第
1幕 ヴィオレッタとアルフレードは「乾杯の歌」を歌う
第2幕 ジヨルジョ・ジェルモンは「プロバンスの海と陸」を歌う
第2幕第2場 仮面舞踏会 「闘牛士の合唱」
昨日未明、NHK BSプレミアムで放映された藤原歌劇団のヴェルディ作曲「椿姫」。演出、特に美術・衣装が豪華で、当時の社交界の
雰囲気がよく出ていて、素晴らしい出来映えでした。
歌劇「椿姫」はあまりにも有名になりすぎてしまい、上演回数が多いためか、欧米では現代風に演出されるなどして、簡素化が進み
私には見ていて面白い演出が、なかなかありませんでした。メトロポリタンオペラが、まさにそういう状況といえるのではないかと思います。
歌手は揃えているのですが・・・。
今回の藤原歌劇団では、ヴィオレッタを日本を代表するソプラノの砂川凉子が熱演して、このオペラを盛り上げたと思います。
アルフレード役の西村悟も、なかなかのイケメンで雰囲気を出していました。
また、第2幕第2場の仮面舞踏会は、すでに世界水準にあるバレエ団(谷桃子バレエ団、新国立劇場バレエ団)が登場して見事なバレエを
見せてくれました。
藤原歌劇団のオペラは基本的にオーソドックスな演出が行われることが多いのですが、それがおおいに魅力的なオペラへと結び
つきました。東フィルの演奏も高い水準でした。
それに加えて、NHKの録画と編集も良かったと思います。
間違いなく4K(もしかすると8K)で取られているので映像も美しく、豪華なシーンとして放映され、音もクリアーに録れて
いたと思います。さすがNHK。
これなら、世界に出て行っても恥ずかしくないと思います。