常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

ヤマニンジン

2014年04月26日 | 山菜


ヤマニンジン、別名シャク。渓流や日の当る崖地に群生する。中心に花茎が伸びてくるが、この部分の出始めが柔らかく収穫したい部分だ。一度見つけるとどこまでも群生するので、取りきれないほどである。この山菜を初めて採ったのは山登りを始めたばかりの頃であった。仲間のひとりが走って取りに行ったので聞いてみると、ヤマニンジンとのことであった。

ニンジンにそっくりな葉を持ちせり科特有のいい香りがする。連休を過ぎるとたちまち花茎が伸びて、白い花を咲かせる。ヤマニンジンの成長を見ながら、季節の進み具合を知ることができる。花が咲き始めると、ワラビやウドが姿を見せ始める。

さっと湯がいておひたしや汁の実にする。シャキシャキした歯ざわりがうれしい。ゴマやクルミの和え物もよし、天ぷらが絶品という話もある。実は私はまだ天ぷらを試したことはない。


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カタクリ

2014年04月25日 | 万葉集


この季節に山に行くと、日当たりのよい斜面に、カタクリの群生に出会う。薄紫のその花の姿は、こびとが踊りに興じているような楽しい雰囲気がある。今日は、そんな群生ではなく、山の道端に4、5本、日を避けてうつむきかげんのカタクリに会った。あまりの好天に、山菜が出始めたのではないかと、妻と里山にでかけたのである。

今日収穫した山菜は、フキノトウ、ナンマイバ、ヤマミツバ、ヤマニンジンである。思いがけず、丁度食べごろのヤマミツバがビニール袋にいっぱい採れたのでうれしい。この季節の山菜には、独特の香りキドサがある。食卓にのせると、春の香りに満ちて、今日元気で生きている喜びを感じる。

ところで、カタクリは万葉の時代には、「堅香子(かたかご)」と呼ばれた。大伴家持はこの花を詠んだ歌がある。

もののふの 八十娘子(やそおとめ)らが 汲み乱ふ 寺井の上の 堅香子の花  家持

伊藤博氏の歌意を記す。

たくさんのおとめたちが、さざめき入り乱れて水を汲む寺井、その寺井のほとりに群がり咲く堅香子の花よ。

万葉集で詠まれるカタクリはこの一首でけである。それだけに、この時代から今にいたるまで咲き続けてきた、はかなく見えるこの花の生命力にあらためて驚愕する。
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タンポポ

2014年04月25日 | 日記


空き地に星を蒔いたようにタンポポが咲く季節である。この花はきれいだが、いくら採っても叱られることはないので、昔は戸外で遊ぶ子どもたちの遊び道具になった。茎を裂いて水に浸すと、咲いた部分がクルッと反り返って花のような形になる。それを結い上げた髪に見立てて唄う。

おかんかん花

頭ちゃんとゆうて

松ヶ崎へ 嫁ェ行け

タンポポはは茎を乾燥させて柔らかくなったのを膨らませて、歯ではじいてかんかんと鳴らして遊んだのでかんかん花とも呼ばれた。花の散ったあとの白い羽毛の玉に息をかけて飛ばすのは男の子の遊びだ。誰が吹いた玉が遠くへ飛ぶのかを競った。


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花筏

2014年04月24日 | 日記


花ちるや瑞々しきは出羽の国 石田 波郷

「花の命は短い」とはよく言ったもので、咲いて1週間ほど後には散っていく宿命にある。満開の桜をめでるのは楽しいが、散る花にあわれを感じるのは、古くからの日本人の心である。早朝、満開を過ぎた桜を見に霞城公園に行ってみた。お堀の水面に、桜の花びらが浮いていた。しばらく見入っていると、鴨が飛んできて水面に浮いた。水面に波紋が広がって、その波紋に花びらが整列した。面白いと思ってシャッターを押したが、結果はあまり面白くない。



落語のネタに「花筏」というのがある。大関花筏を見せようと勧進元が企画したが、あいにく花筏は病気で土俵を勤められない。そこで一計を案じて、花筏にそっくりの提灯屋を代役に使って興行にこぎつける。片や登場するのが、地元のアマチアで、プロの相撲と取っても負け無しの素人相撲である。実はこの素人相撲、裏で親が相手に花をもたせて勝ちを譲ってもらうペテン師。さてこの取り組みがどうなるか。落ちは張り手、提灯屋。




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孔雀サボテン

2014年04月23日 | 


以前に白い花が咲く月下美人を育てたことがあった。5月になると蕾が膨らんであっという間に咲いて、朝になるとしぼんでしまうので、ベランダに置いておくとつい見逃すことも多かった。白い花が大きく豪華なので、夜人を呼んで花見をしたこともあった。樹勢がつよくベランダにおさまりきれないほど大きくなったので、惜しみながらも捨ててしまった。

孔雀サボテンの鉢は二つある。二つとも知人から頂いたものだ。一つは真紅な花を咲かせるのと、このピンクの花だ。ピンクの花は月下美人にまけぬほど豪華で大きい。ピンクの華やかさで室内がパッと明るくなった。戸外の桜は盛りを過ぎて、花吹雪である。暑からず、寒からず過ごしやすい日が続く。

ヤンキースへ行った田中投手が3勝目をあげた。北海道の駒大苫小牧で甲子園大会で優勝投手になったマー君が、ここまでの活躍するとは正直予想できなかった。野球の頂点で、負け知らずの投球はすごいというほかない。わが家の孔雀サボテンのように大きく花開いたという感じである。



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