「のだめカンタービレ」は、若い音大生が指揮者やピアニストを目指して、苦難を乗り越えながら成長していく、
恋愛あり、笑いあり、涙ありのコミックストーリーです。主人公はのだめ ( 上野樹里 )、恋人に千秋 ( 玉木 宏 )、原作は二ノ宮知子。
今年1月に「最終楽章 前編」を見て、面白かったので「後編」も見ることにしました。
(
めいすいの写真日記 映画「のだめカンタービレ」最終楽章 前編 H22.1.5 )
没頭、千秋がのだめに「俺たち、離れて暮らそう」と穏やかならぬスタート。
のだめは、ひどくショックを受けますが、友人清良 ( 水川あさみ ) がカントナ音楽祭に出場するということで、
日本から駆けつけた仲間とともに応援するうちに、この音楽祭で「ラヴェルのピアノ協奏曲」を耳にします。
そして、この曲こそ、千秋と共演する曲にふさわしいと気持ちがおおいに燃え上がります。
このシーンは、コミック的なCGで表現されて、派手なイメージが素晴らしい。
しかし、皮肉なことに千秋の次の演奏会は、美人ピアニストの孫Rui の「ラヴェルのピアノ協奏曲」を指揮することでした。
千秋と孫Rui の息のあった演奏に、嫉妬と羨望で落ち込むのだめ。
コンセルヴァトワールで自分も演奏に力をつけつつあるのでコンサートに出場したいという気持ちを、オクール教授に伝えるのですが、
「勉強不足、まだ早い」と制止されてしまいます。
迷えるのだめは千秋に「結婚して下さい」と申し出ますが、これも軽く受け流されてしまいます。さらに、落ち込むのだめ。
失意ののだめの前に現れたのは、のだめと千秋の師であり、世界的に有名な指揮者シュトレーゼマンでした。
シュトレーゼマンはのだめのベートーヴェンのピアノソナタ第31番の演奏を聴き、感動。
のだめをソリストにして、ショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏会を行うことを即断します。
この演奏会の行われるのはプラハのスメタナホール。この建物の外観が、映画の中ではシュトレーゼマン (竹中直人) のポスターで
大々的に飾り付けられるのは、ロケとはいえ驚きです。なんといっても、プラハの中心部なのですから。
この演奏会でのだめは圧倒的な演奏で、その名を世界に知られることになります。(ただし、映画の中) 。
そしてなんと、実際の演奏は世界で最も人気のあるピアニストの一人、ランランであるというのにも、びっくりします。お金をかけていますね。
その後、のだめは功成り、名遂げたことで、放心状態になり、姿を消してしまいます。今度は千秋がのだめのことを心配し、探し回ります。
千秋がのだめを見つけたのは「アヴィニオンの橋の上で」をパリの幼稚園で楽しげに演奏しているところ。
「厳しい演奏活動に、これからも身を置くのか」、「子供たちに囲まれて楽しい日々を送るのか」どちらがいいのか迷いながらも、
千秋は強引にのだめをここから連れ出し、モーツァルトの二台のピアノのためのソナタを連弾します。
すれ違いの目立った今回のストーリーもここで元に戻ったようです。
のだめと千秋が、協奏曲を初めてコンサート会場で行うというところで映画は終わります。
本当は二人の演奏が大盛況の中で終わるというのがメデタシ、メデタシとなるには一番いいのですが、ちょっと余韻を持たせたのでしょう。
コミック風の場面やら、ちょっとしたギャグやらが混ざったクラシック音楽の映画を気楽に楽しむことが出来たと思います。
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