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話はなんというか、ちょっと中途半端というか強引だった
それより途中から、名作のストーリーをなぞっていることに気づき
ならこうなるな、そんでこうなって、じゃ~また出てくるぞ、んで殺されてと
もう、見る前から展開がわかってしまって、なにが狙いなんだろうか?と
その映画は「※
道」だ
エヴァがジェルソミーナで、ブルーノがサンパノーで、オーランドがキ印
道を知っていれば、誰でも気づくくらいソックリに展開していく(真ん中へんから途中まで)
オーランドの誘いを断って、朝方、警察から解放されるブルーノをエヴァが待ってるシーンまで
道の解説を読むと、「酷い男が幼気な女を虐待し、足手まといになるとアッサリと捨て去る・・・
そして数年後、偶然、女が可哀想な死に方をしたと知って、さすがの薄情な男も己の非情さに気づき
孤独と後悔に苛まれ・・・」........みたいな、なんかいきなり反省するみたいな解釈で.........
なんか納得できなかった、アタシはそうは思わなかったし、そんな単純かな?って
サンパノーは確かに女を大切にしない男だったけど、日本だって「一昔前」はそうだった
当時の男は、生きることに精いっぱいだった時代の男は、こんなもんだったんじゃないのかな
それにサンパノーはサンパノーなりに、ジェルソミーナを可愛いと思ってた気がする
足手まといになって捨てる時だって、かなり辛そうに振り返り振り返りしていたし
捨てたあともずっと気にかけていたんだと思う、自分が強引に嫁にして道連れにしたこと
数々のひどい仕打ち、精神を病むほどショックを与えたこと、寒い山道に捨ててきたこと
そして無邪気な笑顔やひたすら自分に付いてきた健気な姿など、思いだしていた気がする
だからこそラストのシーンに繋がるのだし...........................
ジェルソミーナだって、そんな男の愛情に気づいていたからこそ
誰に引き止められても泣きながらでも、付いていったんだと思う
昔はそういう夫婦っていっぱいいたと思う
どうも男の人の解釈って単純すぎる、淀川さんでも
あと、映画には描かれていなかったけど、サンパノーがキ印を異様に嫌うワケが
過去にあるように思ってた、それはきっと「女がらみ」のような気もした
それがまた繰り返されたもんだから、あの異常な怒りとなっていった
って考えたほうが自然だ、ただただ馬があわないからって、前後の見境もなく暴れ
職を失いあげく殺人を犯すほど、あのサンパノーって男が馬鹿だったとは思えない
ってことをずっと思っていたんだけど
そこんとこを、この映画はすべて描いてくれていた
あ~やっぱり、おんなじことを思ってる人って他にもいっぱいいたんだ~と
本編では全然関係ないところで、いたく感動していた...............
ただの勘違いかもしれんけど