夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

隣は何を読むひとぞ。

2015年06月15日 | 映画(番外編:映画と読み物)
電車の中では100%、本を読んでいます。「ほぼほぼ」100%ではなく。(^^;

ケータイが普及しはじめたころ、知人と出かけた帰り、同じ電車で途中まで。
先に電車を降りた私がホームから見送ろうと振り返ったら、
すでに知人の目は彼女の手元のケータイに釘付け。ホームの私になんて目もくれず。
別れを惜しむ間柄でもないのでかまいませんが(笑)、
ひょえ~、ケータイを持つとこんなふうになるんだわと思いました。

あれから十数年経ち、そして世間はスマホの時代に。
空いた電車だったりすると、車内の全員がスマホを見ていることもザラ。
本を読んでいる人を見かけることが激減したものですから、
同じ車両で読書中の人あるいは本を携えている人を見ると、
何を読んでいるんですかと思わず尋ねたくなります。

さすがに見ず知らずの人にいきなりそんな質問をするわけにもいかず、
だけど可能であれば何を読んでいるのか知りたい。
で、チャンスがあれば怪しい動きをしてしまう私を許してください。

私が車内で『王妃の館』を読んでいた日、
前にいた男性が読んでいたのは『蒼穹の昴』でした。
おおっ、同じ浅田次郎じゃないですか、と嬉しくなり。
文庫本にカバーをかけずにお読みになっていたので、タイトルもろ見え。
このとき、私の隣に座っていた男性は単行本を読書中。
ちらりと覗いてみると、「第3章 鳥」と見えたような。
帰宅してから調べてみたけれど、なんという本だかわからずじまいで残念。

別の日、阪急電車の宝塚線にて、石橋から梅田まで座れず、
立ったまま重松清の『あの歌が聞こえる』を読んでいた私。
ふと窓に目をやると、何メートルか先の窓に、本を読む人の姿が映っているではないですか。
十三でいったん降り、ガラス越しにタイトルを確認しに行ってしまいましたがな。
辻井喬の『終りなき祝祭』でした。この著者の本は一冊も読んだことがありません。
これも何かの縁、一度読んでみなければ。

つい先日、箕面から石橋へ向かう電車の中では、
有川浩の『明日の子供たち』を読んでいる男性発見。
なぜか四国某市の市立図書館の印字があり、これはどういうことなのかと想像いろいろ。

思わずニッコリしてしまったのは、いまどきの男子高校生が読書する姿を見たとき。
どこから見てもスポーツ少年で、見た目はおよそ本など読みそうにもないのに、
部活用のバッグを掛けた手で吊り革を握り、もう片方の手に東野圭吾の『時生』。
カノジョに読んでみてとでも言われたのかと、またしてもいろんな想像が楽しく。

昨日見かけた中学生ぐらいの女の子。
隣に立っていたので、タイトルは不明でしたが、章のタイトルは見えました。
「さやかちゃんを導いた心理学テクニックと教育メソッド」。
なんちゅう難しそうな本を読んでるねんと思い、帰宅してから調べたら、
これは『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の第4章でした。なるほど。

男性はブックカバーを使用しない人が多いのでしょうか。
それとも私が見かける人がたまたまそうなのか。
タイトルもろ見えだとウキウキわくわく。

何を読んでいますかと毎度突撃取材したい気持ちに駆られています。

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