めいすいの写真日記

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孫の児童生徒美術展

2015-01-25 | 美術館を訪れる

さいたま市の埼玉会館で、「埼玉県小中学校 児童生徒美術展」があり、孫の作品が展示されているというので見に行きました。

第55回というから歴史は古いようです。埼玉県といっても地区ごとに分かれ、そのうちの一地区。

それでも、小学校一年生の孫が一生懸命作った作品が、県庁の近くの会館で展示されいるのを見て、大変うれしく思いました。

うん,私の子供の頃よりも優秀だ!


ムンクの絵画 ・・・ オスロ国立美術館

2011-08-19 | 美術館を訪れる

西洋の有名画家の作品が数多く所蔵されているオスロ国立美術館を訪れました。
美術館内には、モネ、セザンヌ、ゴーギャン、モジリアニ、ルノアール、ピカソ、クラナッハなど著名な画家の絵が数多く展示されています。
しかし、なんと言っても、この美術館は地元の画家エドヴァルド・ムンクの絵画が中心となっていることは言うまでもありません。

この美術館は、写真撮影OKなので、絵画は私が撮影したものを用いました。

ムンクの代表作である「叫び」(1893年、91×73.5)。燃えるような赤い空と濃紺の地上、空やフィヨルドは大きく波打ち、
中央の人物は手を耳に当て、体をくねらせて、不安におびえています。
見る人の心にも、不安な気持ちを強く訴えるこの作品は、ムンク自身の幼い頃からの実体験によるものといわれています。

中央上部左の赤い雲の上には鉛筆で「狂人のみに描きうる」と小さく書かれています。

この「叫び」は、版画を含め何枚か描かれています。以前盗難に遭ったのは、ムンク美術館のもので、この絵画が描かれた後の作品。
当時、盗まれた絵が65億円といわれました。このため、こちらは100億円は下らないといわれているようです。
簡単には盗難されないように「マドンナ」とともに、アクリル板で防護されていました。

思春期」(1894~95、151.5×110)、まだ十分に成熟していない少女が、生への不安、恐れを抱いて
いるのを感じさせる作品。「叫び」とテーマが似ている作品です。

マドンナ」(1894~95年、91×70.5)。
パリ留学中の時の作品。男を破滅に追いやる「宿命の女」という世紀末のイメージを持ち、
ムンク独自の女性観を表している。館内では「叫び」に次ぐ人気の作品。

生命のダンス」(1899~1900年、125.5×90.5)。愛と死のテーマとする「生命のフリーズ」と呼ばれる作品群の中の代表作。
オスロの南方にある町オ-スゴールストランの夏至祭りのダンスをモチーフにしています。
ムンクの個人的な恋愛経験を描いており、中心部の赤い服を着た女性はムンクの最初の愛人。
白い服、赤い服、黒い服は「無垢、官能、死」、「少女(処女)、成年(娼婦)、老年(修道女)」を示しているということです。

病める子」(1885~86年、119.5×118.5)。ムンク初期の作品。
ムンク思春期の14歳の時に結核で死んだ姉をイメージして描いています。
病気の娘と母親という不幸な家庭内の雰囲気の描写は、ムンク絵画の原点になったと画家は語っています。


徳川美術館と源氏物語絵巻

2010-05-31 | 美術館を訪れる


 徳川園を見てから、隣接する「徳川美術館」( 名古屋市徳川町1001 )を訪ねました。
 徳川美術館は、家康の遺品を中心に尾張徳川家の刀剣、武具、茶の湯の道具、能の面と衣装など1万数千件の「大名道具」を収蔵しています。
 これらの中には、国宝9件、重要文化財58件も含まれています。





 しかし、この中でなんといっても有名なのは、国宝の「源氏物語絵巻」です。
 ただ原本は文化庁の指導もあり、年に数回しか見られません。専用の陳列室に複製が陳列され、18分間のビデオによる解説も放映されています。



 日本四大絵巻の一つである源氏物語絵巻が現存するのは一部で、徳川美術館には絵15面、詞28。世田谷の五島美術館に絵4面、
詞9面が所蔵されています。
 この絵巻が作成されたのは、紫式部によって源氏物語が書かれた、百数十年後の平安末期。
 王朝の栄華を伝えていこうという、当時の努力が伝わってくるようです。

◆ 絵は「宿木」の一場面
 秋の夕暮れ、匂宮(におうのみや)は中君のすぐれぬ心を紛らわせようと端近に座し琵琶を弾く。
 中君は、ひととき怨みを忘れたかのように聞き入るが、離れゆく二人の心を歌に詠む。下の絵は複製。

◆ 詞は蓬生(よもぎう)から。


   一枚目写真は PENTAX K7 + SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC で撮影

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根津美術館を訪れる (3) ・・・ 庭園

2009-11-22 | 美術館を訪れる
 根津美術館には付属して庭園があり、この庭園が、また魅力的です。
 近くには大使館なども多いためか、外国人が多く訪れていました。



 起伏に富んだ地形に、茶室などが散在していて趣があります。



 この時期は、木々の紅葉が美しい。そして山里に来てしまったかと思うほど鳥たちの鳴き声がにぎやかに聞こえます。
 特別に鳥を呼び寄せるようにしているのかと思いたくなるほどです。



 庭園の中心部には池が拡がっていて、鯉が泳ぎ、カルガモも泳いでいました。



 苔むした手洗いの場があったり



 ちょっとした石像が置いてあったりするのは、いかにも美術館らしい。
 ところどころに置いてある灯籠などにも、質の高さが感じられます。



 さすがに中国、明の時代の「鉄造菩薩座像」が置いてあったのには、びっくりしました。

  PENTAX K7 + TAMRON 17-50mm F2.8 で撮影

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根津美術館を訪れる (2) ・・・ 展示品など

2009-11-21 | 美術館を訪れる
 新装なった根津美術館は、ほぼ一年にわたり「新創記念特別展」を8部(1部・・・休みを除き、ほぼ4週間)に分けて行います。
 私の行った時は第2部の「根津青山の茶の湯」(2009.11.18 ~ 12.23)特別展を行っていました。

 これまで知らなかったですが、国宝の絵画などは、公開している時は照明による紫外線や熱などによって劣化してしまうため、
1年間に4週間以上は公開してはいけないという文化庁の指導があるそうです。
 このため、この美術館でもっとも有名な「那智瀧図」は第1部「国宝那智瀧図と自然の造形」(2009.10.7 ~ 11.8) 特別展で公開してしまったので、
今後ほぼ1年は見られないことになります。



 この日見ることが出来たのは、この美術館の3つの国宝のうちの1つ「鶉図」(うずらず)。縦24.4cm 、横27.8cm 。
 伝 李安忠(りあんちゅう)筆、中国南宋時代 12・13世紀。

 展示室の解説文には 
 「赤い実のなった枸杞(くこ)や穂のついた雄日芝(おひしば)が生えるなか、1羽のうずらが歩む。
 うずらは、精緻な羽描きによって、量感豊かに表現されている。その実在感に飛んだ表現は、本作品が宋代花鳥画の名品たらしめている。
 画面右上に足利義教の鑑藏印「雑華室印」が捺されている。」
 とありました。

 この作品が何故、「国宝」なのか?展示室のケースのガラスにおでこを擦り付けてじっくりと見てみました。
 やはり羽の描き方などは本当に精緻で素晴らしい描写です。植物の表現も見事です。
 また、足利将軍家に蔵されていたということも国宝になった理由のひとつでしょう。
 それと、この美術館の学芸員の話では、中国にも南宋時代の絵画はほんとんど残っていないのだそうです。
 南宋の後、漢民族以外の異民族が侵入して中国を支配したので、こうしたものは破棄されてしまいがちということらしい。



 根津美術館の収蔵品の中で、特色のあるのが「殷・周時代の青銅器」。
 世界屈指のコレクションとして知られているようです。
 殷という時代は、紀元前17世紀~11世紀。気が遠くなるような遠い昔です。こうした作品を良く揃えることが出来たと感心します。
 
 この青銅器は「双羊尊」です。殷時代13~11世紀。高さ45.4cm。口径14.9cm ~ 18.4cm。
 2匹の羊が合体し口の開いた器を背に載せています。尊とは酒を供える盛酒器。 
 器には大きな獣の眼が見開き、羊の身体は鱗で覆われ、足のつけ根には龍がとぐろを巻いています。
  大英博物館に同型のものがあり、どちらが雄で、どちらが雌なのかとの論争があるのだとか。
 入場券にデザイン化された、この「双羊尊」が印刷されていました。美術館のシンボル的な役割を持っているようです。



 殷・周など古代中国の青銅器を展示しているのは2階の「展示室4」。
 根津美術館を新装したのは、これらの青銅器を整然と展示するための専用ギャラリーを設置したいという目的もあったとのことです。 
 この部屋の中央に一際目立ち展示されているのが、この「饕餮文方盉(とうてつもんほうか)」です。

 「盉 (か)」とは、酒を、他の酒、香料、水などと混ぜたり、盃に注いだりする酒器。殷時代13~11世紀。高さ71.2 ~ 73.0cm
 「饕餮」とは古代中国の神で、頂面に描かれています。
 この写真では分かりませんが、細部にわたって凝った造形がされていて、力強さが感じられます。
 同型の盉が3個揃っているのも珍しく、右、中、左と彫り込んであるので3個セットということも分かるのだそうです。
 このため、殷王朝の所有品であった可能性が高いとのことです。
 この3個セットの「盉」をオークションにかけたら、「ハウマッチ?」・・・なんと100億円は下らないだろうとのことでした。



 根津美術館には、仏像彫刻がガンダーラから中国、そして日本の平安、鎌倉の木彫りなど多く収蔵されており、
石像がホールに、木彫り彫刻は展示室3に公開されていました。
 
 私は、この中で展示室3の一番奥にあった「帝釈天立像」に惹かれました。
 定慶作。鎌倉時代 建仁元年 ( 1201年 )。像高 183cm。
 今も興福寺に残る梵天像と一対をなしていて、元は興福寺に安置されていたとのことです。
 興福寺といえば、高校時代の修学旅行で阿修羅像をつくづくと眺めた思い出があります。
一時は同じ建物の中に安置されていたこともあったのでしょう。
 正面に立つと、とても良い表情をしておられ、落ち着いた心になれるような気がしました。

 館員の方に、この像から受けた感想を話してみました。
 私・・・「彫刻というとギリシャ・ローマの彫刻などヨーロッパのものばかりが良いものに思え、日本の仏像には最近まで興味を持たずにいました。
改めて、仏像を見てみると日本人の彫刻の技術というのは、高い技術があるということが分かってきました。
むしろ仏教彫刻の方が優れているのではないかと思います。」
 館員・・・「やはり、ギリシャ・ローマの彫刻は時代が古く価値のあるものです。ここのホールに何点かガンダーラの石像の仏頭が飾ってありますが、
ギリシャ・ローマの彫刻の影響を受けて、これらが作られ、シルクロードを経て中国に彫刻文化が伝来し、日本の仏像の手本となったと考えられます。
したがってギリシャ・ローマの彫刻がなかったら、日本の仏像もまた存在しないと考思います。」

 私・・・「帝釈天立像に感銘を受けました。この美術館の所蔵する仏像の中には何点も重要文化財になっているものもあります。
この像が重要文化財でないのが不思議な気がします。」
 館員・・・「確かに表情はよいと思います。ただ、この像は定慶の作です。運慶・快慶の作でなく、弟子の定慶である点にやや問題があります。
それと江戸時代に修復が行われていて、その修復方法に難点が見つかっているのです。」
  
 ---写真は根津美術館発行「百華撰」より---

根津美術館を訪れる (1)

2009-11-20 | 美術館を訪れる

 
 根津美術館 ( 東京都港区南青山6-5-1 TEL 03-3400-2536 ) が新装なって10月7日に開館しました。
 行こう、行こうと思っていましたが、やっと訪れることが出来ました。

 新装の美術館は、日本の家屋を連想させる大屋根の建造物で、延べ床面積は4000㎡、美術館にふさわしい構造となっています。
 また照明は8万個のLEDを使用し、展示品が熱や紫外線によって劣化しないようにするなど、近代的な設計もなされています。
 那智瀧図、燕子花図 ( 尾形光琳 )など3点の国宝を含む、東洋の美と伝統を伝える収蔵品を展示する美術館が生まれ変わったといえるでしょう。



 建物そのものも、なかなか見応えがあります。



 金銅八角灯籠は752年、東大寺大仏の開眼供養の際に置かれた灯籠のレプリカ。後は根津美術館のカフェ。この先は日本風庭園となっています。

 

 この美術館に付属した庭園は、起伏に富んでいて、茶室なども散在し、中央には池も拡がっています。



 このような立派な美術館を新装するのに、財団法人の根津美術館がどのようにして費用を捻出したかと疑問に思っていました。
 この宝飾時計は展示されていたものですが、他に20個ほどあった宝飾時計のうち、良いもの4つを残し、
 15個ほどをオークションに掛けて売却したらしい。20億円程度で売れると思っていたものが、なんと34億円になったとか。

  PENTAX K7 + TAMRON 17-50mm F2.8 で撮影

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上野の西洋美術館が世界遺産になる?

2009-08-07 | 美術館を訪れる
 上野駅の公園口から外に出ると「西洋美術館を世界遺産に!」という横断幕が飾られています。この美術館は世界的に著名な都市計画家であり建築家であるフランスのル・コルビュジエの設計ということは知っていましたが、なぜこの美術館がという気持ちになります。



 西洋美術館は駅から歩いてすぐのところにあり、音楽の殿堂である東京文化会館と道路を隔てて並んで建っています。緑が多く環境は良好です。入り口の脇に「開館50周年記念 ル・コルビュジエと国立西洋美術館」のパネルがありました。ちょうど食事をした後の、昼の時間であったので、庭の中に入ってみました。



 こちらは西洋美術館の建物。開館してまもなくの頃に入った記憶があります。歴史を紐といてみるとここで、ピカソの「ゲルニカ」展や「ミロのビーナス」展が行われています。凄いことだと思います。今では、この2作品はあまりにも有名な芸術作品になりすぎていて再び海を渡って来ることはないでしょう。当時としても、もちろん有名であったことは間違いなのですが・・・・。
 この美術館の収蔵品は松方コレクションと呼ばれ、フランスの印象派画家などの絵画を中心に数多くの作品があります。戦前の収集であり、フランスにあったので、戦後、一時的にフランス政府に敵国財産として没収された経緯もあります。入館料を払い、建物の中に入れば良かったのですが、時間もなかったので中庭にある彫刻家ロダンの作品だけを再び見ることにしました。



 この作品は「考える人」。以前はよく広告などにも使われていましたが、最近は使われることが少なくなってしまったようです。
 青銅製なので、昔は酸性雨に溶け出してまだら模様になっていましたが、何か黒く加工したようです。この西洋美術館の中庭には何点かのロダンの作品がありますが同じような加工が施されていました。以前よりも観賞しやすくなった気がします。



 こちらは「カレーの市民」。英仏100年戦争の時、イギリス軍によって包囲された港町カレーの裕福な指導者達が人質としてイギリス軍に出頭していこうという様子を表現したもので、6人の苦悩がにじみ出ている傑作です。
 ロダンはこの作品を鑑賞者の目の高さで展示するようにいっていました。以前、ここで見た時は台座はなく低い位置に置かれていたのですが、今は台座の上に載せられてしまっています。どうしてそのようになってしまったのでしょうか。

 他にも中庭には、「弓を引くヘラクレス」、「アダム」、「イヴ」、「地獄の門」など見事なロダンの作品が飾られています。それが無料で見られるというのは素晴らしいことです。

 ところで、世界遺産の話。フランス政府が世界遺産登録の前提となる暫定リストに、フランス国内にあるル・コルビュジエの作品・計13件を「ル・コルビュジエの建築と都市計画」と登録していて、その後コルビュジェの作品でドイツやスイスにあるものと、この西洋美術館を含めて世界遺産に申請しようとしているもので、実現の可能性は高いようです。もし認められれば、都内唯一の「世界遺産」ということになります。

 8月12日から10日間ほど夏休みとして女房とフランスに行くことにしています。ル・コルビュジエの建築物を見学する予定はないのですが、ここになんとなく入ることになったのもフランスに行きとつながりがあるように思えてきました。

  FUJIFILM FINEPIX F200EXR で撮影

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