NHK BSプレミアム 2022/1/30
新国立劇場の舞踊芸術監督が吉田 都になって一年、新らたに制作された「白鳥の湖」
・・・永遠の愛が静かな湖畔に舞い降りる。(全4幕)
華麗な舞、豪華なセットと衣装、にこやかな笑顔など英国ロイヤルバレエや
ボリショイバレエに決して引けを取らない素晴らしいバレエを見せてくれた。
【振付】マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ、ピーター・ライト
【演出】ピーター・ライト
【共同演出】ガリーナ・サムソワ
【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
【管弦楽】ポール・マーフィー指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
【美術・衣裳】フィリップ・プロウズ
【照明】ピーター・タイガン
【制作】2021/10/23
【出演】
オデット/オディール:米沢唯 はかなげな姫と魔性の女を抜群のテクニックで踊り分ける
ジークフリード王子:福岡雄大 戸惑いながら真実の愛を見つける若者を情感たっぷりに演じる
王妃:本島美和
ロットバルト男爵:貝川鐡夫
ベンノ:木下嘉人
ほか新国立劇場バレエ団
第1幕【宮廷の庭】 楽しく無邪気な少年時代に終わりを告げる日
ここ緑美しい湖畔を臨むとある美しい城
ジークフリート王子の成人を祝うパーティーが開かれている
ジークフリートと踊る城内の若い女性達、豪華な衣装、華麗な踊り、美しい笑顔に惹きつけられ、最初から引き込まれる
王子は母である王妃から明日の舞踏会で花嫁を選ぶよう言い渡される
第2幕【湖のほとり】
王子は悪魔ロットバルトが支配する深い森の湖畔でロットバルトによって白鳥
に姿を変えられたオデットに出会う
ジークフリートと踊るオデット
湖畔の白鳥の群れも実はみなロットバルトに呪いをかけられた乙女たちだった
オデットは王子に、まだ恋をしたことのない青年による永遠の愛の誓いだけがロットバルトの
魔力に打ち勝つことができること、そしてもし誓いが破られれば白鳥たちは二度と人間に戻れないことを告げる
有名な四羽の白鳥の踊り
第3幕 【宮殿の広間】 舞踏会 愛の試練が訪れる
各国の姫達を招いた舞踏会が始まる。ハンガリーの踊り、ナポリの踊り、マズルカなどが行われる
その後に、ロットバルトと娘のオディールが舞踏会に現れる。なんとオディールはオデットにそっくり
オディールは、高度なテクニックの32回転ルッツを踊る
王子はオディールの妖艶な魅力に幻惑されオディールに愛を誓ってしまう
その窓辺には必死で訴えかけるオデットの姿が・・・
第4幕 【湖のほとり】悲しみに沈む白鳥たち
畔では王子の裏切りを知った白鳥たちが深い悲しみに沈む
深い霧の中に悲しみに満ちた白鳥たちが浮かび上がる
王子は悔恨の情に責めさいなまれ、オデットに許しを乞う
そこにロットバルトが現れる。ジークフリートはロットバルトに決死の闘いを挑み、倒す
しかし、ジークフリートは湖に向かったオデットを追うが、すでに身を投げていた
ジークフリートもその後を追う。ベンノも駆けつけたが間に合わなかった
ベンノに運ばれてくるジークフリートの亡きがら
背景にオデットとジークフリートの亡霊が浮かび上がる
【感想】
新国立歌劇場バレエ団の重要な演目のひとつである「白鳥の湖」。コロナ禍の中、吉田都
舞踊監督になって1年目、新制作となって演じられた。
出演者全員、粒選りのダンサーが満を持して素晴らしいバレエを見せてようとしていて熱気が、
ひしひしと伝わってくる。
音楽、衣装、セットはもちろんのこと、演出も素晴らしく、吉田都監督の意気込が良く現れていた。
新国立劇場バレエ団は「日本のバレエ界の宝」良いバレエを今後も、演じ続けて貰いたいと思う。
(了)