「ベルリンフィル ヨーロッパコンサート2018 in バイロイト」
が5月28日未明に NHK プレミアムシアターで放映されました。
コンサートが行われたのはバイロイト辺境伯歌劇場、バロック様式の傑出した美しさを持つ18世紀に建てられた歌劇場で世界遺産となっています。500の観客席を持ち当時ドイツの最大規模でした。
ワーグナーは、この歌劇場を「ニーベルングの指輪」の上演の候補として訪れましたが要望を満たすものではありませんでした。しかし、自身の祝祭典劇場をこの地に建設したという歴史があります。当時から小都市ではありましたが街全体がよく整備され,今もその魅力を保っています。
7月から8月にかけてバイロイト音楽祭が行われることで有名ですが、それ以外にもバイロイト辺境伯歌劇場での演奏を始めとしたコンサートが行われているようです。
このコンサートはN響の指揮者のパーボヤルヴィが指揮をし、
1.ベートーヴェン作曲 序曲「レオノーレ第3番」
2.ワーグナー作曲ウェーゼンドンクの五つの詩
3.ベートーヴェン作曲 交響曲第4番
アンコール ベートーヴェン作曲 プロメテウスの創造物序曲
を演奏しました。
パーボヤルヴィは今回のベルリンフィルの首席指揮者の交代に当たって
ベルリンフィルから声をかけられたという話があります。それでもN響を選んだようです。今回ベルリンフィルを振るということになり、かなりの意気込みで臨んだように感じられらました。特に序曲「レオノーレ第3番」は名演でした。ベートーヴェン作曲 交響曲第4番もベルリンフィルの力をよく引き出していました。「N響よりもベルリンフィル」と思ったかも ? しれません。
樫本大進がコンサーサマスターをつとめたのも親しみが感じられました。