めいすいの写真日記

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我が家の年越しそば 2014

2014-12-31 | 家での食べ物

 今日は大晦日なので、いつものとうり「年越しそば」を食べました。今回のそばは、いつも食べている茨城県結城郡の二八そばの
「手里 紫峰そば」、紫峰とは筑波山のことだそうです。また親戚の山形県鶴岡市の「漬け物処 本長」の磯海苔をそばにかけました。
 天ぷらは、エビ、イカ、生椎茸、なす、どじょういんげんにしました。サラダはタイのカルパッチョ。
 お酒は、ちょっと手抜きして、金粉入りの松竹梅の「祝彩」。
 年越しそばを食べ、今年はNHKのEテレの「第九」を見ながら、このブログを書いています。続いて見るのが「クラシックハイライト2014
を見て、この感想を、このブログアップしようと思っています。「紅白」を見ないなんてキザかなー。

今年最後の記事になりますが、一年間の皆様のご愛読を心より感謝いたします。それでは良いお年を! 


リヒテル演奏 ベートーヴェン、ピアノソナタ第23番「熱情」・・・SACD版

2014-12-30 | クラシック音楽

            SACD版ジャケット

 ピアノの巨匠「スビャトスラフ リヒテル」、ベートーヴェンの「熱情」の演奏は、カラヤンと共演した「チャイコフスキーのピアノ協奏曲」
と共に、最も優れたピアノ演奏として知られてきました。
 私は、特に「熱情」が好きで、まだ20代だった頃、LPレコードを擦りきれるほど聴き、もう1枚買い直したほどでした。
 リヒテルの演奏は、「ファンタジーが翼を広げた幻想的でスケールの大きなな演奏」だったからです。

 その後、CDの時代になり何年もたってから、リヒテルの演奏する「熱情」のCDが数種類、発売されたのですが、そのどれもが、
これまで聴いていたLPレコードと演奏が違い、満足できませんでした。あのLP版の演奏はCDではもう聴けないのか・・・と諦めてい
ました。
 それが突然、SACD(スーパー・オーディオCD)版となって発売されるということをアマゾンの通知で知り、すぐに申し込みました。
 今日、そのSACD版が届きました。さっそく聴いてみると私の希望通りLPレコードと同じ演奏でした。

          LPレコード版ジャケット

 LPレコードのジャケットの裏面解説によれは、ソヴィエトで活動していたリヒテルは、「幻のピアニスト」、「ピアノ界の巨人」
と呼ばれ、来日がやっと実現したのが1970年の万博の年、その頃このLPも発売されたとあるので、録音は1970年より少し前
と思われます。場所はプラハで、ライブ録音とのこと。
 その頃は、もちろんアナログ録音ですが、マスターテープの録音がよほど、すばらしい出来映えであったのでしょう。
  このSACD版はピアノの音の粒立ちが鮮やかで、セパレーションも良く、低音が豊かになっていて、今まで聞こえていなかった
音が聞こえて来ます。 まるで今、そこでリヒテルが演奏しているかのようです。
 確かにLPレコードを聴いていた頃と比べるとアンプやスピーカーの性能が格段に上がっていることもありますが、
SACD化されて、リヒテルの表現したかった演奏が、より明確になったといえます。

カップリングは、LPでは「葬送」ですが、SACD版は「テンペスト」他となっています。この「テンペスト」も素晴らしい演奏です。

私のクラシックのCDコレクション400枚、LPレコード700枚の中でも、最も大切な1枚となりました。

リヒテルについて、詳しくは
めいすいの音楽随想「私の好きな演奏家 スビャトスラフ・リヒテル」
をご覧下さい。

 


我が家のクリスマス料理・・・2014

2014-12-24 | 家での食べ物

 今日はクリスマスイブなので、夕食は、ささやかな手作り料理です。中央は、クリスマスツリー型のちらし寿司。ツリーの上の卵の星がうまく
写りませんでしたが、女房の力作です。

 スパークリングワインはローゼ、近くのスーパーで購入しました。クリスマスのケーキは小さなショートケーキ。
写真では見えませんが、「Merry Christmas」の小さなチョコがあります。我が家らしいのはお吸い物があるところ。
あれっ、チキンの唐揚げがない!せっかく買ってきたのに食卓にのせるのを忘れてしまいました。


モーリス・ベジャール振り付け 「ベートーヴェン第9交響曲」のバレエ

2014-12-23 | クラシック音楽

22日未明に、「モーリス・ベジャール振り付け ベートーヴェン第9交響曲 」のバレエがNHKkのBSプレミアムで放映されました。
バレエは50周年を迎えた東京バレエ団、それにモーリス・ベジャールバレエ団。
管弦楽は、ズービン・メータ指揮のイスラエルフィルハーモニー管弦楽団。
独唱 クリスティン・ルイス(ソプラノ)、藤村実穂子(メゾソプラノ)、福井敬(テノール)、アレクサンダー・ヴィノグラドフ(バス)
合唱 栗友会合唱団

また、モーリス・ベジャールの「ベートーヴェンの第9交響曲」の振り付けも、初演から50周年のようです。
ベジャール(1927-2007)のバレエの振り付けは、「ボレロ」があまりにも有名で、映画「愛と悲しみのボレロ」で不朽の名声を得ました。

めいすいの音楽随想「バレエ ボレロ・・・東京バレエ団」(2009) 参照

第九のバレエは果たしてどういう形になるのかと思っていましたが、バレエの力強さ、華麗さが良く曲にマッチして感動的なものになりました。
上の写真3枚は第4楽章。さすがに、この楽章は人類愛をテーマにした「歓喜の歌」でもあり、盛り上がるバレエが随所に見られました。

感銘を受けたのは、第三楽章。緩徐楽章で、ゆったりとして安らぎが感じられる楽章です。第9の各楽章の中でも素晴らしさを良く表現して
いると常々思っていましたが、バレエも、曲にあった流れるような踊りで感動しました。

見終わってみると、「ベートーヴェン第9交響曲」は、バレエ音楽?と思いたくなるような見事な公演になっていました。


映画「ロミオとジュリエット」と1枚の絵

2014-12-19 | 映画

 今日の朝日新聞の夕刊映画「ロミオとジュリエット」の絵が大きく載っていました。
 監督・脚本フランコ・ゼフィレッリ、レナード・ホワイティング、オリビア・ハッセイ
の出演した映画を漫画家の室山まゆみさんが描いたものです。
 室山さんの描いた絵はとても良く描けていて「はっ」とさせられました。

 私も、この映画を見た時にオリビア・ハッセイの美しさとゼフィレッリの描く世界に
圧倒されたのを覚えています。すばらしい映画でした。
 その後、同世代の布施明とオリビア・ハッセイが結婚したのも衝撃的でした。
 布施明の「恋」、「霧の摩周湖」、「愛の園」、「シクラメンのかをり」など”愛の歌”を良く
口ずさんでいたからです。

 しかし、この記事に
「あの有名なバルコニーシーンで愛を交わすシーンは、肌もあらわな寝間着のジュリ
ェットが奔放に振る舞っていて、ずいぶん現代っ子になってしまったな、という印象です。」
とありますが、私はゼフィレッリがシェークスピア作品を忠実に演出したものと思っています。

NHKカルチャーラジオ「生誕450年シェイクスピアと名優たち」という講座で
前沢浩子先生が以下のようなことを書かれています。 

 聞かれていた独自
 この、恋愛作法がほころび、その古い型から抜け出した若い少女が、恋をする近代的
女性に一気に変貌するのが、有名なバルコニーの場面です。この夜の庭を見下ろす
バルコニーでジュリエットは独自を語ります。

  O Romeo,Romeo!-wherefore art thou Romeo?
 Deny thy father and refuse thy name.
 (訳)ロミオ、ロミオ、なぜあなたはロミオなの?
   お父さんを捨てて。名前を捨ててちょうだい。
             『ロミオとジュリエット』 (第2幕第2場 33-34行)
(中略)

 恋のイニシアティブは女が握る?
 自分の本当の思いがロミオに知られてしまったとわかったとき、ジュリエットは恥ずか
しさに頼を赤く染めてこう言います。

 Fain would I dwell on form 
  (訳)型を守っていたいわ。
                 『ロミオとジュリエット』(第2幕第2場 88行)
 本当はジュリエットも恋愛作法(form)を守っていたかったと言うのです。本当は
口にすべきではないことを言ってしまった、恋愛作法の型から自分ははみ出てし
まったとジュリエットはあわてています。しかしその次の瞬間、ジュリエットはこう
言い切ります。

 But farewell compliment!
 (訳)でも行儀作法なんて捨てるわ。
                 『ロミオとジュリエット』(第2幕第2場 89行)
 この complimentとは作法通りの習慣という意味です。そんな伝統的作法は
捨てるとジュリエットはきっばりと宣言するのです。そしていったん因習を断ち
切ったジュリエットは、もっとも直裁な問いをロミオに向かって投げかけます。

 Dost thou love me? I know love thou will say 'Ay'
 (訳)私のことを愛しているの? その答えはイエスだとわかっている。
                 『ロミオとジュリエット』(第2幕第2場 90行)
 Dost thouというのは少し古い形ですが、'Do you'というのと同じです。'Do you lome me'
と、きわめてストレートにジュリエットは問いかけるのです。'Ay'というのはyesの古い
形です。「あなたがyesと答えるのはわかっているわ」とジュリエットは言い切ります。
 このきっぱりとしたジュリエットの態度には、中世の石造りの城で守られてきた、愛と
名誉を重んじる騎士道的規範にのっとった伝統的恋愛作法はもうありません。自らの気持
ちを自らの意志で言葉にする近代的な女性像が文学の中に現れてきた瞬間です。
 ところがロミオの方は、古いロマンチックな型からなかなか抜け出せません。「あの
月にかけて……」「もしこの胸の想いが……」と、型通りの誓いの言葉を並べようとしま
す。しかしジュリエットにとってはそんな誓いの言葉など無用です。ジュリエットはロミ
オの古めかしい求愛の言葉をさえぎつて、豊かに湧き出てくる愛をすでにロミオに与えて
いるのだと宣言します。
 このバルコニーの場面は200行ほどの長さですが、いったん二人が対話を始めると、そ
のやり取りの中では圧倒的にジュリエットの語る台詞の分量の方が多いのです。秘密結婚
の約束をかわす段取りをするのもジュリエットです。明日の朝、使いを送るから式を執り
行う手はずを整えておくようにとロミオに頼むなど、テキパキとした実務的な面も見せま
す。ロミオが望外の喜びにうっとりと夢うつつの状態でいるのと対照的ですらあります。
 伝統的な恋愛作法の因習を打ち破り、親の支配や家の対立といったしがらみから逃げ出
し、新しい世界を切り開いて行く。そんな若い恋愛のイニシアティブを握っているのは、13
歳の少女ジュリエットの方なのです。
                                                                  (以上、引用文)
まさに、ここに、近代恋愛文学が誕生したのです。
「シェークスピアは我らの同時代人」(1968年 白水社)という本がありますが、
「ロミオとジュリエット」は今も新しい文学なのです。
  ロミオとジュリエットを題材にして有名なのは「ウェストサイドストーリー」など
数多くありますし、「言葉、言葉」のシェークスピアの作品なのにプロコフィエフは
 バレエ「ロミオトジュリェット」を作曲して名声を得ているのも不思議です。バレエに
は言葉がありませんから。
 400年以上も前の作品が今も人々の心をとらえて止まない、シェークスピア作品は今さら
ながら偉大だと思います。


我が家の紅葉

2014-12-17 | 自然の風景

いつも下ばかり見て、歩いているのですが、紅葉の葉が落ちているのを見て、空を仰いでみると青い空に紅葉がきれいでした。

この木の下には黄色や赤や紫色をした紅葉の葉が落ちていました。普通の木々はすでに落葉は終わっていますが、我が家では
紅葉が一番遅く落葉するようです。


鰤大根(昼の定食)・・・響 新宿NOWAビル店

2014-12-16 | 外での食べ物

今日は、久しぶりに友人と新宿で昼食を取ることにしました。入った店は「響」、東京に12店舗ほどあるチェーン店。サントリーの高級
ウィスキー「響」のロゴと同じなのでサントリー系のお店かもしれません。
お昼は、定食+ピュッフェ形式の料理+ドリンクバー。お盆に載った料理の他に自由にいろいろな料理を持ってくることが出来ます。
ただ、ピュッフェ形式の場合、たくさん並んでいてもそのうちのわずかしか食べられません。まして定食付きとなると・・・。

定食の鰤大根。大根がとても良い味で煮付けてありました。カウンター席に座り、外を眺めながら友人との話が、はずみました。


ベトナム・カンボジアの旅(7)・・・ベトナム料理

2014-12-12 | 旅の写真

 ベトナムのミトーのレストラン「TRUNG  LUONG」、ベトナムらしい素晴らしい料理を出してくれました。

 エレファントイヤーフィッシュ(象耳魚)の唐揚げは、ミトーの名物料理カー・タイ・トゥオン。メコン川でとれる魚です。鱗が固い
ので  鱗は落とします。こうして立てて食卓にのせると見栄えがします。

この魚の身とパイナップル、キュウリ、フォー

 これらをライスペーバーで巻きます。

これは、レストランの人に巻いてもらっているところ

 

生春巻きのできあがり。もう一本は自分で作りました。

NHKの「ベトナム料理の特集番組」で、ベトナムではライスペーパーで自分の好みの、いろいろな材料を巻いて食べるのが主流」
といっていたので、こうした料理を食べられたことに、感動しました。とても美味しい。

オムレツとビール、BGI ビールは地ビールでアルコール度数は3.8と低い

こちらは川エビを焼いたもの

ソイ・チン・フォン(風船餅) 中華鍋でつくり、次第に丸く大きくしていくのだそうです。
テープルにつく人数により大きさを変えているとのこと。初めての人には、あっと驚く料理です。

 包丁で切り裂き、小さくしているところ

皿に盛って配るとこうした形に

ベトナム料理の主役はやっぱりフォー。こちらはボークですが、場所によってはビーフも。

そして、チャーハン。

そして。モンキーバナナ。とても小さく甘い。

そしてお茶。

詳しくは、「めいすいの海外旅日記 アンコールワットとベトナム2都市 第6日」をご覧下さい。 


ベトナム・カンボジアの旅(6)・・・メコン川クルーズ、ジャングルクルーズ

2014-12-10 | 旅の写真

メコン川は、チベットを水源とする延長4023Km(世界第12位)、流域面積79万5000Kmの大河川です。雨期の8月が約2万
4000m/sに対し、訪れた11月は乾季で8000m/sと約3分の1の水量になっています。
なお、年平均は9000m/sです。
メコン川は世界的に見ても生物の多様性か豊かな地域の一つになっていて、生息する魚の主は1200種類以上にも上ります。
下流域では赤茶色に混濁しています。インドシナ半島に広く分布するラテライトを河岸浸食するためです。

メコン川下流河口の都市、ミトーの船着き場にはクルーズ用の船がたくさん係留されていました。
この船に乗ってメコン川クルーズに出発です。

すぐ近くにラックミエウ橋という美しい姿の2連の斜張橋が見えました。ミトーと対岸のベンチュリーを結ぶ橋で、川の中州の
トイソン島、フーン島とも結ばれていて、第一、第二橋梁を合わせると2878mで、アブローチ部分を含めると全長8331mの
長大橋です。桁はプレストレストコンクリート。2009年の完成。ベトナム人技術者だけで建設したということです。たいへん技術力が
高いと思います。
 桁下高が40mあるので上から見ると景色がいいようです。ただ、歩道はない?

 川面にぷかぷかと浮いているのは水草のホテイアオイ。金魚鉢に入れる水草です。
 先日、バッチャン焼きを買った時、入れ物としてこの茎で編んだ籠をもらいました。

メコン川のこのあたりで捕れる魚では、鯉の形をしたホウ魚という魚がいて3m、300Kgにもなるといいます。大きい
ほど値段が高いそうです。写真の建物では、魚の養殖をしていて、ナマズや鯖や雷魚などを育てているとのことです。

メコン川クルーズの船からタイソン島に上陸しました。
タイソン島は、長さ11Km、幅1kmで人口が6000人の島。緑豊かな島で、果樹栽培が盛んなようです。
この島内にある小舟に乗ってジャングルクルーズをするのですが、その前にココナツキャンディの家内工場、
次に養蜂農家の訪問、果樹園での試食とあり、そのたびに買い物タイムになりました。

降りてすぐのところに、トイソン島特産の果実を売っていました。噂のドリアン(奥)がありました。ベトナムのドリアンはタイに比べ、
臭いが強烈のようです。「厠で固いシュークリームを食べる」といわれ、「果物の王様」ともいわれます。
しかしで、今朝のホテルでは持ち込んだ場合は1万5000円の罰金となっていました。
ちょっと買って食べてみたかったけれど、残念ながら、今回は見送ることにしました。ガイドや添乗員の協力がなくてはね。
手前、左は「パパイア」、まだ緑ですが甘いとのこと。右は「竜眼」、ライチに似た果物です。

どれも日本では、あまり見かけない果物です。特にドリアンは・・・。


いろいろなところに寄り道し買い物をし、1時間以上かかって、やっとジャングルクルーズの船乗り場に着きました。

この日は乾季の上に干潮とあって極端に水位が下がっています。
最高水位は、ヤシの泥水での汚れ具合を見ると2m程度は上になるようです。
この運河は島の中央部を流れていて、両側はヤシの木の生えるジャングルとなっています。まさに、ベトナムらしい光景です。
二人乗りで前と後ろに船頭さんがいますが、うまくバランスを取って乗らないと船が転覆しそうになります。
乗船時間は15分程度です。

 

ジャングルクルーズのあと、再びメコン川クルーズの船に乗り換え、ミトーまで戻りました。

詳しくは「めいすいの海外旅日記 アンコールワットとベトナム2都市 第6日」をご覧下さい。


ベトナム・カンボジアの旅(5)・・・アンコールトム タプロム バンテアイ・スレイ(東洋のモナリザ)

2014-12-08 | 旅の写真

◇ アンコールトム

アンコールトムは総延長12Km、幅130mに及ぶ環濠と城壁に囲まれたクメール王朝最後の栄華を誇った都市跡です。
アンコールワットの北、2.5kmに位置します。総面積は900ha。アンコールトムとは、「大きな都城」を意味します。
12世紀から13世紀にかけてジャヤヴァルマン7世が建設しました。
東西南北4つの門、勝利の門の5つの門があり、中央にバイヨンと呼ばれる寺院があります。そして北西には王宮跡。

写真はバイヨンを南側から見たところです。

パイヨンには、いくつもの四面の観世音菩薩像がありますが、これは「クメールのほほえみ」をたたえているという最も美しい像。

クメール王朝時代に思いをはせて、祈りを捧げました。

蓮の花の上で踊るアブサラ(天の踊り子)の像。
前日に、ディナーショーで見た、現代のアブサラの踊りに比べて、かなり腰をひねっています。手や足の指の動きもしなやか、
衣装もずっとセクシイです。往時は少なくも600人を超える踊り子がいたと考えられ、相当な修練を積んでいたことでしょう。          

象のテラス、このテラスが300m 以上続きます。

こちらはライ王のテラス。これらのテラスの前には、広場があり、ここでいろいろな催し物が行われました。

◇ タプロム寺院

アンコールトムの東、2Kmほどにある「タ・プロム寺院」。12世紀後半にジャヤヴァルマン7世が母の菩提を弔うた
めに、建設し、13世紀前半まで増築が繰り返されました。
寺院内には5000人あまりの僧侶、615人の踊り子など1万2600人もが住んでいたと伝えられています。
東西1km、南北に60mあります。長年にわたり放置されていたため、ジャングルとなり、巨大な榕樹(ガジュマルの
一種)が絡みついて、神秘的な雰囲気がかもし出されています。

タプロム寺院、西塔門。

タプロム寺院、西門

榕樹の木が遺跡に絡まってしまっている。長い間放置したため、ジャングルになってしまった。

インド政府が行った修復作業。上が施工前、下が施工後。

こうした世界遺産での修復作業には、高度な技術が必要と思います。

◇ バンテアイ・スレイ ・・・ 東洋のモナリザ

 バンテアイ・スレイは10世紀に、ジャヤバルマン5世の師範であったヤジュニャヴァラーハが建立したヒンズー教の寺院遺跡。
バンデアは砦、スレイは女で、バンデアイ・スレイとは「女の砦」を意味します。
アンコール遺跡群の中では、規模が小さいのですが、彫刻は、精緻で彫りが深く、洗練され、優美といわれています。
シェムリアップから北東に40Kmと、郊外にあって保存状態は良好です。
素材に近くで撮れる赤い砂岩が使われています。地面もラテライトで赤い。                    

バンテアイ・スレイの全体像。一番高いのが中央祠堂、南塔と北塔に挟まれています。

これは、第二周壁の東門。ここから入ったところに第二周壁があり、さらに中央祠堂があります。

      

中央祠堂の入り口、右側に小さく見えるのが「東洋のモナリザ」といわれるデバター像。ここから先はロープがあり、近くで見られません。

望遠レンズで取った、「東洋のモナリザ」

さらに上半身だけ切り取った写真です。

バンテアイ・スレイは、今回のアンコールワット遺跡群の中でも、最も感動したものの一つでした。
             

詳しくは「めいすいの海外旅日記 アンコールワットとベトナム2都市 第5日 アンコール遺跡群(2)・・・アンコールトム他」をご覧下さい。


ベトナム・カンボジアの旅(4)・・・アンコールワット

2014-12-05 | 旅の写真

 アンコール遺跡群の中でも、大伽藍と美しい彫刻からクメール建築の傑作とされるアンコールワット
アンコールは王都、ワットは寺院の意味。
12世紀の前半にクメール王朝(アンコール王朝ともいう)のスーリヤヴァルマン2世により、ヒンドゥー教寺院として30年以上の年月を
かけて建立されました。その後、仏教が盛んになり、仏教寺院としても使われるようになります。

クメール王朝は9世紀から15世紀まで東南アジアに存在していた王国で、最盛期にインドシナ半島の大部分、マレーシア半島の一部まで領土としていた大帝国でした。その権力と富をもって、この奇跡の寺院は造られたといえるでしょう。 しかし皮肉なことに、この王朝も寺院建築で莫大な費用を費やし、宗教を巡る政争で次第に国力が衰えていきます。
そして15世紀に大規模な飢饉と壊滅的な洪水により滅亡することになります。

 まず、アンコールワットにたどり着いた時に、驚いたのは、大きな環壕で゜した。
 幅は130m、一辺3Km、周囲12Km。巨大な伽藍であることを知る上で、十分な広さでした。

環壁の内側からは、北側聖池に映る「逆さアンコールワット」がはっきり見えます。池には蓮の花が咲いています。ここが一番の撮影スポット?

第2廻廊の外壁に書かれている「髪型の異なる4人のデバター」です。

アンコールワット見学の後は、カンボジアの伝統舞踊のアブサラダンスのディナーショーにでかけました。

アブサラとは「天の踊り子」のこと。クメール王朝の栄華を彷彿とさせます。優雅な指使い、足首の動きが見事です。

詳しくは、「めいすいの海外旅日記・・・アンコールワットとベトナム2都市 第4日 アンコールワット」 をご覧下さい。

 


ベトナム・カンボジアの旅(3)・・・バッチャン焼きとバッチャン通り

2014-12-02 | 旅の写真

◇ バッチャン焼き

旅の3日目。昨日、来た同じ道を戻ります。そしてハノイから10Km離れたバッチャン村に立ち寄ることに。
              
陶器の村として有名なバッチャンは、15世紀頃から陶器の製造が始まったといわれています。
現在は、窯にはガスを使用しているので1800度と高温になり、堅い焼き物が出来るといいます。
外国人観光客に人気があり、年々工房や店が増えているとのこと。工房は100軒ほどあるといいます。

もちろん、この焼き物は、ホーチミン市をはじめベトナム全土に行き渡っているようです。

写真は周辺の街の様子。白地に紺の大きな花瓶をはじめ人形、小物はコーヒーカップなどいろいろと並んでいます。

 私たちの入った店の三階では絵づけの実演をしている女性がいました。とても細かな仕事です。

購入したバッチャン焼きの鍋敷き。一度落としましたが、カチンという音がして割れませんでした。

ポピュラーなコーヒー茶碗。後ろはホテイアオイの茎で編んだ籠。

買い物をすると、一つの買い物につきつ、一つホテイアオイの茎で編んだ籠をつけてくれます。
ホテイアオイは金魚鉢などに入れる水草。繁殖力が強い植物です。後日、メコン川クルーズの時に川面に
ぷかぷとたくさん浮かんでいました。ベトナムらしい物入れです。

5つ買ったら1ヶおまけしてくた小鉢。 西欧の有名陶器と比べて値段が手頃なのも良いところです。裏にはきちんとマークがついています。

◇ バッチャン通り

ハノイのYen Phu通(幅員40mほどの幹線道路)にはホン河(紅河)側の壁面に描かれる長大なモザイク壁画があります。
これらはバッチャン村の陶器で作られていて延長は約5Km。ハノイ遷都100年を記念して、2007年から2010年にかけ 作られました。
 世界最長のモザイク壁画としてギネスブックに登録されています。バスの中から撮影してみました。ハノイの歴史が描かれて
 いるとのことですが、必ずしもそうとばかり、いえないようです。

 

詳しくは、「めいすいの海外旅日記・・・アンコールワットとベトナム2都市 第3日 バッチャン焼き」をご覧下さい。