昨日、WOWOWで放映された、2012年7月にサンクトペテルブルクで開かれた白夜音楽祭の
辻井伸行(Pf)ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団のチャイコフスキーピアノ協奏曲第1番。
白夜音楽祭はサンクトペテルブルグのマリインスキー劇場で行われ、最近のロシアでは権威ある音楽祭となっています。
私にとっては、2008年のこの音楽祭のストラビンスキー作曲バレエ「春の祭典」が美しい背景と野性的な踊りが
とりわけ印象的でした。もちろんこの時も指揮者はゲルギエフ。
音楽総監督のゲルギエフの指揮でロシアを代表する協奏曲であるチャイコフスキーの1番を招聘され演奏するという
ことは名ピアニストのとして認められたこと。
それにしても、盲目のピアニストが協奏曲を弾くということ自体がとても奇跡的といわざるをえません。
とにかくオーケストラを指揮する指揮者の指揮棒が見えないのですから。
それとちょっと小柄で繊細な雰囲気のある辻井伸行が、オーケストラと対抗して鋭く、力強い演奏をしなければならない
この曲をどのように演奏するかに興味が持たれました。
しかし、聞いてみると、びっくりするほど迫力のある演奏。力強くかつ叙情的で圧倒的な感動を与えてくれました。
協奏曲では、他にラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をレバートリーとしている様です。
今後はショパンやシューマン、グリークなどのピアノ協奏曲も弾いてもらいたいと思います。
きっと、これらは世界の有名オーケストラとの共演も行われるようになると思うので期待しています。