夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ピッチ・パーフェクト』

2015年06月03日 | 映画(は行)
『ピッチ・パーフェクト』(原題:Pitch Perfect)
監督:ジェイソン・ムーア
出演:アナ・ケンドリック,スカイラー・アスティン,レベル・ウィルソン,アダム・ディヴァイン,
   アンナ・キャンプ,ブリタニー・スノウ,ジョン・マイケル・ヒギンズ,エリザベス・バンクス他

前述の『種まく旅人 くにうみの郷』とハシゴ。
大阪ステーションシティシネマからTOHOシネマズ梅田へ移動して。

友人の息子は現在社会人2年目。
友人夫婦はもともと関西出身だけど、旦那さんの仕事の都合で、息子が高校までを過ごしたのは鹿児島
旦那さんが関西へ転勤になったので、一家で神戸に引っ越し、息子は大阪の大学へ。
彼が大学生になって1カ月ほど経った頃に会ったら、ちょっぴり寂しげな顔をしていました。
それまでは気がつけばまわりに友だちいっぱいだったのに、
大学ではどうやって誰と友だちになればいいのかわからないと言う。

それからまたしばらくして会ったら、なんとアカペラのサークルに入ったと。
最初、彼とアカペラは結びつかず、ボイスパーカッション担当だという言葉に「へ~っ」と驚き。
少し前に会ったときのあの寂しげな表情は皆無。

そんなわけで、サークルのライブに何度かおじゃましました。
ほかのメンバーのことも一方的に覚え(笑)、
新入生のときから卒業のときまで、着実に上手くなっているのが楽しかった。
ウルフルズとか椎名林檎とか、選曲とアカペラ用のアレンジもおもしろくて。

で、本作は大学生のアカペラのお話。
最近の作品だと思っていたら、3年も前の2012年の作品。
いまごろ公開に至ったのは、『イントゥ・ザ・ウッズ』などにより 、
アナ・ケンドリックの知名度がグッと上がったからなのか。
なんにせよ、彼女がクローズアップされて嬉しいです。

音楽プロデューサーを目指すベッカは、一刻も早くLAに飛んでプロの仕事に携わりたい。
しかし、大学教授である父親に説得されて、その父親が勤めるバーデン大学に渋々入学。
学園生活に何の期待も興味もなく、音楽のミックスに没頭する日々。

ところが、シャワー中のベッカの鼻歌を耳にした女子学生が飛び込んでくる。
その学生は女性アカペラサークル“ベラーズ”のクロエで、
学内に4つあるアカペラサークルの合同オーディションにぜひとも来てほしいとベッカに言う。
なんとなく出向いてしまったベッカは、ベラーズの一員に。

ベラーズの部長オーブリーの指導は徹底して厳しい。
古くさい選曲では大会で勝てないと言うベッカをオーブリーは毛嫌い。
ほかのメンバーも心のなかではベッカを応援しているが、
面と向かってオーブリーにたてつくことはできない。

一方、学内のラジオステーションでベッカと共に働く、同じく新入生の男子学生ジェシーは、
オーディションに合格して男性アカペラサークル“トラブルメイカーズ”へ。
オーブリーはトラブルメイカーズを敵視し、向こうのメンバーとつきあうことを許さない。
ライバルとなってしまったベッカとジェシーは、それぞれ練習に励むのだが……。

アナ・ケンドリックのほか、デブとしての需要が高いレベル・ウィルソンが存在感抜群で可笑しい。
が、ゲロシーンは下品すぎるし、要らないメンバーやつまらんジョークも多く、
期待が高かっただけに、めちゃめちゃ良かったというところまでは行きません。

それでも、最後の大会のシーンはものすごく良くて、ちょっぴり涙腺ゆるり。
終わり良ければすべて良しで、観終わったときは爽快な気分に。
そうそう、忘れかけていましたが、「最初からアカペラ」な掴みもバッチリです。

続編も公開が決定している模様です。行くでしょ、そら。

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