めいすいの写真日記

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夏越し大祓 ・・・ 2021 敷島神社

2021-06-30 | 祭、神事

  昔から6月と12月の晦日に行われる神事。
  6月は「夏越しの払い」あるいは「水無月の払い」と呼ばれます。
    これまでの半年分の罪・穢れを払うとともに、紙の人形に年齢・氏名を書き、
身を撫で息を吹きかけて、これから半年分の無病息災などを祈り、輪くぐりをします。

 手に持っているのが人形です・・・。

 茅の輪のくぐり方法は1回目は左に回り、2回目は右に回り、3回目は左に回り、終わりに正面に向かい一礼し、進んでいきます。

その後、神主さんに人形を渡し、大祓のお札を貰います。

 みなづきの なごしの祓い する人は 千年のいのち 延ぶと  云ふなり

    母の分 も一つくぐる 茅の輪かな  一茶

家に帰ろうとしたら、後で、私の名前を呼ぶ人がいます。振り返ると小学校時代の友達。
久しぶりで懐かしく、思い出話をしました。


誕生日の食事

2021-06-27 | 外での食べ物

 今日は、女房の誕生日だったので、近くのファミレスで食事をしました。

 この店の「今日のおすすめランチ・メニュー」である「北海道産赤身ステーキ&ケールサラダ(タップリタマネギのシャリアピンソース)」プラス「ライス&ドリンクバー」を頼みました。
 車だったので、野菜ジュースでまずは乾杯。ソースをかけて食べる赤身ステーキはまずまずの味でした。

3時のおやつには、長男一家が誕生日のケーキを持ってきてくれたので「ハッピーバースデイ」を歌ってケーキを食べました。ろうそくの数は謎 (笑)
 女房は数日前にも、次男宅でバースデイ・ケーキをご馳走になって喜んでいました。


ワーグナー作曲 楽劇「さまよえるオランダ人」

2021-06-26 | オペラ・バレエ

                                     WOWOW2021/6/12

 呪われたオランダ人船長を救う永遠の愛!。
 オランダ人船長が神を罵った罰で永遠に海をさまよい続けるという幽霊船伝説をもとに、
 ワーグナー自身が遭難しかかった体験を重ね合わせて書かれた、初期のオペラ。
 永遠に海をさまよう呪われたオランダ人船長を乙女ゼンタの愛が救う物語で、
 この「愛と自己犠牲による救済」は本作以降、ワーグナー作品に共通するテーマとなった。
 勇壮なオーケストラ、美しいアリアや重唱、「水夫の合唱」など、聴きどころにも富んだ作品である。
 F・ジラール演出はメトロボリタン歌劇場に合わせて作られた大規模で現代的なプロダクションである。

 クラシック音楽界の巨匠V・ゲルギエフが評価の高いワーグナー作品の指揮を執り、
 日本人で初めてライブビューイングに登場する藤村実穂子の深い歌声にも注目が集まった。

【演奏】メトロポリタン歌劇場管弦楽団 指揮ワレリー・ゲルギエフ
【演出】フランソワ・ジラール
【出演】
エフゲニー・ニキティン・・・オランダ人
アニヤ・カンペ・・・ゼンタ 
藤村実穂子・・・マリー 
フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ・・・ダーラント
セルゲイ・スコロホドフ・・・エリック
デイヴィッド・ポルティッヨ・・・船の舵手
【上演】2020年3月10日、2時間28分、ドイツ語

ノルウェー船は嵐に遭い、自分の港になかなか戻れなかった。その間、赤い帆のオランダ船に出会う。

 ノルウェー船の帰航を待つ村娘達は糸紡ぎをしている。この演出では糸紡ぎ機が太いロープに変わっている。
 ただ、遠目に見るとこのロープは美しく舞台には映える。後の大きな目は本来はオランダ人の肖像画である。
これを象徴しているらしい。

 マリーを演じる藤村美穂子はたくさんの糸紡ぎ娘のまとめ役。

ゼンタの父親ダーラントはオランダ人船長との結婚を勧める。

 オランダ人船長は心からゼンタに救いを求め、結婚を望む。

 ゼンタはオランダ人船長に自らの手で救済したいという。

 三者三様の言い方ながら、ゼンタは真の愛によりオランダ人船長と結婚することになったと思えた。

 しかし、結婚式直前、エリックがゼンタに対するこれまでの愛を切々と述べ、オランダ人船長とゼンタの結婚に強く抵抗した。

このため、オランダ人船長はゼンタの救済したいという思いを諦めてこの地を去り、海に向かう。

 ゼンタもオランダ人船長を追い、海に身を投げる。オランダ人船長の地上での救いは得られなかった。
 しかし、永遠の呪いからは救われた? 空は燃え上がり,海の水があふれ出てくるが・・・。

【感想】「ゼンタのバラード」でオランダ人の宿命を知っていて,自分こそ彼を救う唯一の女性と歌う。
 またゼンタはオランダ人との「愛の二重唱」により誓いを破れば運命が襲いうことを知らされるが、「永遠の愛」を誓った。
  しかし、ストーリーが展開する中、エリックの想いが通じ、ゼンタの想いは通じたのかが分からなかった。
少なくともオランダ人船長とゼンタによる地上での救いは果たせなかったし、結婚式典も行われなかった。
 その点、このオペラの納得のいかない部分が残る。

(了)


サフランもどき

2021-06-23 | 

  わが家の通路に沿った庭に葉もなく1本だけぽつんと咲いていてサフランもどき。最初は誰かが挿して行ったのかな
と思っていました。
  花がとてもきれいなので調べてみたら「サフランもどき」という花で暖かい地方では野や山に咲くとても強い花のようです。
 残念ながら我が家では4~5日咲いていたような気がしますが咲いていたのは1本だけでした。
 写真を撮った時にはしおれ始めていました。
 来年は増えるように育ててみたいと思っています。たった1本咲いていることも、時にあるようです。

 このサフランもどきが散ったのは翌日、それから6日後、同じ所に1本のサフランもどきが、ポンと咲きました。
葉はまた、ありません。この調子だと花が散っても、また同じように咲くことがあるかも知れません。きれいな花なので楽しみです。
                                               (6月30日追記)

  雨が降った後に花を咲かせ」るので、「レインリリー(Rain lily)」の愛称で呼ばれることもあるらしい。
  梅雨の時期に元気になる花のようです。開花時期は初夏から秋頃、6月から10月。
   美しいピンク色の花をつぎつぎと咲かせ、夏の庭に彩りを与えてくれる人気がある花のようです。
  ヒガンバナ科タマスダレ属の多年草。球根がある。葉はニラに似た細長い形、ただ匂いはない。
 長さ10cm~20cm。花弁は6枚。花が咲いてから、葉が出てくるようです。
   「もどき」と言うけれど、サフランはアヤメ科の多年草で異なっている点も多い。
花の咲く時期も秋以降です。色も紫がかっています。最も異なるのはおしべが赤く長いことです。


送別会の昼食 ・・・ 角上魚類の寿司とピザハツトのビザ

2021-06-20 | 家での食べ物

 次男が近々、海外赴任するというので家族が揃い、長男宅で昼食会をしました。

 メインは、ふじみ野市にある「角上魚類」の寿司、大トロ2個入りを四舟を車で片道40分ほどかけて買いに行きました。
 サビ抜きを一舟と言ったら、15分ほど待ってもらえれば店頭にあるものでなく、全て新しく握ったものにしますとのことでした。
 「角上魚類」の魚は新潟船泊港からの新鮮な魚を使用することで有名です。
 大トロは一人一つしか行き渡りませんでしたが、今までに食べたことがないとろける美味しさだと言っていました。

「ピザハット」のビザも4セット頼みました。他にお嫁さん手作りのロールキャベツや春巻き、酢の物なども並びました。
 美味しい料理を食べたので、あとで体重を量ってみたらいつもより1Kg近くも増えていました。
   デザートは桃と林檎とメロンのフルーツゼリーでした。


百合の花 4題

2021-06-19 | 

 百合は、日本人には「立てば芍薬、座れば牡丹歩く姿は百合の花」と好まれる花です。
開花時期は6月から8月。いろいろな種類があります。
 欧米でもユリは格別に好まれているようです。
 オペラ「ボエーム」のお針子ミミも「バラと百合を栽培するのが好き」と言っています。

  百合の名は「細い茎に大きな花がつくので風に「ゆれる」ことが短略化され『ゆり』 になった」という説が有力とか。ユリ科ユリ属の総称。
 ご近所にたくさんの百合を栽培する人がいて撮影させて貰いました。

こちらはオレンジ

こちらは黄色

 こちらはテッポウユリ


映画 「ラ・ボエーム」・・・アンナ・ネトレプコ出演

2021-06-17 | オペラ・バレエ

                             2021/06/16 NHK クラシック音楽館

 プッチーニの傑作オペラ「ラ・ボエーム」の映画版。19世紀半ばのパリを舞台に、貧しい中でも自由を謳歌して生きる若者たちの愛と生と死の物語が展開される。お針子ミミを演じるのは現代最高のソプラノであるアンナ・ネトレプコ、2008年当時の圧倒的な歌声を聞くことが出来る、映画ならではのリアリティーあふれた背景描写なども注目される。

【監督】ロバート・ドーンヘルム
【原作】アンリ・ミュルジェール
【音楽】ジャコモ・プッチーニ
【管弦楽】管弦楽:バイエルン放送交響楽団
     合唱:バイエルン放送合唱団
     指揮:ベルトラン・ド・ビリー
【製作】2008年 オーストリア・ドイツ合作 イタリア語 115分
【キャスト】
 ミミ(お針子)・・・アンナ・ネトレプコ
 ロドルフォ(詩人)・・・・ローランド・ビリャソン
 ムゼッタ・・・・ニコル・キャベル
 マルチェッロ(画家)・・・・ジョージ・フォン・ベルゲン
 アルチンドーロ(枢密顧問官 ムゼッタのパトロン)・・・・イオアン・ホーランダー

 あらすじ
 クリスマス・イブの夜に出会い、ひと目で恋に落ちた詩人のロドルフォとお針子のミミ。二人は芸術家仲間たちとともに貧しくも夢にあふれた暮らしを送るが、不治の病を患っていたミミの病状が日に日に悪化し、貧しさゆえに何もしてやれないロドルフォは彼女との別れを決意する ・・・。


第1幕 パリの屋根裏部屋

クリスマス・イブ夜、ミミはローソクの火をもらいにロドルフォのいる部屋を訪ねてくる。

ロドルフォは 「冷たい手」を歌う。

   ミミは「私の名はミミ」を歌う。

 ミミとロドルフォはクリスマス・イブでにぎわうパリの街カルチェ・ラタンに出かける。

第二幕 カルチェラタン通りのカフェ・モミュス

 賑わう・カルチェラタン

弦楽器も演奏している広々としたカフェ・モミュスで青春を謳歌する芸術家4人とミミ。

 そこに、マルチェロのかっての恋人ムゼッタがパトロンを連れてやって来る。ムゼッタはマルチェロの気を引こうと「私が街を歩くと」を歌う。

 カルチェ・ラタンは、フランス軍楽隊が行進し盛り上がる。
   結局ムゼッタは、パトロンと離れ、マルチエッロとよりを戻す。

 第三幕 アンフェールの門の前

 2ヶ月後、雪の降りしきるなか、近くの居酒屋でムゼッタとマルチェロが働いている。ミミはそこを訪れマルチェッロに二人の仲が上手くいかないと嘆く。

 肺病を患い症状が悪化しているが貧しさために助けられないとロドルフォはマルチェッロに話す。物陰で聞いていたミミ人は愛を確認しながら 別れることになる。
 一方、マルチェッロとムゼッタの二人にも喧嘩が始まり、破局が訪れる。

第4幕 パリの屋根裏部屋

  ロドルフォとマルチェッロは、お互い恋人と別れてしまったので、昔が忘れられず、二人で気を紛らわしている。

  そこに、ムゼッタに連れられて瀕死のミミが運び込まれてくる。なんとか助けようとするが間に合わず、ミミは愛するロドルフォのそばで息絶える。

【感想】やはり、舞台で行われるオペラと空間の制約を受けにくい映画とでは、雰囲気が違う。屋根裏部屋が広々としている。(^^) ミミが鍵を落とすシーンとロドルフォが拾い隠すシーンなどはっきり分かるし、カフェ・モミュスでの飲食も雰囲気が良く出る。
  人物が大写しになる点も違うし、音響効果も歌声だけでなくオーケストラの音も良い。

 しかし、この映画の最も素晴らしい点はアンナ・ネトレプコの歌唱力にある。伸びやかでつつややかな歌声に惹きつけられる。
 さらに美貌と若々しい演技は他のソプラノ歌手を寄せ付けないものがある。まさに感動的である。この映画に出演していた当時は,絶頂期であっただけになおさらである。アンナ・ネトレプコの偉大さを知ることが出来る作品だ。
 ロドルフォ役のヴィットーリオ・グリコーロとマルチェッロ役のジョージ・フォン・ベルゲンも好演して盛り立てたと思う。 
 
   一方、フランコ・ゼフィレッリの演出したメトロポリタンオペラ(MET)版の「ボエーム」を見たことのある人にとっては、あまりに絢爛豪華なカルチェラタンの雰囲気に今回は物足りなさを感じてしまうのはやむを得ないだろう。なんと言ってもMETの看板演目なのだから・・・。
めいすいの写真日記 METオペラ プッチーニ「ラ・ボエーム」


 もう一つ、ムゼッタ役は華やかさに欠けていた。それが、ネトレプコの魅力を引き立てていた?


  (了)


カラーの花 2021

2021-06-14 | 

  新河岸川の川辺沿いの家に咲いていたカラーの花。その中に黄く咲いているものもありました。
 カラーは、サトイモ科オランダカイウ属の花。
 同じサトイモ科の水芭蕉によく似ています。英名はCalla lily(カラー・リリー)

 メガホン状のところがワイシャツの襟(Collar)の部分に似ているので「カラー」となったとのこと。

カラーは白い花が多いのですが、黄色、ピンクなど何種類かの色があるようです。

この紫がかった色は園芸種かも知れません。水芭蕉と同じように白い部分は花ではなく、中心にある黄色の部分が花です。
開花時期は5月から7月。


サウンド・オブ・ミュージック ライブ

2021-06-11 | 映画

                        

                                       wowow 2021/6/9

 史上最も愛されているミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」。
 2013年、一夜限りの舞台上映に全米が涙したという「21世紀版」で鮮烈に蘇る。
 主役のマリアはグラミー賞受賞者キャリー・アンダーウッドを起用、
 サウンド・オブ・ミュージックの名曲の数々が楽しめる。

【監督】
 ロブ・アシュフォード
 ベス・マッカーシー=ミラー
【俳優】
 マリア…キャリー・アンダーウッド
 トラップ大佐…スティーヴン・モイヤー
【公開】2013年、英語、再生時間 2:14:33

ここでは、スタンダードナンバーのいくつかを取り上げてみたい。

■私のお気に入り "My Favorite Things" – Maria and the Mother Abbess
 「♪ バラの上の雫、子猫のひげ、ブリキの湯沸かし、ホカホカ手袋…・・」
  修道院で院長とマリアが一緒に歌います。

 マリアがトラップ家にやって来て、初めて大佐と7人の子供達と会う場面

■ ドレミの歌 "Do-Re-Mi" – Maria and the children
 自己紹介した後、すぐにこの歌を歌います。

 部屋の中を歌い周り、さらに庭に出て盛り上がり、マリアと子供達は仲良くなります。

■ もうすぐ17才 "Sixteen Going on Seventeen" – Rolf and Liesl
 一番年上のリーズルと恋仲の電報配達員ロルフとの二重唱

■ ひとりぼっちの山羊飼い ”"The Lonely Goatherd" – Maria and the children
 雷に子供達がおびえるシーン
「♪ 丘の上の孤独な山羊使い、その声とても大きくて、遠い町まで聞こえました。喉を使った響く声、城の王子も聞きました・・・・・」

修道院でのトラップ大佐とマリアの結婚式

エーデルワイス "Edelweiss" – The Captain
「♪ Edelweiss, Edelweiss, Every morning you greet me.
   Small and white,Clean and bright, You look happy to meet me.
        Blossom of snow, may you bloom and grow, bloom and grow forever.
   Edelweiss, Edelweiss, Bless my homeland forever.」

 コンクールの最後に歌われます。この曲は日本の教科書にも採用されました。

ナチスにより、道路を封鎖され、山道を亡命するトラップ一家。

【感想】やはり、「サウンド・オブ・ミュージック」というと、1965年公開、アカデミー賞5部門
(作品、監督、編集、編曲、録音)受賞の映画を比較対象にしたくなってしまう。
 ジュリー・アンドリュースの歌声とオーストリアのザルツブルグの山々と緑の大地の背景は何事にも
変えられない気がする。

 しかし、今回の一夜限りの舞台のライブの出来映えは素晴らしい。生放送されたとは信じられないほど
見事に演技が行われている。舞台のセットも実に良く出来ている。
2013年のクリスマスに全米1862万人が鑑賞し涙したというのも頷ける。
 マリア役「アメリカン・アイドル」出身のグラミー賞受賞シンガー、キャリー・アウンダーウッドの
フレッシュな歌は心に響いてきた。7人の子供達も歌と踊りを見事に演じていた。特に修道院の修道女の合唱は秀逸。
映画よりも素晴らしいと思えるくらいである。
 「サウンド・オブ・ミュージック」のスタンダードナンバーを改めて聞き、おおいに楽しむことが出来た。

(了)


アリウム・ギガンチウムの花

2021-06-09 | 

 志木市の新河岸川の左岸の橋寄りの土地に咲いていたアリウム・ギガンチウムの花。私にとっては初めて見る花です。
ユリ科ネギ(アリウム)属の植物。アリウムという名は「匂い」という意味で古いラテン名が語源とのこと。

 写真のような濃いピンク色の ボール状の特徴的な花を「 ギガンチウム」と呼ぶらしい。
ギカンチウムは「巨大な」という意味で、初夏の頃に咲く。別名は花葱。
 中央に留まっているのはモンシロチョウです。花の大きさの見当がつくと思います。


原田知世主演 映画「時をかける少女」

2021-06-07 | 映画

                          2021/5/31 BS4Kプレミアムシネマ

 筒井康隆のSF小説を映画化した青春ファンタジー。高校生の芳山和子は、学校の実験室で白い煙とともに立ちのぼったラベンダーの香りをかいだ瞬間、意識を失い倒れてしまう。それ以来、時間を移動してしまうような不思議な現象に悩まされるようになった和子は、同級生の深町一夫に相談するが……。本作が映画初主演となる原田知世がフレッシュな魅力でヒロインを好演し、大ブレイクを果たした。

【監督】 大林宣彦 
 【原作】筒井康隆
 【出演】
   芳山和子…原田知世
      深町一夫…高柳良一 
      堀川吾朗…尾美としのり
      福島利男…岸部一徳
      立花尚子…根岸季衣
 【製作】1983年日本

始まりはモノクロのスキー場のシーンから。ロマンティくな雰囲気をかき立てる。

 土曜日の掃除当番、理科実験室でラベンダーの香りを嗅いだ芳山和子は気を失ってしまう。

 その後、不思議な体験をするようになる。

保健室で回復した和子は深町一夫と共に家に帰る。

1日先行した授業を受けているので、この日は漢文の返り点の記入も容易に出来た。

和子の弓が前日の的と同じところに当たる

和子と吾朗との幼少時の出来事が後で深町一夫と入れ替わっていることを知る。

坂の多い町である尾道を駆け抜ける和子。この映画が封切られた後、尾道を訪れる人が増えたという。

 正面の寺の山門の屋根が突然崩れ落ちるのを知っているのため、和子は吾朗が被害を受けないよう急ぐ。

和子は、深町一夫の温室にもしもと感じ訪れるが再びラベンダーの香りの入ったフラスコの液体を嗅いでしまう。

そうすると植物採取をおこなっている深町一夫の奇岩にテレボーテーションしてしまう和子。

奇岩の上から和子は落下。現実の世界とは異なることを知ってしまった和子は異次元の世界に入ってしまう。

深町一夫は「自分は薬学に必要な植物の採取のために、この時代にやって来た未来人であること」を和子に告白する。
自分はもう、生きていた社会に戻らなければならないと告げる。
和子は私を連れて行って欲しいと願うがそれはかなわないことという。
そして、再び後の世、会えるとしてもお互い認識出来ないだろうと告げる。

何年か経ち、大学の薬学部で働く和子。和子は気がつかないが映画では訪ねて来た男は深町一夫?のよう。

【感想】 この映画はSF小説が起こす、テレボーティションとタイムトラベル、そしてそのどちらも起きるタイムリープ。を取り扱っています。
 そして、高校生がのびのびと生きていく世界を明るく表現しています。特に広島県尾道市の歴史ある街、坂が多く厚い瓦屋根が雰囲気を形作る街を描写します。SF小説といいながらも現実の世界とかけ離れないすぎない範囲で演出していて親しみを持ち鑑賞出来るようになっているといえるでしょう。微妙なバランスの上に上手く建って作られました。
 一度見て、そうして、しばらく経って見ても感慨深げに見ることが出ると思います。出来映えの良い映画です。


旬酔刺身定食・・・海鮮「旬粋」

2021-06-06 | 外での食べ物

   久しぶりに女房共々、昼食は外食にしました。海鮮「旬粋」(志木市中宗岡4丁目19-9  TEL  048-423-5137 )というお店。
  私は「旬粋刺身定食 (980円)煮物やサラダつきです。刺身定食は、何種類かあるのですが、定番のものを注文しました。

 女房は海老焼売定食(740円)をたのみました。

  このお店、定食はフライなどを中心に品揃えしていて昼時は人気があるようです。
 ドリンクバー(コーヒーも含まれている)は110円となっています。
 お酒も飲めるのですが車で行くのが普通の手段となります。
 駅前の繁華街からは離れています。数年前に来ましたので今回が2度目。
 お酒が飲めないので野菜ジュースとカプチーノを飲みました。


がく紫陽花

2021-06-04 | 

紫陽花の中でも中心部に細かな花が集中して咲く品種が「がく紫陽花」です。

普通の紫陽花にくらべて変化に富んでいて趣があります。

白いがく紫陽花は「墨田の花火」と呼ばれます。


富士見市立山崎公園の花菖蒲・・・2021

2021-06-02 | 

 富士見市立山崎公園の花菖蒲園は、今が見頃です。この時間は多くの人が訪れて花を観賞していました。

花菖蒲1

花菖蒲2

花菖蒲3 菖蒲田の水路が上手く撮れました。

花菖蒲4

花菖蒲は菖蒲田づくりから始まります。管理する方々の努力が,美しい花を咲かせるのだと思います。
今日も何人もの管理の人が世話をしていました。感謝!


映画「山椒大夫」・・・ 巨匠溝口健二監督 4Kデジタル修復版

2021-06-01 | 映画

                                  NHK BS4K プレミアムシネマ

 有名な民話をもとにした森鴎外の同名小説を、巨匠・溝口健二監督が映画化。
 平安時代の末、母とともに旅をしていた幼い安寿と厨子王は、人攫(さら)いにあい、母と離ればなれになってしまう。2人は丹後の大地主・山椒大夫の荘園で過酷な労働に苦しめられ、ついに逃げ出す決意をするが…。名コンビのカメラマン・宮川一夫とともに繊細で美しい光と影のモノクロ映像で描き、ベネチア映画祭銀獅子賞を受賞。


【監督】溝口健二,
【原作】森鴎外,
【脚本】八尋不二,依田義賢,
【撮影】宮川一夫
【音楽】早坂文雄
【製作】1954年製作/日本 
    126分
【原題】:Sansho Dayu
【出演】
 玉木・・・田中絹代
 厨子王・・・花柳喜章
 安寿・・・香川京子
 平正・・・清水将夫
 山椒大夫・・・進藤英太郎

 筑紫へ左遷された平正氏の妻玉木、その子厨子王と安寿の幼い兄妹、女中姥竹の四人は越後の春日を経て今津に出る道の旅を続けていた。
 しかし、人攫いにあい母玉木と安寿、厨子王は違う船に乗せられて引き離される。母は佐渡へ売られ、姥竹は身を投げた。

子供二人は丹後の大尽の山椒大夫に奴隷として売られて来る。

兄は柴刈、妹は汐汲みを始めとして苛酷な労働をやらされ、苦しみながら日々を送っていく。

芝刈りをやらせられる厨子王

 佐渡から売られて来た小萩の口ずさんだ歌に「安寿恋しや・・・厨子王恋しや・・・」と安寿と厨子王の名が呼ばれているのを耳にして、兄妹は遊女となった母の消息を知った。安寿は厨子王に逃亡を勧め、自分は追っ手を食止めるため後に残った。

安寿は厨子王の逃亡を首尾良く見送った後、池に入水し自ら命を絶つ。

追っ手は丹後国「国分寺」までやって来るが、住持曇猛律師が厨子王を匿(かくま)う。

 その後、守り本尊と曇猛律師が書いた推薦状を持ち、都に上った厨子王は元服し正道と名乗る。後に関白師実により、丹後の国主に任じられた。

国主最初の政(まつりごと)として、丹後一国内で人の売買を禁じ、奴婢を解放して給料を払うことにする。

 正道は仮寧(休暇)をとり、佐渡に渡り母を探しまわり、盲󠄃(めしい)となった母を見つける。母は守り本尊を手にし、目に潤いが出て目を開け「厨子王」という叫び声が出る。

【感想】文庫本に森鴎外「山椒大夫、高瀬舟」があり、高瀬舟の方は読んでいたのだが、子供心に「安寿と厨子王」の話を知っており、とても悲しい話であると分かっていたので読む気にならなかった。
 今回、溝口健二監督の映画「山椒大夫」が放映されるというので、映画を見ることにし、その後、小説も目を通した。
 映画は人間の営みを見ることが出来るので自然とこの物語を理解出来た。
 平安時代末期とは言え母玉木とその子、厨子王と安寿の幼い兄妹、女中姥竹の四人が人攫いにあったことは悲惨以外の何ものでもない。しかし、厨子王が正道となり、丹後の国主になり、まがりなりにも母を探し出し、安寿を手厚く弔われたことは心が安まった。
 映画では山椒大夫が国外追放となり、屋敷が燃え落ちるとなっているのは合点がいく。
 しかし、小説では山椒大夫は人の売り買い禁止を受け入れ、奴婢を解放して給料を払うことにした結果、予想に反し農作も工匠(たくみ)の業(わざ)も前にも増して盛んになって、一族はいよいよ富み栄えたとある。こちらは何かしっくりしない結末だ。

 映画そのものは、宮川一夫の映像が綺麗だったこと、香川京子の安寿がとても魅力的で良かったことなど。出演者も好演が目立った。さすが溝口健二監督の作品といえる。

(了)