NHK BS プレミアム・シアター 2020/10/12
町の広場にたたずむ邸宅 住むのはあやしい人形作家
窓辺には美しい娘が一人 彼女の正体は何と・・・ 恋人達の運命は?
バレエ史に残るプティパ版をセルゲイヴィハレフが見事に復元したユーモアあふれる名作
<演 目>
バレエ「コッペリア」(全3幕)
【音楽】レオ・ドリーブ
【原振付】マリウス・プティパ
エンリコ・チェケッティ
【復元振付】セルゲイ・ヴィハレフ
<出 演>
スワニルダ・・・マルガリータ・シュライネル
フランツ・・・アルチョム・オフチャレンコ
コッペリウス・・・アレクセイ・ロパレーヴィチ
コッベリア・・・ 機械人形 ほか
ボリショイ劇場バレエ団
<管弦楽>ボリショイ劇場管弦楽団
<指 揮>パヴェル・ソロキン
収録:2018年6月8・10日 ボリショイ劇場(モスクワ)
【第1幕】
スワニルダの婚約者フランツは人形作家のコッペリウスの娘コッペリアに夢中
スワニルダは、コッペリアの家に潜入することを決意する
冒頭、有名なコッペリアのワルツを踊るスワニルダ
フランツは窓辺のコッペリアが気になる
第1幕の群舞(コールドバレエ)
人形作家のコッペリウスは広場でハンカチに包んであった邸宅の鍵を落とす。
その鍵を拾い、スワニルダは女友達と一緒にコッペリウスの家に入ることにする。
【第2幕】
コッペリウスの家
スワニルダはコッベリアが機械人形だと気づきコッペリアのふりをする
一方、コッヘリウスはフランスの生気を奪ってコッペリアに命を与えようとするが
スワニルダと女友達はコッペリウスの家に入り、窓辺から顔を出していたコッペリアの正体を調べる。なお、この部屋には,いろいろな人形が飾られている。
その結果、コッペリアは人間ではなく人形だと分かる。
暫くするとコッペリウスが部屋に戻って来たので、女友達は部屋から逃げ出す。
一方、フランツはコッペリアに逢いたくて窓にハシゴをかけて部屋に入ってくるが、
コッペリウスに捕まってしまう。そして、眠り薬入りのワインを飲まされ意識を失う。
コッペリウスは眠っているフランツから生気を抜き取り、コッベリアに吹き込もうとする
その一部始終を見守っていたスワニルダは、コッペリアになりかわり、人形の動作をするなどして、コッペリウスをからかう。
その後、スワニルダは見事な踊りを見せるようになる。
そして、騒ぎに目を覚ましたフランツを救い出す。
【第3幕】
仲直りしたフランツとスワニルダはめでたく結婚
祝いの宴が華やかに開かれる
改めて、フランツはスワニルダにプロポーズする。
結婚の宴が華やかに広場で行われる。
スワニルダとフランツのパド・ドゥで結婚式は幕を閉じる。
【感想】
コッペリアはロマンチックバレエの代表作。まさに古典のバレエである。
ボリショイ・バレエはこうしたバレエの演出は他の追随を許さないといえるだろう。
舞台、踊り、衣装、小道具、音楽の全ての分野に於いて秀でていると思う。
なんと言ってもこのバレエの素晴らしさは、第1幕冒頭でのスワニルダの踊りのワルツと第1幕と第2幕との間奏曲に演奏される音楽である。多くの人がこの音楽を聴いたことがあるだろう。パヴェル・ソロキン指揮のボリショイ劇場管弦楽団の演奏はとても素晴らしいものだった。また、ビデオ・カメラの映像も精細で見応えがあった。
楽しいバレエをおおいに楽しむことが出来たと思う。