清水かつらの詩にちなんで作られた
童謡詩劇「うずら」が和光市制40周年を迎えて、
和光市サンアゼリア大ホールで初演されました。
この詩劇のため地域の人たちを中心に結成された「うずら合唱団」に知り合いの「うたぴよ」さんが参加し
歌うということで、10月24日(日)に女房と見に行くことに。
「叱られて」、「みどりのそよ風」、「雀の学校」などで知られる童謡詩人の清水かつら。
清水かつらは、埼玉県和光市に住み数々の作品を残したことから和光市ゆかりの人となっていて、
毎年、和光市で全国「叱られて」コンクールも行われています。
舞台は一幕三場。ストーリーは、
「少し昔の話である。売れない貧しい詩人がいた。
唯一の肉親である弟妹も田舎の遠い親戚に預けたまま、光を見いだせぬ日々の暮らしの中でもがいていた。
ある日、ひょんなことから二羽のうずらが詩人のもとにやって来た。
うずらに弟妹の姿を見る詩人。そして詩人とうずら達の生活が始まった。
翻弄されながらも、夢、そして家族への愛を追い求める詩人の思いが
心に響く詩情豊かな楽曲とともにファンタジーとなって繰り広げられていく」
作曲・芸術監督 和田薫
原作 清水かつら
原案 片山杜秀
脚本・作詞 新井鷗子
演出 黒沢 亮
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
合唱 うずら合唱団/うずら児童合唱団
配役/
詩人(長兄) 綱島郷太郎(劇団青年座)
正次(弟) 橋祐季 (劇団ひまわり)
はな(妹) 工藤 優 (劇団ひまわり)
母 ソプラノ 鈴木慶江
大家 メゾソプラノ 郡愛子
大家の娘 ソプラノ 鵜木絵里
学校の先生 バス 小鉄和広
以上のようにスタッフとキャストは、充実していました。
オペラ並みに前奏曲、間奏曲があリましたが、さすが東フィルの演奏は音が良く、この詩劇を大いに盛り上げました。
特に、第3場前の間奏曲は町工場の火事を予感させる激しい曲で迫力がありました。
美しい童謡や合唱が散りばめられており、10人の子供達が歌う「雀の学校」、星空の下での合唱曲、
月を背景に歌う母のアリアなど印象的なシーンも多くありました。
舞台は簡素でしたが、照明が素晴らしく、映し出される背景なども良くできていました。
多くの拍手があって、カーテンコールがあり、これで終了したかと思ったら、
再び舞台で劇が始まり、大家と大家の娘の手元に、詩人からの手紙が・・・
手紙の内容は詩人が詩集を出したという手紙で、詩人が独り立ちしたという知らせ。
この手紙を運んできた郵便配達がなんと、和光市長。最後にオチも付いていました。
「
童謡、演劇、そしてオペラの融合」のキャッチフレーズのこの児童詩劇、80分ほどでしたが、
充実した内容で楽しむことが出来ました。
急な参加依頼で舞台に立った「うたぴよ」さん、暗譜で良く頑張りました。ご苦労様。
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