夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈た行〉

2005年12月19日 | 映画(た行)
《た》
『ターンレフト ターンライト』(原題:向左走・向右走)
香港・シンガポール合作。
金城武演じる無名の音楽家ジョンは、
玄関を出ると必ず右に歩きだすクセがある。
ジジ・リョン演じる無名の翻訳家イブは
玄関を出ると必ず左に歩きだすクセがある。
同じアパートに壁1枚を隔てて住みながら、こんなクセのせいでお互いを知らない。
ある日、公園で偶然出会ったふたりは、隣同士と知らぬまま、電話番号を交換。
しかし、ふいの雨でそのメモが滲み、数字が読めなくなる。
絵本作家の原作だけあって、満ち溢れる温かさ。
恋っていいなぁと思える作品。

《ち》
『チルソクの夏』
1970年代後半。下関と釜山は姉妹都市。
毎年交互に高校陸上競技大会が開催され、日韓の親睦を図っている。
その大会に出場した下関の高校の郁子は、釜山の高校生、安大豪と惹かれ合う。
帰国してからも文通を続け、来年のチルソク(七夕)に会おうと約束。
友人たちはこぞって応援するが、親が反対して……。
メールも携帯もない時代の、会いたい気持ちが懐かしく。

《つ》
『ツイステッド』(原題:Twisted)
酒を飲むと男を漁りに出かけ、酔い潰れて意識がなくなってしまう女性刑事。
関わった男性が次々と殺され、しかもその間の記憶がない彼女に容疑がかかる。
アシュレイ・ジャッド、サミュエル・L・ジャクソン、
アンディ・ガルシアと豪華キャストは魅力的。
が、最後は「あっら~、やっぱりアンタが犯人?」で、ドンデン返しとも思えず。
こんな人、犯人にしたのは凄いけど。

《て》
『ディープ・ブルー』(原題:Deep Blue)
英国BBC放送製作の海洋ドキュメンタリー。
4年以上の歳月を費やして撮影された、海と海を巡る生物たち。
映像美に酔いしれて寝そうになりつつも、過酷な自然も見せつけられ、
シャチに襲われる赤ちゃんクジラのシーンに胸が痛む。
皇帝ペンギンに惚れました。

《と》
『隣のヒットマンズ 全弾発射』(原題:The Whole Ten Yards)
ブルース・ウィリスの主演作のなかでは
かなり笑えて好きだった『隣のヒットマン』(2000)の続編。
殺し屋を引退したジミーは立派な主夫に。
しかし、妻のジルはプロの殺し屋への憧れを捨てきれない。
一方、シンシアと結婚した歯科医のオズは、
マフィアに復讐されるのではと怯えている。
その不安が的中、ジミーを恨むラズロが出獄、ドタバタ劇に。
前作を観てないと意味不明と思われます。
ウィリスのいつもながらの泣きそうな顔は
こんなコメディでこそ有効なのでは。

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