夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈は行〉

2005年12月22日 | 映画(は行)
《は》
『バッドサンタ』(原題:Bad Santa)
酒と女には目がない中年男のウィリーは、
毎年、クリスマスシーズンになるとデパートでサンタ役のアルバイト。
酔ったまま出勤し、子どもたちの耳元で毒づく、
最悪のサンタ、ウィリーの本当の目的は、
妖精役を務める小人症のマーカスとともに閉店後のデパートの金庫を破ること。
金庫を狙ってデパートを渡り歩くのだ。
あるとき、イベントにやってきた少年になつかれる。
イケてない少年を鬱陶しく思うも、住所不定のウィリーは彼の家に転がり込む。
サンタ役はアンジェリーナ・ジョリーの元夫、ビリー・ボブ・ソーントン、バツ5。
二枚目じゃないけど、出演作を観るたびに女性が彼に入れあげるのがわかる役者さん。
めっちゃブラックなコメディですが、大好き。

《ひ》
『ビッグ・バウンス』(原題:The Big Bounce)
エルモア・レナード原作の小説の映画化で、ハワイに集まった曲者たちが騙し合う。
ちんまい詐欺をくり返してきたジャックは
マトモに暮らしてみようと建築現場で働くが、いらんことをして即刻クビに。
その地を仕切る不動産業者リッチーの部下から島を出て行くよう通告されるが、無視。
そんな彼を使えると思った地方判事のウォルターは、
リッチーを破滅させる計画にジャックを誘う。
さらにリッチーの愛人からも強盗計画に誘われて……。
ジャックに私のツボ、オーウェン・ウィルソン。
ウォルターにはモーガン・フリーマン。
90分を切る小気味よいコメディ。

《ふ》
『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白』(原題:The Fog of War: Eleven Lessons from the Life of Robert S. McNamara)
ロバート・マクナマラ元米国防長官。
ハーバード卒、エリート中のエリートで、フォード社の社長、世界銀行総裁、
そしてケネディ大統領のもとで国防長官を務めた彼へのインタビュー。
戦争を止められなかった彼は平和を心底祈っているように思えます。
偽善的ではなく。

《へ》
『ヘルボーイ』

《ほ》
『炎のジプシー・ブラス 地図にない村から』(原題:Brass on Fire)
地図にも載っていない、ルーマニアの小さな村。
人口たった400名のこの村にはジプシーのブラスバンドがある。
彼らを追ったドキュメンタリー。
約10年前、偶然彼らの音楽を知ったドイツ人は
その素晴らしさに魅了され、村に住みつく。
ジプシーたちを口説き、各国ツアーへ。
日本にも来日した彼らは既に超有名。
壊れた楽器が復活するさまも興味深いし、彼らのテクニックを堪能できます。

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今年観た映画50音順〈な行〉

2005年12月21日 | 映画(な行)
《な》
『ナショナル・トレジャー』(原題:National Treasure)
娯楽超大作を作ることにかけては天下一品のジェリー・ブラッカイマー製作。
どれもそれなりにオモロイのはさすが。
代々冒険家のゲイツ家に生まれたベンは、一族の夢を引き継いで伝説の秘宝を追う。
その謎を解く鍵がアメリカ独立宣言書に隠されていると知り、
宣言書が保管されている国立公文書館を訪れる。
ニコラス・ケイジ演じるベンを助ける美人考古学者に
現在“Lux Super Rich”のCMに出演中のダイアン・クルーガー。
秘宝を狙うライバルには、『ロード・オブ・ザ・リング』で
指輪の魔力に惑わされたショーン・ビーン。
この人、なぜかいつも、「善い人っぽいのに悪い人」の役。
めっちゃいい人役も見てみたい。

《に》
『二重誘拐』(原題:The Clearing)
ロバート・レッドフォード、ウィレム・デフォーという
豪華なおっちゃんキャストで贈るにもかかわらず、「なんじゃ、こりゃ?」な一作。
ビジネスで大成功したウェインは自宅の豪邸近くで何者かに誘拐される。
帰らない夫を心配した妻が捜索願い。
やがて身代金を要求する電話が入り、FBIが捜査に乗り出す。
事件の背景を探るうち、ウェインに愛人がいたことやら何やらかやら、
知りたくもないことが続々と露わに。
おっちゃんふたりともくたびれ加減はいい感じですが、
この邦題(原題は“The Clearing”)、ヒドすぎる。

《ぬ》
毎年つまずいている「ぬ」。
この日記を始めてからというもの、いつも撃沈しっぱなし。
そもそも「な行」がツライんです。

《ね》
『ネバーランド』(原題:Finding Neverland)
劇作家のジェームズ・バリは、公園で若い未亡人と知り合う。
彼女には4人の幼い息子がおり、三男のピーターを除いて皆、
おとぎ話を楽しげに演じて見せるバリになつく。
父を失って心を閉ざしたままのピーターが
やがてバリと打ち解けて、このふたりの出会いが
不朽の名作『ピーター・パン』を生む。
素晴らしき空想の世界に見え隠れする現実。
温かさと切なさでいっぱいになります。

《の》
『ノース・ショア』(原題:North Shore)
「の」ではじまる新しい作品はなく、TVで放映していた1987年の作品。
ハワイのノース・ショアを舞台に
サーフィンに没頭する青年たちに恋愛話が絡む、お決まりの青春ドラマ。
実は私、サーフィン映画が大好きで、
全部一緒やろ!と思いながらついつい観てしまう。
あの大きな波を眺めているとなんとなくテンションがあがる。

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今年観た映画50音順〈た行〉

2005年12月19日 | 映画(た行)
《た》
『ターンレフト ターンライト』(原題:向左走・向右走)
香港・シンガポール合作。
金城武演じる無名の音楽家ジョンは、
玄関を出ると必ず右に歩きだすクセがある。
ジジ・リョン演じる無名の翻訳家イブは
玄関を出ると必ず左に歩きだすクセがある。
同じアパートに壁1枚を隔てて住みながら、こんなクセのせいでお互いを知らない。
ある日、公園で偶然出会ったふたりは、隣同士と知らぬまま、電話番号を交換。
しかし、ふいの雨でそのメモが滲み、数字が読めなくなる。
絵本作家の原作だけあって、満ち溢れる温かさ。
恋っていいなぁと思える作品。

《ち》
『チルソクの夏』
1970年代後半。下関と釜山は姉妹都市。
毎年交互に高校陸上競技大会が開催され、日韓の親睦を図っている。
その大会に出場した下関の高校の郁子は、釜山の高校生、安大豪と惹かれ合う。
帰国してからも文通を続け、来年のチルソク(七夕)に会おうと約束。
友人たちはこぞって応援するが、親が反対して……。
メールも携帯もない時代の、会いたい気持ちが懐かしく。

《つ》
『ツイステッド』(原題:Twisted)
酒を飲むと男を漁りに出かけ、酔い潰れて意識がなくなってしまう女性刑事。
関わった男性が次々と殺され、しかもその間の記憶がない彼女に容疑がかかる。
アシュレイ・ジャッド、サミュエル・L・ジャクソン、
アンディ・ガルシアと豪華キャストは魅力的。
が、最後は「あっら~、やっぱりアンタが犯人?」で、ドンデン返しとも思えず。
こんな人、犯人にしたのは凄いけど。

《て》
『ディープ・ブルー』(原題:Deep Blue)
英国BBC放送製作の海洋ドキュメンタリー。
4年以上の歳月を費やして撮影された、海と海を巡る生物たち。
映像美に酔いしれて寝そうになりつつも、過酷な自然も見せつけられ、
シャチに襲われる赤ちゃんクジラのシーンに胸が痛む。
皇帝ペンギンに惚れました。

《と》
『隣のヒットマンズ 全弾発射』(原題:The Whole Ten Yards)
ブルース・ウィリスの主演作のなかでは
かなり笑えて好きだった『隣のヒットマン』(2000)の続編。
殺し屋を引退したジミーは立派な主夫に。
しかし、妻のジルはプロの殺し屋への憧れを捨てきれない。
一方、シンシアと結婚した歯科医のオズは、
マフィアに復讐されるのではと怯えている。
その不安が的中、ジミーを恨むラズロが出獄、ドタバタ劇に。
前作を観てないと意味不明と思われます。
ウィリスのいつもながらの泣きそうな顔は
こんなコメディでこそ有効なのでは。

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今年観た映画50音順〈さ行〉

2005年12月17日 | 映画(さ行)
《さ》
『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』(原題:Sahara)
米誌『ピープル』の「最もセクシーな男性」に、今年選出されたマシュー・マコノヒー
彼演じる海洋機関のエージェントは、
南北戦争時に忽然と消えたお宝船が砂漠に眠ると信じ、
ナイジェリアとマリの国境へ。
一方、ペネロペ・クルス(トム・クルーズの元カノ)演じる女医は
死者続出の謎の病の感染源がマリにあると考える。
偶然出会った双方は行動をともにすることに。
字幕に「ウッソー!」や「(爆弾を)ナヨナヨ投げろ」なんてのがあって、
こりゃ絶対戸田奈津子さんだと思ってたら菊池浩司さん。
戸田さんの「なっち語」を引き継ぐのは、菊池さんにちがいないと確信しました。
戸田さんの字幕についてはこちらこちらの日記をどうぞ。

《し》
『真珠の耳飾りの少女』(原題:Girl with a Pearl Earring)
17世紀のオランダを代表する画家、フェルメールの同題の名画は、
こうして描かれたのではと推測。
貧しい家庭に育つ少女グリートは、家計を支えるためにフェルメール家へ奉公に。
グリートが拭いた窓から光が射し込み、
それがフェルメールの新作を生むきっかけとなる。
周囲は次第にふたりの関係を疑い始める。
『ブリジット・ジョーンズの日記』のマーク・ダーシー役、コリン・ファースがフェルメールを。
何にせよ、堅物役が似合う。

《す》
『スタスキー&ハッチ』(原題:Starsky & Hutch)
1970年代に人気だったTVシリーズの映画化。
カリフォルニア州、ベイ・シティ・エリア。
超真面目とちゃらんぽらん、対照的なふたりの刑事がコンビを組まされ、
麻薬がらみの殺人事件を捜査することに。
劇場未公開納得の作品だけど、
私のツボであるベン・スティラーオーウェン・ウィルソン主演。
これが笑わずしておられましょうか。
カーペンターズとかバリー・マニロウとか、選曲もツボに入って笑いまくり。
最後にはオリジナル・キャストのふたりも登場。
寒いけど、懐かしさいっぱい。

《せ》
『世界でいちばん不運で幸せな私』(原題:Jeux D'enfants)
フランス・ベルギー合作。
大好きな母が重病を患っている男の子と、
ポーランド移民であるためにいじめに遭っている女の子。
この幼なじみのふたりが始めた「仕掛けたゲームに乗るゲーム」。
そのせいで、お互いに特別な想いを抱きながらも
素直になれないまま年月が流れる。
ファンタジックなラブコメだけど、ブラック色も強く、不思議な余韻。

《そ》
『ソウ』『ソウ2』

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今年観た映画50音順〈か行〉

2005年12月15日 | 映画(か行)
《か》
『カーサ・エスペランサ 赤ちゃんたちの家』(原題:Casa de los Babys)
南米の豪勢なホテルへやってきた6人の女性たち。
年齢や立場の異なる彼女たちの目的は、孤児院から養子をもらうこと。
なかなか進まない手続きに、延びる滞在。
次第に表れてくるそれぞれの人となり。
養子縁組問題とその社会的背景には注目。

《き》
『キャロルの初恋』(原題:El Viaje de Carol)
今年初めに公開された、2002年のスペイン作品。
1938年、内戦下のスペインで暮らす祖父のもとへ、
ニューヨークで生まれ育った12歳のキャロルが、母に連れられてやってくる。
重病に冒されていた母はまもなく亡くなり、
パイロットの父が迎えにくることを信じて新生活を始めるキャロル。
彼女にちょっかいを出してくる少年は、やがてかけがえのない存在となる。
やっぱりスペイン語圏の映画、好き。
甘酸っぱい佳作。

《く》
『クローサー』(原題:Closer)
豪華キャストでロンドンを舞台に繰り広げられる四角関係。
ジャーナリストのダンにジュード・ロウ。
ストリッパーのアリスにナタリー・ポートマン(=アミダラ女王)。
写真家のアンナにジュリア・ロバーツ。
医者のラリーにクライヴ・オーウェン。
ダンはアリスと同棲中だが、アンナにも惹かれる。
アンナにつれなくされた腹いせに、チャットで彼女になりすまし、ラリーとエロい会話。
ラリーとアンナが会うように仕向けるが……。
あの『卒業』(1967)の監督が、74歳にしてまだこうした恋愛ものに意欲的なところがスゴイ。
前々から思ってるんですけど、クライヴ・オーウェンって宇梶剛士に似てる!

《け》
『ケイティ』(原題:Abandon)
2003年の公開作品ですが、今年、トム・クルーズと婚約&妊娠、
話題の人となったケイティ・ホームズ主演ということで。
恋人の突然の失踪に苦しむ女子大生が、不可解な事件に巻き込まれていくサスペンス。
それなりに楽しめるけど、彼女の主演作なら
断然『エイプリルの七面鳥』(2003)がお薦め。

《こ》
『コラテラル』(原題:Collateral)
ケイティ・ホームズは巻き込まれたけど、トム・クルーズは巻き込むほう。
彼演じるプロの殺し屋が朝までに5名の殺害を請け負う。
そんな彼を運悪く乗せてしまったタクシードライバー。
この不幸なドライバー役にジェイミー・フォックス
『Ray』(2004)で一躍有名になった彼の出演作には、
一昨日死刑執行されたウィリアムズ死刑囚を演じた『クリップス』(2004)も。
マイルス・デイヴィスに関するクイズ、聞き入りました。

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