めいすいの写真日記

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ブロードウェイ・ミュージカル「ホリデイ・イン」

2020-09-26 | オペラ・バレエ

                                      WOWOW 2020/9/23

WOWOWの「おうちでブロードウェイ」の第3回目

【出演】
 ジム・ハーディ・・・フライス・ピンカム
 テッド・ハノーバー・・・コービン・ブルー
 ライラ・ディクソン・・・メーガン・シコラ
 リンダ・メイソン・・・ローラ・リー・ゲイヤー

【スタッフ】
 音楽・作詞・・・アーヴィング・バーリン
 演出・・・ゴードン・グリーンバーグ
 脚本・・・ゴードン・グリーンバーグ、  チャド・ホッジ

 2017年/アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク スタジオ54

【物語】
 ジム・ハーディ(ダンスや歌他に作曲を行う)は、テッド・ハノーバー(タップダンスの名手)とライラ・ディクソンと共にマンハッタンのショーに出演している。しかし、ジムはショービジネスの世界に限界を感じ、コネティカットの田舎で農場を運営することを決意。ショーの長年のパートナーであるライラに結婚を申し込む。ライラは一度は受け入れたものの、ショー・ビジネスを諦められず、農場まで来て断りを入れる。 そしてテッドとの恋に落ちる。さらに、その後キサスの大富豪と駆け落ちする。

                   テッドとライラのダンス

 一方、農場の大きな屋敷に引っ越したジムの前に現れたのは、元の屋敷の持ち主であり今は小学校の先生をしているリンダ・メイソンだった。リンダは昔、家政婦だったルイーズをビルに紹介する。

         リンダはビルに自分の言葉を伝えられないと「おかしなものね 言葉がでこない」
         を歌う。

クリスマスの朝、ルイーズの企画で賑やかなパーティを催すことになり,大勢の人が屋敷に詰めかける。

              ルイーズはバケツを履きながらタップダンスをする

                   タップダンスをしながらの縄跳び

                 タップダンスをしながらの個人の縄跳び

 この楽しい催しがきっかけとなり、祭日のみにショウを行う「ホリデイ・イン」をオープンすることになった。

        ショーを上演できる! 空き部屋を使って劇場付きホテルにしよう!
           祝日だけ オープン出来る劇場だ。祝日ごとに歌を書くんだよ。
        みんな出てくれるか! ここはNYのような過酷な競争はない。

 その日、ジムはリンダに昔、作曲した「ホワイトスクリスマス」を歌って聞かせる。二人の仲は急速に接近する。

 このホワイトクリスマスは、よく歌われる有名な曲である。このミュージカルのオリジナル曲。

 

 大晦日のホリデイインは大盛況だった。

 テッドは大酒を飲み、ジムと話すためにホリデイ・インに酔っ払って到着、リンダとダスをして喝采を浴びる。テッドはリンダの踊りの素晴らしさだけを覚えていた。


 バレンタインのリハーサルをジムとリンダは進めるが、テッドはリンダが大晦日のパートナーであったことを知る。テッドはリンダと踊れば映画に出られることは確実と新しいパートナーとなってくれるよう頼む。

 バレンタインデーのホリデイ・インのショー。テッドとリンダの踊りの際にビルが舞台上に出て来て指揮をし、盛り上がった雰囲気のところを別の曲にしてしまい邪魔をする。

               独立記念日のショー、テッドとリンダの踊り

 ホリデイ・インを有名にするために、リンダはジムの意向に従わず、テッドとのショーで一度はハリウッド映画に出る道を選択したが、最終的にはジムとリンダは結婚し、ホリデイ・インで共に過ごしていくことになる。

 ライラは、大富豪だった男は実は億万単位の借金を抱えていることを知り分かれる。ホリデイ・インでテッドと再会し、再びパートナーになる。

(感想)
 リンダを演じるローラ・リー・ゲイヤーは美しく気品があり魅惑的で好感が持てた。テッド・ハノーバー役のコービン・ブルーのタップダンスはキレがあり、見ていて楽しい。特に爆竹を交えた単独でのタップダンスは見事。
 ホテルの舞台では華やかな歌と踊りのショウが繰り広げられ、衣装も照明も場面に良く合い素晴らしい。
 夢を取るか、愛する人を選ぶのか男女4人(ジム、テッド、リンダ、ライラ)によって描き出されるサクセスとラブストーリーは見応えがある。
 ブロードウェイ・ミュージカルの良さが感じられる作品であった。


小菅優 ピアノ・リサイタル

2020-09-23 | コンサート

テンペスト弾く小菅優 ・・・ 右下にベートーヴェン生誕250周年のロゴ プレミアム・シアター 2020/9/14

 日本を代表する女性ピアニストで、ドイツを拠点に活躍する実力派、小菅優のピアノリサイタル。彼女はベートーヴェンのピアノソナタの全曲リサイタル・録音を達成しています。
 NHKのプレミアム・シアターでピアノの単独演奏を取り上げるのは実力の証でしょう。
 今回プログラムのテーマは「風」。バロックから現代曲までの作品が並んでいます。
「今回の公演では,目に見えないものに焦点を当て、さわやかな風の描写をはじめミステリアスで内面的な作品を中心として人間の心の奥まで探って行きたいと思います」と、彼女はプログラムノートに綴っています。
<曲 目>
・クラヴサン曲集 第1巻から「かっこう」「荒れ狂う風」  ダカン 作曲
・クラヴサン曲集 第3巻から「小さな風車」  クープラン 作曲
・クラヴサン曲集と運指法 第1番から「鳥のさえずり」  ラモー 作曲
・迦陵頻伽(カラヴィンカ)    西村 朗 作曲
・ピアノ・ソナタ 第17番「テンペスト」  ベートーベン 作曲
 ( 休 憩 )
・薄暮 作品56から「シルフィード」  シュミット 作曲
・前奏曲集から「帆」「野を渡る風」「音と香りは夕暮れの大気に漂う」
                「西風の見たもの」「沈める寺」「霧」 
        ドビュッシー 作曲
・霧の中  ヤナーチェク 作曲   
(アンコール)
・練習曲集 作品25 第1 変イ長調「牧童」ショパン作曲
・ゴイェスカス から第4曲「嘆き」 グラナードス作曲

 収録:2019年11月29日 東京オペラシティ コンサートホール 

 前半は、まず3つのクラブサン曲、カッコウはどこかで聞いた気がする作品。さわやかな風の描写で心が和んでくるような演奏でした。

 4曲目は迦陵頻伽(カラヴィンカ)、小菅さんが西村朗さんに書いてもらった曲なのだそうですが、「迦陵頻伽(カラヴィンカ)」とは仏教の阿弥陀経において、極楽に住むとされる人間の顔、鳥の体をもつ特別な鳥で、美しい声を持っている」という題名からして凄い曲。
 出だしから、これがピアノ(スタインウェイのフルコン)から出てくる音とは思えない響きです。ダイナミックで、とても力強い。これまでのピアノ演奏とはひと味も、ふた味も違い衝撃的な音でした。まさに現代的な新しい音楽の体験でした。それだけに演奏も見応えがありました。
 西村朗さんは「N響アワー」で司会者として登場していたので,その人となりは知っていたつもりでしたが、こうした曲を作曲するとは全く思っていませんでした。
 次がベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ 第17番「テンペスト」。私はペートーヴェンのピアノソナタの中では好きな曲のひとつでよく聞きます。
 すでに耳が聞こえなくなっていたハイリゲンシュタットでの作曲ですが、とても情熱に満ちた力強い作品です。有名な第三楽章は馬車が走る様子を表現したとベートーヴェンは言ったそうです。
 私はこの曲のCDを3枚持っています。そして三楽章のそれぞれの演奏時間を比べるとグレン・グールド(4:32)、ポリーニ(6:02)、リヒテル( SACD Hybrid ・・・6:38)となっています。驚くのはグールド版の演奏スピードです。まるでで駆け抜けるような速さで、すっきりとした演奏です。ポリーニ版は,標準といえますか美しく感動的な名演奏。リヒテル版は思いを込めてベートーヴェンの心の奥底に迫る演奏といえるでしょう。余談ですが、カップリングされた「熱情」は超秀逸です。
 3楽章の演奏時間にもそれぞれの個性が出るようです。

  グレングールドのCD テンペストなど

 さて、小菅優さんはといえば、演奏時間は6:51です。
 演奏には、集中力があり、訴える力もあって魅力的です。巨匠達の演奏は録音が古く、現在のホームシアターで同じ条件で聞いても音質がかなり違い、さらに大画面で演奏者の表情や仕草まで見てとれるので鑑賞する時の気持ちが違います。やはりNHKプレミアム・シアター(BS-P)は録画・録音技術が格段に進歩しているといえるでしょう。
 ベートーヴェン生誕250周年の年にふさわしい演目でした。

 後半は、シュミットの「シルフィード」、ドビュッシーの「前奏曲集」から6曲、ヤナーチェクの「霧の中で」と近代の作品が並ます。

 とりわけドビッシー「前奏曲集」からの6曲は、リサイタルのテーマに良く合った選曲でした。よく知られている「沈める滝」は、静寂感のある中から重々しい和音で寺が現れてきて,また沈んでいくイメージがよく現れていました。「霧」も霧のかかった幻想的な美しさが緻密に表現されていました。

   ヤナーチェクの名前は「シンフォニエッタ」でしか知りませんでした。
 「この曲で終えたいと思っていたのがヤナーチェクの『霧の中で』。娘オリガに先立たれ、作曲したオペラが受け入れられないなど悲惨な状態だったヤナーチェクの心の霧が表現された、はかない音楽ですが、『生きていかなければいけない』という強さを感じます。」(小菅優)
 ドビッシーの曲の印象主義的な影響が感じられ、繊細さとダイナミックさとでヤナーチェクの心境を上手く表現していました。個人的には3番の民族的な主題が繰り返されるところが興味深く聞けました。

 リサイタルのテーマが設けられていて、どのような観点から演奏を聴けば良いかが分かりやすく、また、演奏もこのテーマに沿って行っているという印象を受けて理解しやすかった。とても良い演奏会でした。    


敬老の日サプライズ

2020-09-21 | 家での食べ物

今日は、敬老の日。

女房と私に孫達が手作りのマフィンを届けてくれました。

とても美味しくできていました。一人に2つづつもらいましたが、女房は2つともすぐに食べ終わりました。

それぞれへの感謝の手紙も添えられていました。うれしい敬老の日となりました。


映画「道」・・・1954年イタリア

2020-09-18 | 映画

                  BSプレミアムシネマ    2020/9/17

 粗野な大道芸人ザンパノは、無垢な心を持つジェルソミーナを連れ、旅から旅へと渡り歩く、残酷な扱いを受けて深く傷つきながらも、ジェルサミナーナは、ひたすらザンパノに寄り添うが・・・。

 女にとって、おしゃべりの意義ははっきりしている。人間関係を作りあげ、友人を増やすことだ。だが男には、話すことはたんなる事実の伝達でしかない。
 「俺が欲しいのは、ひとときの静けさなんだ!」。これは洋の東西を問わず、男の切なる叫びにちがいない。 ・・・・・「話を聞かない男、地図が読めない女」アラン・ピーズ & バーバラ・ピーズ (著)より

 知的障害(僅かだと思うが・・・)を抱えた女性大道芸人ジェルソミーナ これに男のわがまま、女の忠実、そうして人間の本当の男と女のオリジナル。これが出てこの『道』は凄い映画でしたね。(映画評論家 淀川長治)


 ザンパノという男は犬と同じで、ジェルソミーナを好きで話をしたいのに吠えるしかないのだ。(イル・マット、映画の中で)

 ザンパノの大道芸は胸で、鎖を断ち切る技

ザンパノの大道芸はもう一つ、鉄砲(ポウテツ)を使い、ジェルソミーナとの掛け合いで喜劇を演じること。

芸を覚え楽しそうに踊るジェルソミーナ

【監督】フェデリコ・フェリーニ
【音楽】ニーノロータ
【製作国】イタリア
【製作年】1954年
【備考】 アカデミー外国語映画賞、ベネチア映画賞銀獅子賞
     イタリア語、白黒

【出演】ザンパノ:アンソニー・クイン
    ジェルソミーナ:ジュリエッタ・マシーナ
     イルマット:リチャード・ベイスハート

 監督フェデリコ・フェリーニは少年時に神学校を脱走してサーカス小屋に逃げ込んで連れ戻されたり、10代で駆け落ちをしたり、ローマで放浪生活をして詐欺師にまでなっていた過去がある。こうした経歴がこのストーリーに色濃く反映されている。

【映画の中でのジェルソミーナとザンパノの会話・・・1】
  ザンパノとジェルソミーナが夕食のレストランに入って食事をしている時、ザンパノはジェルソミーナの前でそこにいた飲み屋の女を誘い、ジェルソミーナを道路に残し、バイク車でどこかへ行ってしまい、朝になっても戻ってこない。ジェルソミーナが、ようやく探し出し、なんとか出発する。ローザはジェルソミーナの姉、芸の助けをしていたが、死んでしまい、後釜としてジェルソミーナが安く買い取られた。

 「ローザにも同じことをしたの」
    「何だと?」「何言ってやがる」
     「なんで あの人と一緒に?」
    「ローザも置いてきぼりに?」
     「うるさいな」「何だよ?」
     「あなたって 女遊びをする人なの?」 「女遊びをする人」
      「いいか 俺といたけりゃ 覚えておけ」 「口をつぐんでいるんだ」 

 ジェルソミーナは主題歌をラッパで演奏出来るようになっていた。
修道院に泊めてもらえることになり、ザンパノにラッパを吹くようにするように言われて演奏する。ニーノ・ロータの作曲で詩情豊かなシーンである。

 【映画の中でのジェルソミーナとザンパノの会話・・・2 修道院の中】
     「どうして私といるの?」
     「 美人でもないし 料理も何も出来ないのに 」
     「何を言い出す?」 「もう寝な」「冗談にしても笑えねえ」

     「雨が降ってる」「ここ いいわね」
      「私が死んだら悲しい?」
      「死にたいのか?」
   「前は死にたかった」「こんな男といるくらいならって」
      「でも今は 結婚しても良いくらい」「ずつと一緒にいるんだし」
      「石だつて役に立つなら」「大事なことよ あなたは何も変えないけど」

      「意味ないさ」
  「あるわ」
  「何を考えろってんだ?言ってみな」「しようもない話はやめろ」「もう寝ろ眠いんだ」
    
       「私のこと 少しは大切?」(主題歌のラッパを吹く}
  「 いい加減にしろ」

 その後、ジェルソミーナが激しい雨の音で、目を覚ますとザンパノが修道院の格子の向こうの壁に掛かっている銀細工を盗もうとしている。
 「俺の手じゃ入らねえ」「やってみろ」
 「ダメよ 何するの?」 
  「何がダメだ 指図する気か?」
  「ダメよ、いけないわ」
  「黙ってろ」
  結局、ジェルソミーナは同意しなかった。

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 67年も前の古い映画であるが、男女の関係が興味深く描かれた作品で感銘を受けた。名画という名に恥じない作品である。


稲の刈り取り・・・埼玉県富士見市

2020-09-15 | 自然の風景

稲の刈り取りの時期がやって来ました。私の住んでいる志木市、家の近くには僅かながら「田んぼ」があるのですが、一昨日見に行ったところ、すでに刈り取りが済んでいました。
 そこで、新河岸川のいつもの遊歩道(サイクリング道路)を30分ほど遡って富士見市水子付近の「田んぼ」へ行ってみました。

ここには「田んぼ」が広がっていて刈り取りが行われていたのは1割から2割ほどでした。

 そこで、1日おいて今日、9月15日に再び訪ねてみると、この「田んぼ」の一面だけ、コンバインを使った刈り取りが行われていました。コンバインは農家個人が所有していることが多いと言います。農協では、大型のコンバインを持っているとのこと。
 実を言うと、コンバインを使った稲の収穫を見るのは初めてです。もしかすると稲刈りをしているかも知れないという期待が見事に当たりました。
 稲の品種は何ですかと聞くと「コシヒカリ」とのことでした。埼玉県には「彩のかがやき」という品種があるのですが、この辺りでは、あまり栽培されていないとのことでした。
 作柄はどうですかと聞いたところ、運転しているご主人は見た限りでは「上々」の出来映えとのことでした。
 実際に御飯にして、食べてみないと分からないのかも知れません。

  コンバインで稲穂から分離した籾(脱穀)は右側の白い部分のタンクに一度入れられ、その後、小型トラックに積んであるケースに長い棒を通して移されます。
 この収穫された籾(20から30%の水分がある)は農協に運び、できるだけ早く乾燥します。その後、籾すり(籾から玄米にする)した玄米を受け取るということでした。
   コンバインの向こう側に見える「田んぼ」の稲は倒れています。9月に入ってからの強い風で稲が倒れてしまったとのこと。この周辺の「田んぼ」は、かなりの割合で稲が派手に倒れていました。この収穫した「田んぼ」も稲が倒れてしまったとのこと。普段の年は倒れることが少ないようですが、コンバインを使う時には、かなり苦労するようです。

 刈り入れをしなければ、まだ籾が大きくなるかも知れません。しかし、自然との見合いもあります。
   今のところ、南太平洋上には台風が発生していません。大型台風が来ないうちに稲刈りを終わらせてしまうのが得策かも知れません。刈り入れの時期の判断が難しいですね。


映画「ロミオとジュリエット」・・・1968 監督フランコ・ゼフィレッリ

2020-09-10 | 映画

                                                                                                                           NHK BSシアター 2020/9/8
 【ロミオとジュリエットのあらすじ】
 舞台は15世紀の北イタリアの都市ヴェローナ。
モンタギュー家(House of Montague)の御曹司ロミオとキャピレット家(House of Capulet)の令嬢ジュリエット。舞踏会で若者同士は一目で恋に落ちる。しかし激しく反目し合う両家であったため、人目を忍んで逢瀬を重ねる。教会で密かに結婚するのだが、突如襲いかかった悲劇にロミオは街を追放され、二人は離ればなれになる。そして運命の歯車によって悲劇的な結末を迎える・・・。シェークスピアの悲劇のひとつです。

             北イタリアの都市ヴェローナ

   この映画は、 フランコ・ゼフィレッリが脚色、監督しています。
 ゼフィレッリはオペラの演出家としても知られ、メトロポリタン・オペラなどで数多くの作品を手掛けています。その演出は時代考証に忠実で、舞台や衣装など豪華、また的確な演技を行うことで知られています。イタリアでロケーションが行われていますが、彼の特色が、この映画にも遺憾なく発揮されています。
 主演は レナード・ホワイトニング(ロミオ)、オリヴィア・ハッセー(ジュリエット)ですが、登場人物は実年齢に近づけたキャスティングが行われていてとても身近に感じられます。ハッセイは当時16歳(原作のジュリエットは14才直前)でした。
 特に、ハッセーは瑞々しく、その美しさに感銘を受けます。

【出演】 ロミオ     レナード・ホワイトニング
             ジュリエット  オリビア・ハッセー
     ティボルト   マイケル・ヨーク       他
【原作】 ウィリアム・シェークスピア
【監督】 フランコ・ゼフィレッリ
【音楽】 ニーノ・ロータ
【製作国   1968年イギリス、イタリア

【キャプレット家の舞踏会】
 映画はキャピュレット家の舞踏会から始まるといっても良いでしょう。
 そして、華はキャピュレット家 の一人娘である令嬢ジュリエットです。

 赤いロングドレスで颯爽と舞踏会に登場します。


 

 この舞踏会で二人とも始め素性も分かっていませんが、ロメオはジュリエットを一目ぼれします。  まず、「鈴の踊り・・・ムレスカ」を踊ります。

 この踊りは原作には無いのですが、鈴を鳴らしながら何人かが輪になって踊り様子はなかなか豪華です。

  レオナード(吟遊詩人)が歌う場面。これも原作にはないものですが、この映画の主題歌として用いられています。雰囲気に良くあっていて惹きつけられます。ニーノ・ロータが作曲したものす。

【主題歌 What Is A Youth? 歌詞(一部)】

What is a youth?                 若者とは何?
Impetuous fire.                   燃え盛る炎
What is a maid?                  乙女とは何?
Ice and desire.                    氷と欲望
The world wags on.              世界は揺り動かされ
A rose will bloom               薔薇は咲き誇り
It then will fade                 そしてそれは消えてゆく
So does a youth.                 それこそが若者の為すこと
So does the fairest maid.     それこそが最も美しい乙女の為すこと
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 この主題歌はバックグランドミュージックとして、いろいろな場面で活躍します。

レオナードが歌を歌っている最中に、ロミオが壁越しにジュリエットの手を握り、初めて話をする場面。主題歌が場面に溶け込んで雰囲気を醸し出す印象的なシーンとなります。

【バルコニーのシーン】

 バルコニーの下に忍び込んだロミオはジュリエットが自分への思いを口にするのを聞いてしまいます。木々をよじ登ってジュリエットに近寄ります。

   ジュリエット「 愛が誠なら  結婚の日取りを決めて 明日 人を送るわ  時間と場所を教えて あなたについて行く  地の果てまでも」

 ロミオはロマンチックな思いを抱いていますが、対話はジュリエットの方が豊かです。さらにイニシアティブを握っているのもジュリエットで、二人の秘密結婚を勧める段取りを決めてしまいます。 
 若い女性がこんなにも積極的なのは、まさしく近代的です。この物語がラブストーリーの名作として今も生き続けるのは、中世の人、シェイクスピアが,いかに優れた発想で物語を描いたが分かります。

【教会での結婚式】

 出会った翌日にロロンス神父のもとで、二人だけの結婚式を挙げるロミオとジュリエット

【悲劇の始まり】

                       ロミオがティボルトを刺してしまう

 その日、また街でキャプレット家とモンタギュー家の諍いがあり、ロミオの親友マキュシュオがディボルトに殺されてしまう。マキュシュオが死ぬ間際にロミオに言った言葉「なぜ割って入った?お前の腕の下から刺された」
 その言葉を聞き、ロミオはディボルトを殺さざるを得なくなり、ディボルトを刺してしまう。
   ロミオがマキュシュオを殺してしまった一報を聞いたジュリェットの言葉   
 

「花の顔に毒蛇の心が?」「美しい装丁の本に汚らわしい内容が?」
   シェイクスピアらしい言葉でありますが、哀れを誘います。

【悲劇の終】

 ヴェローナの大公のもとで行われた二人の葬儀

  大公「  モンタギュー、キャプレット 敵同士の両家は?
          これが増悪に下った天罰だ。天は両家の宝を愛によって奪った 
    私も お前たちの不和を見過ごし 身内の2人を失ってしまった
    皆が罰せられたのだ  皆が罰せられた!」

    太陽も顔を見せない  世にまたとない悲恋 
    それがこのロミオとジュリエットの物語

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


盛岡冷麺・・・ジョナサン志木本町店

2020-09-08 | 外での食べ物

今日も35度と暑さが続くので、家の近くのファミレスで「盛岡冷麺」を食べました。キムチベースの「紅」、鶏ガラベースの「白」の2種類があったので、「白」を注文しました。右側にあるのが別添えのコチュジャンタレで味わいの変化を楽します。
 食器がステンレス製なのは朝鮮半島の冷麺を意識したもの? 昔、韓国を旅した時に食器がステンレスのものが多かったのを思い出しました。
 なお、朝鮮半島の冷麺は寒い時に食べるようです。そのため、キムチがベースになります。

 7年ほど前に、本物の「盛岡レーメン」を食べました。盛楼閣(盛岡市盛岡駅前通り15-5 ワールドインGENプラザ2階 019-654-8752)
 自家製のキムチと手練り麺が評判のお店。麺にはコシと弾力があります。キムチのほかにゆで卵の上にゴマ、牛筋、りんごの切り身が入っていました。
 本当は、盛岡まで行って食べたいのですが、現在はコロナ禍のため、なかなか行けませんね。

 盛岡レーメン・・・めいすいの写真日記


映画「嵐を呼ぶ男」・・・石原裕次郎主演

2020-09-04 | 映画

                                     NHK BSシネマ 2020/9/2

俺らはドラマー ヤクザなドラマー 俺らが怒れば 嵐を呼ぶぜ
喧嘩代わりに ドラムを叩きゃ 恋のうさも吹っ飛ぶぜ

この野郎 かかって来い! 最初はジャブだ ・・・ ほら右パンチ ・・・おっと左アッパー
畜生やりやがったな 倍にして返すぜ フックだ ボディだ ボディだ チンだ ええい面倒だい この辺でノックアウトだ

 熱血漢だが心根は優しい青年・正一が、音楽業界の荒波のなかで,一流のジャズドラマーを目指す姿を描き、主題歌も大ヒットした石原裕次郎の代表作。ステックを持ち”おいらはドラマー”と歌う場面はあまりにも有名。正一の才能を育て、やがて恋に落ちるマネージャーを演じるのは、後に結婚した北原美枝。
  映像と音声を修復した4Kデジタルリマスター版での放送
【監督・原作・脚本】 井上梅次
【製作】1957年
【出演】福島美弥子:北原三枝
    国分正一:石原裕次郎
    国分英次:青山恭二
    島みどり:芦川いづみ
    メリー・丘:白木マリ)
    福島慎介:岡田眞澄       
    左京徹:金子信雄


    

  石原裕次郎は、戦後世代の映画界のスーパーヒーローである。そして、この映画が封切られた昭和32年以降、映画でそしてテレビで数十年間、とにかく人気絶大であった。私はこの映画こそ見なかったが、「嵐を呼ぶ男」の歌を小学校の高学年で覚え、時々は歌っていた。他にも裕次郎の歌は何曲か。おそらく同年代の子供から大人に至るまで、世の中は石原裕次郎一色であったような気がする。しかし、この映画「嵐を呼ぶ男」の中では、喧嘩が強くて,ヤクザっぽい、行く先々で嵐を巻き起こすような男ではなく、二度の大きな喧嘩では、大事なドラム合戦の前日にボクサー崩れの男に殴られ、右手が使えなくなるし、もう一度の最後の大げんかには何人のもの音楽界の悪党に取り囲まれて殴られ気絶し、右手をレンガで何度も殴られ、再起不能の怪我を負わされてしまう。なんとなくしっくり来ない。
 映画では、歌声がソフトで、やさしい心を持った色男という感じであるが、今まで抱いていたイメージ「力強く、喧嘩がすこぶる強い、タフガイ」というイメージとは異なる人間であった。ただ、やはりスタイルは良く二枚目で人気スターの雰囲気は漂わせていたと思う。

【石原裕次郎の略歴】
 1934年(昭和9年)生まれ、1987年(昭和62年)没
 北海道小樽市、神奈川県逗子市で育つ。小樽市ではスキーや競泳に親しむ。逗子中学校でバスケットボールに熱中した。しかし、「慶応義塾高校」の受験に失敗し。「慶應義塾志木農業高校」に進学し、後「慶応義塾高校」に編入学する。

 私の住む志木市にある、この「慶應義塾志木農業高校」は当時は慶応の人達に「農高」として馬鹿にされていたようだ。1957年に普通高校に転換。現在、「慶応義塾志木高校」は偏差値は埼玉県内の偏差値ランキング第1位76となっている。私が通うスポーツセンターの目の前にあり、裕次郎がここに通っていたかと思うと親しみが湧く。
                                               

 その後、慶応義塾大学法学部政治学科に内部進学したが、放蕩生活に明け暮れた。
  大学在学中から俳優を目指し、東映、大映、日活のオーディションを受けたが全て不合格だった。
  その後、兄の石原慎太郎の小説「太陽の季節」がベストセラーとなって映画化され、兄などの推薦もあり端役として登場したのが、映画出演のきっかけである。
 映画俳優として知られるようになってからは、石原プロモーション設立、映画製作、テレビドラマ制作に取り組むようになる。
  一方、湘南の海で兄慎太郎と共にヨットマンとしても知られるようになった。


向日葵(ひまわり)の花

2020-09-02 | 

  夏の花というと向日葵(ひまわり)が思いつきますが、ひと月ばかり家の周囲や新河岸川の堤防道路(片道約5キロ)の周辺を気をつけて探していたのですが、見つかりませんでした。
 しかし、やっと家の近くに大きな花を付けた向日葵を見つけることが出来ました。
 今年の暑い夏を惜しむかのような見事な大輪だったので感動しました。 
    向日葵は、菊(きく)科ヒマワリ属の花で、開花時期は7月10日から9月10日頃まで。
 北アメリカ原産。画家ゴッホが好んで描いた花でもあります。
  名前は花が、太陽の動きにつれてまわることから”日まわり”と付けられたようですが、実際には必ずしもそうでないらしい。
  20年も前の話になりますが、スペインのマドリードで闘牛を見た時、闘牛場でひまわりの種を売っていたのでポリポリと食べた記憶があります。「闘牛見物の食べ物」のようでした。日本では向日葵の種を食べる習慣があるのをあまり聞きませんが、スペインではよく食べられているようでした。