決定、同日付けで議長に委員会報告書を提出しました。

 しかし、9月26日の定例会議最終日の本会議に、請願は再上程・委員長報告もされず、議会は議決を行うことなく閉会しました。かかる議会運営により同請願は廃案となりました。原因は、日常的に議会運営、議会手続きを簡略にしようとする意識により、「継続審査という委員会の結果は、本会議への報告と議決は省いてもよい」との誤った判断をしたことによるものです。

 議決すべき事件を議決しないことによって請願を消滅させるということは、あってはならない違法行為であり、全国どこにも前例がありません。そもそも請願権は、憲法第16条「請願権」、地方自治法第124条、山県市議会会議規則などで保障されているにもかかわらず、その権利が著しく侵害されました。

 また、請願者は、前記9月16日の本会議における紹介議員の趣旨説明に対する質疑の最後で、議員の不穏当発言により侮辱を受け、再開後の9月24日の本会議冒頭に発言取消の申し出があり議決により当該発言が取り消されました。

 自治体の議決機関である議会は、意思決定にいたる手続きが適法かつ厳密になされることにより正統性が確保されます。
 山県市議会や行政に、法違反、会議規則違反等を廃するとの強い姿勢が認識・自覚されなければ、今後、山県市民が請願を提出しても、平穏かつ適法・適正に審査されないのではないか、という不安は消えません。
 わたしたちは、今回のようなことが二度と起こらないようにという願いを込め、市民に信頼される議会が実現されるよう、次のことを請願します。

             請願項目
一、議会は、憲法および地方自治法を遵守すること。
一、議会は、会議規則および委員会条例を遵守すること。
一、議会運営、議会手続きを簡略にしないこと。
                                以  上
---------------------------------------------------------------
(関連法令及び会議規則)

◎ 日本国憲法 
○第16条 (請願権) 何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。

◎地方自治法 
○第109条9項 常任委員会は、議会の議決により付議された特定の事件については、閉会中も、なお、これを審査することができる。

○第109条の2の5項 前条第五項から第九項までの規定は、議会運営委員会について準用する。」

○第110条4項 特別委員会は、会期中に限り、議会の議決により付議された事件を審査する。ただし、議会の議決により付議された特定の事件については、閉会中も、なお、これを審査することを妨げない。

○第119条 会期中に議決に至らなかった事件は、後会に継続しない。」

○第124条 普通地方公共団体の議会に請願しようとする者は、議員の紹介により請願書を提出しなければならない。

◎山県市議会会議規則
○(委員会報告書)
第103条 委員会は、事件の審査又は調査を終わったときは、報告書を作り、委員長から議長に提出しなければならない。

○(閉会中の継続審査)
第104条 委員会は、閉会中もなお審査又は調査を継続する必要があると認めるときは、その理由を付け、委員長から議長に申し出なければならない。


これから、山県市議会を傍聴に行きますので、
経過はかえってから報告します。


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「スライム母と墓守娘」(上野千鶴子×信田さよ子)/福井「焚書坑儒」事件、その後の経過(菅井純子)

2008-12-16 09:00:21 | ジェンダー/上野千鶴子
これから、「『おひとりさまの老後』を読む会」に出かけます。

著者の上野さん関連の記事ということで、
『ユリイカ』(青土社)特集・母と娘の物語 母/娘という呪い に、
「スライム母と墓守娘 道なき道ゆく女たち」という
信田さよ子さん×上野千鶴子さんの対談が載ってるので紹介。
おもしろいですよ。
  
『婦人公論』11月号には、信田さんと藤原信也さんの対談、
「父親よ、あなたが代われば家族が救われる」も。

信田さんは、『母が重くてたまらない』で大ブレイク中。
こちらも、母から生まれたすべての娘、必見です。


『加害者は変われるか?-DVと虐待をみつめながら』
&『母が重くてたまらない』(信田さよ子)(2006.6.28)


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つづく、関連(かな?)の福井訴訟原告団の記事ということで、
『む・しの音通信』68号に寄稿してくださった原告の菅井純子さんの、
「福井『焚書坑儒』事件、その後の経過」も紹介します。
裁判のこと、10月7日の【東大ジェンダーコロキアム】のことなど、
臨場感あふれる報告です。

福井「焚書坑儒」事件、その後の経過
原告・菅井純子

◆「控訴審」敗訴~上告へ
 
 「音声記録情報非公開処分取消訴訟」の控訴審判決が、9月22日、名古屋高裁金沢支部で申し渡された。結果は一審に続く敗訴。  
判決理由は「会議録作成のため職員が備忘として録音、所持していたもので公文書ではない」というものだった。原告団は記者会見を行い、代理人の清水勉弁護士が判決についての解説と問題点を指摘。事務局の寺町みどりさんが、原告代表の上野千鶴子さんのコメント「…市民の知る権利という核心を避けた判決は、まことに遺憾である。よって、最高裁に上告して、争うほかない」を読み上げた。

◆10月7日【東大ジェンダーコロキアム】 
 次は最高裁ということで、上野さんの呼びかけにより、支援者の多い東京で「バックラッシュとジェンダー~福井『焚書坑儒』事件と情報公開訴訟」をテーマに集会が開かれた。
まず清水弁護士が今回の裁判の性格や判決の問題点を、非常にわかりやすく解説してくださった。この裁判は「公文書とは何か」が争点なのに、一、二審ともに裁判所は「管理のしかたによって公文書かどうかを判断する」という立場をとってしまった、と分析した。清水さんによると福井県の文書管理規程は全国的に見ても出来の悪いものらしい。その出来の悪い規程さえ守られていない、いい加減な管理の実態を追認する形で「公文書にあたらない」という判断を裁判所が下した。福井県民としては寂しい気分になってきたが、清水さんの「裁判官は時代の流れが読めない。また最高裁判例に盲従し行政の言うことを受け入れがちだが、最高裁は政治的判断をする。寺町知正さんが提起する問題は最高裁の琴線に触れるものがある」との言葉に元気が出る。話題は裁判官の人事異動にまで及び、ギョーカイの事情がちょっとだけ見えたような興味深いお話だった。最後は「裁判員制度が始まろうとしているが、こうした行政訴訟から市民参加が進められるべきだ」とかっこよく締めくくった。
次に寺町みどりさんが福井「焚書坑儒」事件の概要と裁判に至る経過を説明した。北海道やつくばみらい市の事件、堺市のBL本排除問題にも触れ、「行政に対する圧力という点で手法は似通っている。市民的手法を使ってどう対抗していくかノウハウを共有していきたい」と述べた。
上野さんが補足された後、寺町知正さんが「市民として直接民主主義の公的制度を使う」という観点から、情報公開請求や住民監査請求の持つ効力について具体的に解説した。岐阜県で監査請求によって公共事業の費用が大幅に下がった例が紹介され、制度を使うことで「ひとりから」でも出来ることがあると実感させられた。知正さんから「最高裁で勝てる」との言葉が出ると、すかさず上野さんが「シナリオ通りだったのね」。
続いて上野さんは、国分寺事件に始まる一連のジェンダーバッシングとその背後にあるものについて明快に語り、現在の政治状況に触れて「私たちが“モグラたたき”をするということにおいてすら、政権がどう変わるかということに一喜一憂しなければいけない。直接に末端に影響するようなところで闘っている」と話した。
その後、「原告からのメッセージ」。まず今大地晴美さんが「福井県職員が情報公開について無知なことに驚きあきれた。裁判の結果を聞いて『司法の情報公開制度に対するバックラッシュだ』と思った。なんとしても最高裁で勝ちたい」とピタリ1分で述べられると会場から思わず拍手。次に私が一県民として裁判に関わっての感想を述べた。編集者の立場から、星野智恵子さんが「福井の事件が起きた時、私が編集した上野さんの本が入っていなかったらどうしようかと思った(笑)」、藤本由香里さんは「一番最初に止めなければ次々と波及してしまうと危機感を持った。堺市の事件も波及が懸念される」と、それぞれ思いを語った。
会場からの質問は、情報公開請求などの手法をいかに使うかという点に関するものが多かった。初めて聴いた人には、超特急かつ盛り沢山の内容だったと思うが、50名以上の参加者が熱心に耳を傾け、カンパもたくさん集まって、大変心強く感じた。最高裁からの御招待が来たら、ぜひ皆さんもご一緒に!(『む・しの音通信』68号)


では、いってきまース。

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寒さで甘くなるネギ「水戸の赤ネギ」と「下仁田ネギ」/

2008-12-15 12:21:35 | おいしいもの/食について
昨日は、山県市議会に出す「法令の遵守を求める請願」の文案作りと、
ともちゃんに頼まれた、住民訴訟に提出する書証の整理をしていました。


で、薪ストーブの上で焼いているのは「なると金時」。
  
サツマイモは作ってないので、買っているけど、
薪ストーブの上でアルミホイルに包んで焼いた芋は、めちゃ甘い。

冬に寒さが強くなると甘くなるといったら、やっぱりネギ。
今年は春に、「水戸の赤ネギ」と「群馬の下仁田ネギ」、
「岐阜の徳田ネギ」「京都の九条ネギ」などの苗を買い、
夏に植え替えて栽培している。
  
ホウレンソウやネギなど、寒くなると甘くなる野菜は、
糖分を増すことによって、凍りつかないようにしてるとか。
野菜の知恵はすごい。

12月になって霜が降りたので、水戸の赤ネギと群馬の下仁田ネギ、
九条ネギを収穫してきました。




下仁田ネギの産地では、とったばかりのネギをそのまま
焚き火に放り込んで食べるのがおいしい、ということで、
まずは、泥付ネギをまるごと薪ストーブに入れて、焼きネギ。

 
皮が焦げるくらいに焼いて、一皮むいてからきります。

下仁田ネギは、甘くておいしいのだけど、
赤ネギは少し酸味が出て、期待したほどではないです。
もっとおいしい食べ方はないものか、
と思っていたら、水戸の赤ネギのことが中日新聞に載りました。

暮らしのフード記 赤ネギ(茨城県石岡市)
古来珍重 改良で発色良く

赤ネギは加熱すると甘みが増す。素焼きにした赤ネギに塩を少し振りかけて食べるとネギ特有の苦味がほとんどなく甘味が広がった。歯応えも確かに軟らかい。ひたち農協によると、冬には欠かせない鍋との相性も良く、武田さんはすき焼きを薦めてくれた。煮すぎると赤色が抜けてしまうので注意が必要だ。赤ネギの「赤」はポリフェノールの一種で、ブルーベリーにも含まれるアントシアニンによって発色している。食卓に彩りを添えるだけでなく、健康にもいい。
(2008.12.13 中日新聞)


新聞のとおりに、さっそく焼きネギを作ってみました。

フライパンに敷いたクッキングペーパーの上で赤ネギを焼きました。、

青い葉の部分は、収穫したばかりの新じやがで、肉ジヤガに。
  




ねぎがにがてのわたしでも、とってもおいしくて、
やっぱりお酒が欲しくなりました。
 

石川県の銘酒「菊姫」
「特別純米酒 先一杯」(まずはいっぱい)です。


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地方議会を変えるⅠ~「稼業は政治」の功罪/山田珈琲の厳選セット・手作り&無添加「中山道ハム」

2008-12-14 08:33:29 | おいしいもの/食について
数日前、友人のジャーナリストから連れ合いに
「14日にサンスポでやることに決まったからよかったら見て。」
って電話があった。

議会のことなので紹介しようと思っていたら、えっ!14日ってきょうのこと。
(数日前のほくちゃんの誕生日も日曜日だとカン違いしてた・ゴメンネ)。

ということで、急いで紹介します(笑)。

サンデープロジェクト
地方議会を変える Ⅰ”~「稼業は政治」の功罪~
12月14日(日) 11時ごろから


「合併しない宣言」、「365日働く役所」…全国の自治体の中でも異彩を放つ福島県矢祭町だが、またも改革を打ち出した。
今度は「議員報酬の日当制」だ。苦しい町財政はもちろん、本当の狙いは、金のかからない選挙・議員活動の実現だった。さらに、議員の家業・稼業化を防ぐことで、議員になるためのハードルを下げ、意欲ある人材の獲得が目的だったが、果たして、その成果は!?
 いま政治に対する国民の信頼が失われている。それは国政も地方政治も同じだ。
 矢祭町議会に続けとばかりに、議員報酬の日当制を住民たちが訴え始めた町。そこに立ち塞がった厚い壁とは!?
 “八百長”“学芸会”と揶揄される、ある地方議会。傍聴席から取材する我々の前で繰り広げられた、目を疑う光景とは!?
 そして、ついに市民から直接“NO”を突きつけられた議会まで出てきた。住民サービスを有料化する一方で、議員や市長が自らの報酬を値上げ。怒った市民たちは…。
  国政を変えるためには、まず地方から…。そのためには何が必要か。あるべき地方議会にするための方策を、二回にわたり探る。
≪出演≫ 相川  俊英(ジャーナリスト)


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名古屋の高校で国語教師をしてる子から、
山形県朝日町の洋ナシ(ラ・フランス)とリンゴ(蜜入り完熟フジ)が届いた。

洋ナシは、ともちゃんの好物なので、毎年覚えてて贈ってくれる。
たくさんあるので、去年は、りんごと洋ナシのコンポートを作った。

 親しい友人からは、瑞浪の「中山道ハム」の、
完全てづくりで無添加のソーセージとハムの詰め合わせ。

「中山道ハム」HP
ひとつずつの袋においしい食べ方が書いてあるので、
さっそくソーセージを「焼いて」食べてみました。

スパイシーでおいしいです。
手作りハム・ソーセージができるまで
ソーセージを食べてたらやっぱりおいしいお酒が飲みたくなって、
  
金沢で買ってきた、
福光屋 黒帯 悠々 特別純米酒をふたりで飲みました。

珈琲豆が切れていたので「ブルマン」を買ったりしてたのだけど、
やっぱりなんとなく、物足りない。
ということで、ユニー長良店の裏通りにある山田珈琲で、
いつもの「特旬セット」 を買ってきた。

「やっぱりここのコーヒーがいちばんおいしいね」と言って飲んでいたら、
なんと、山田珈琲の豪華5点セット(箱入)が届いた。

国際的な称号の中で最も厳格なコーヒーの品質基準である
「カップ・オブ・エクセレンス」のオークション入賞豆(200g×1)と
人気のケニア(250g×1)、特旬3点セット(250g×3)の
豪華5点のお歳暮セットです。店主山田が選ぶスペシャルティコーヒー豆が
いろいろと楽しめる箱入りセットです。


わたしたちが、コーヒー好きなのを知った知り合いが贈ってくれたもの。
上の二つは特別の豆で、「特旬セット」には入ってないので、うれしい。

有田色絵磁器の老舗「香蘭社」
ルリ釉のコーヒーカップに入れてみました。
このカップセット、
若かりし頃、ある記念日に親しい男子3人からプレゼントされたもの。
もうウン十年たっているのですが、大切に使っています。

コーヒー、香りがよくて、深い味わいでおいしいです。

お店は岐阜ですが、ネットでも販売しているので、
コーヒー好きな人はぜひお取り寄せで飲んでみてください。
お値段も手ごろで、セットにすると割安です。

岐阜のスペシャルティコーヒー豆専門店 山田珈琲

ほんとは、コーヒーは逆流性食道炎には禁忌なので自粛してたんだけど、
最近、「コーヒーは肝臓病の予防によい」といわれています。

 肝がん、肝硬変予防にコーヒーが“効く”ワ
2008年12月13日(土) 夕刊フジ

 酒量が増えると脂肪肝、いわゆる“フォアグラ状態”になりやすい。ガチョウはいいが、ヒトは放置すれば肝硬変、肝がんのリスクが急増するので忘年会シーズンは特に注意が必要。そうした中、注目したいのがコーヒー。脂肪肝を予防する作用があるという。

【1200人を追跡調査】
 「もともとコーヒーは、肝炎や肝硬変の予防に役立つとの報告があります。そこでコーヒーの飲む量と脂肪肝の関係を調べることにしたのです」とは、財団法人三越厚生事業団三越診療所の船津和夫所長。
 同事業団の健診センターで、1999年に会社員1236人を対象に5年間の追跡調査を行ったところ、うち164人が脂肪肝を発症。さらに発症者のコーヒーを飲む量を調べたところ年々減っていたという。さらに、1日2、3杯程度のコーヒーを飲んでいた人が、その習慣を止めると脂肪肝リスクが上昇した。

【カフェインが脂肪を抑制】
 「コーヒーに含まれる抗酸化物質クロロゲン酸やカフェインなどが脂肪細胞を抑制するためだと考えられる。さらに、コーヒーそのものが、肝臓内の酸化ストレスを抑えてインスリンの働きを高めると同時に、炎症が起きたときに活性化する細胞の働きも抑制する。これらが複合的に働き脂肪肝を予防していると考えられる」と船津所長。
 それではコーヒー以外はどうか。緑茶でも同様の調査を行ったが、脂肪肝発症との関係は見られなかったという。

【毎日2、3杯】
 ポイントは、コーヒーを飲む量と習慣だ。
 「2、3杯程度のコーヒーを毎日飲むと良いでしょう。空腹では胃が痛むこともあるので、食後がおすすめ。できれば砂糖やミルクも抜いてブラックで。脂肪肝を発症した人はコーヒーの量だけでなく運動量も減り、結果的に体重が増加したという報告もあります。コーヒーを習慣的に飲むことで、運動量にも好影響を与えると思います」
 脂肪肝をはじめとする生活習慣病の予防には、食生活の見直しが不可欠。だが、1年で最も肝臓に負担がかかる今の時期、手軽なコーヒーに頼ってみるのも一案か。

【暴飲だけでなく暴食も・下戸を襲う「NASH」】
 飲み過ぎだけでなく、下戸を襲う脂肪肝もある。「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」といい、肝細胞が硬くなる“繊維化”が進み、肝硬変や肝がんのリスクも高める。
 「メタボな人がなりやすい。日本では数十万人から100万人の患者数が推定されています」と船津所長はいう。
 肥満大国ともいうべき米国では、推定患者数は600万人~3000万人。食の欧米化が進む日本でも患者数は増加傾向。もちろん、酒による脂肪肝と同様に、自覚症状はない。「酒は飲まないから」と大食いに走ると、知らぬ間に肝臓を傷めることになるので気をつけたい。


やっぱり、おいしいコーヒーを、一日二杯くらい飲むことにしましょう。


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波板栽培の自然薯、初収穫しました。イチョウイモやトックリイモも。

2008-12-13 15:02:57 | 有機農業/野菜&ハーブ
自然薯(ジネンジョ)、今年はじめて収穫しました。

葉やツルが完全に枯れていて、そろそろ堀り時です。


今年の冬に、NHKでも愛媛県砥部町でトタン栽培を
している自然薯栽培農家の番組をやっていました。
  

今年はわが家も、半分くらいトタン(波板)栽培をしています。

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つれあいとまどくんが自然薯を掘り始めたので、
ちょっと待っててよ、とデジカメをもって畑にかけつけました。

  
トタン(波板)のうえの土をそっとどけると、
真っ白な自然薯が顔を出して感激のいっしゅんです。 

何層にも重ねての波板栽培。パイプ栽培よりも収穫が楽そうです。
 

自然薯は乾燥に弱いので、収穫したらすぐに毛布をかけます。
 

わたしはもっぱら撮影専門で、手持ち無沙汰なので、
バケツに「むかご」を集めることにしました。
むかごはほとんどツルから落ちてしまっていたのですが、
自然薯の花後がおもしろいかたちで残っています。

 

戻ってきたら、芋がずいぶんたくさんになっていました。


150センチの波板を突破して、まだ下に伸びてるのもあります。
  
わがやで昔から作っている山芋が交配した種芋を植えたところ。
ずいぶん深く伸びているので、折れないようにそっと掘ります。
  
こんなに大きな芋が収穫できました。
手を広げた形なので、イチョウイモみたいです。

もうこのくらいにしようと思ったら一本の自然薯が波板から外れて
地中深く伸びています。
 
さっそく、まどくんがショベルで掘りはじめました。

 
自然薯と山芋、たくさん掘れました。


庭に運んできて、コンパネの上で乾く前にすぐに洗います。


その夜は、無農薬の白米を炊いて、
自然薯をすり鉢で丁寧にあたって、だし汁でのばして、
自然薯のトロロで、自然薯ご飯を食べました。



オマケに、
今年の春まで連れ合いが朝日新聞の岐阜版の「いきいきセカンドステージ」に
連載していた記事で、「山芋抜ける快感に満足」を紹介します。

  「いきいきセカンドステージ」【寺町 知正さん】山芋抜ける快感に満足
(2008.2.20 朝日新聞)

 山芋のパイプ栽培の面白さを、昨年12月5日の本欄で紹介させていただいた。種芋の植え付けは桜の咲くころなので、今から畑の計画に入れてほしい。
 長さ1メートル以上ある市販のパイプは、片方(種芋側)が漏斗状に広がっている。信じがたいことだが、植え付け時のパイプの傾きは種芋側と先端で20センチほどの差で十分。20~30センチずらしてパイプを重ねる。作業中に横から見ると、斜めのパイプが将棋倒しの駒のように一列に折り重なっていて愉快な眺めだ。
 種芋はパイプの上に同じ方向で水平に置く。山芋の根には浅く横に伸びる根、放射状に斜めに伸びる根、真下に伸びる根がある。漏斗の真上に置いた種芋の頭から真下に伸びた新根は、パイプ面に当たっていや応なく筒の中を斜め下に伸び続け、秋には太り、長い新芋になる。栄養を供給放出し終えた種芋は、最初の位置で小さく縮んでいる。
 斜めのパイプの上に土をカマボコ状に盛るだけの驚きの栽培法だ。土が浅くてもできる。収穫時、縦に掘り出す重労働なしに、1メートル以上の長い芋がパイプごとスッと横に抜ける快感は十二分の満足がある。
 パイプで作ると芋の下側が真っすぐになるのでジネンジョの雰囲気が減ると、わざと高い土盛りで縦長作りにする通もいる。他方、もっと簡単で安価な方法もある。波板を土中に斜めに置く方法だ。私もムカゴや小さい芋を波板の上端に並べ、1年半放置してから冬に土をよけてみた。波板を覆い隠すほどにびっしりとたくさんの芋が斜めに肥大している光景には、笑いが止まらなかった。
 ムカゴご飯は抜群。あまり知られていないが、花の芳香も抜群。山芋栽培は楽しみが尽きない。
(2008.2.20 朝日新聞)


一緒に撮った畑の野菜も紹介したいけれど、
字数が残り少ないので、またあした。

ではまた。


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