「AJINOMOTO 食とくらしの小さな博物館」(東京都港区高輪3-13-65 TEL 03-5488-7305)を訪れました。
「味の素グループ高輪研修センター」に併設されています。
この博物館は味の素グループの管理する博物館で、「味の素」誕生物語や、味の素グループの100年の歴史を
商品、広告物などから紹介するコーナーがあります。
他に、「くらしと食卓」というテーマで、食卓の風景を時代の変遷を振り返りながら展示してあるコーナーがあり、
懐かしさを感じ、興味を持ちながら見て回ることができました。
以下はそのコーナーとそこに記されていた解説です。
ちゃぶ台を囲む家族と一家団欒の始まり 1900-1945
明治30年代後半(1900年頃)になると、都市部のサラリーマン家庭を中心に、それまでの銘々膳に代わって、ちゃぶ台が使われ始め、一家団らんの思想も芽生えました。 大正末から昭和(1925年頃)にかけて、ちゃぶ台は全国に普及し、一つの食卓を家族全員で囲む風景が見られるようになりました。食事の内容も向上し、都市部では洋食のメニューが家庭の食卓にあがるようになります。
ちゃぶ台やお櫃がリアル、昔は寝食を共にしていて家が狭く、家具などが少なかったのを思い出します。
ダイニングキッチンと洋風化の浸透 1946-1975
1956年集合住宅の供給を始めた日本住宅公団は台所にダイニングキッチン方式を取り入れて、「浸食分離」を実現しました。アメリカ流の豊かな暮らしを象徴するDK方式は、理想のモデルとなって急速に普及し、食卓はちゃぶ台からテーブルへと移行します。台所には電気炊飯器や電気冷蔵庫など、様々な電化製品が備わり、主婦に時間的ゆとりも生まれました。インスタント食品や冷凍・レトルト食品が次々と登場し、調理の簡略化が進みました。
白黒テレビと小さな冷蔵庫、旧式の電気釜が懐かしい。
グルメ思考と簡便化の共存 1876-1990
食事を楽しむことに主眼が置かれた外食が盛んになり、食べ歩きがレジャーの一つになりました。グルメかを求める人々のニーズを背景に食料輸入はますます増加し、食の高級化、本物志向が進む一方で、調理の簡便化も顕著になります。台所に多様な機能を備えたシステムキッチンが導入されますが、家族一人ひとりの生活時間や興味が優先されるあまり、家族が揃って食事する風景は少なくなり、「個食化」が進みました。
「ちゃぶ台を囲む家族・・・」は、私の育った家では1955年くらいまで続いていた点を除くと解説に書かれた内容が
とても良く時代を表しています。
自分の経験に照らし、なるほどと頷くことが出来ます。
中に入っていけるのと生活の物音が小さい音で流されているので、その雰囲気を味わうことが出来て感心しました。
この日は企画展示として「錦絵に見るパロディーと食」があり、こちらは江戸時代の世相や暮らしを想像できました。
PENTAX K7 + SIGMA 17-70mm DC MACRO F2.8-4.5 で撮影
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