『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(原題:Transformers: Rise of the Beasts)
監督:スティーヴン・ケイプル・Jr.
出演:アンソニー・ラモス,ドミニク・フィッシュバック,ルナ・ローレン・ベレス,
ディーン・スコット・バスケス,トベ・ンウィグウェ,マイケル・ケリー他
声の出演:ピーター・カレン,ロン・パールマン,ピーター・ディンクレイジ,ミシェル・ヨー,
ピート・デヴィッドソン,ライザ・コーシー,ジョン・ディマジオ,コールマン・ドミンゴ他
公開2日目に109シネマズ箕面のレイトショーにて。
“トランスフォーマー”シリーズの7作目になるそうです。もう何作目かなんて覚えていません。
シリーズのスピンオフという位置づけだと私は思っていた『バンブルビー』(2018)の続編に当たり、
それ以前のシリーズ主役だったマーク・ウォールバーグはもういない。
替わって主役となったアンソニー・ラモスの台詞の中に「マーク・ウォールバーグ」も出てきます。
アンソニー・ラモスってどこで見たんだっけと記憶をたどると、
そうでした、『イン・ザ・ハイツ』(2020)で主人公に抜擢された俳優ですね。
監督は『クリード 炎の宿敵』(2018)のスティーヴン・ケイプル・Jr.。
1994年のニューヨーク・ブルックリン。
母親と弟クリスと3人暮らしの青年ノアは、電子工学の天才であるにもかかわらず、
米軍を訳あって除隊したことから、次の就職先を見つけられずにいる。
生活苦の中でも明るく振る舞う母親だったが、鎌状赤血球症を患うクリスの治療費を滞納中。
今度こそ就職を決めてくると誓って出かけたのに門前払いを食らわされたノアは、
悪友リークの誘いについ乗って、車泥棒を働くことに。
ところがノアが盗んだポルシェ911が突如として暴走、パトカーを巻いて停まったと思ったら、
ロボット(=オートボット)に変身したうえに、その場に次々とロボット仲間が集まってくる。
聞けば、この地球のどこかにオートボットたちトランスフォーマーが故郷へ帰るためのキーが隠されていると言う。
それを狙うユニクロン率いるテラーコンという悪のトランスフォーマーからキーを守るため、
ノアは図らずもオートボットたちに手を貸すことになる。
実はそれこそがオートボットが探すキーで、それに気づいたユニクロンがエリス島にテラーコンを派遣して……。
毎度のことですが、誰がどうなっているのか私は理解しちゃいません。
だってこんなに登場人物が多くて、見た目が敵も味方も似通っているとなると、全然わからん。
わからないけれど、どうでもいいやという気持ちになり、楽しめるのが本作のいいとこ。
今回は巨大な動物までいろいろ出てきて、もう何でもありですよね。
ひとつ大きな不満があります。それは電子工学の天才だというノアの才能がまったく生かされていないところ。
どこでそれを披露するのだろうと思って待っていたのに、むしろエレーナが活躍。
頭で勝負するはずのノアが体を張ってばかりでした。
彼が才能を発揮するのは次作以降なのかしら。弟のクリスも可愛いので、兄弟の奮闘に今後期待。