wowow 8/26
WOWOWで,この7月から10月まで4回行われることになった「お家でブロードウェイ」。ブロードウェイミュージカルを、日本語字幕付きで上映するので親しみやすい。今回はその2回目で、 シェークスピア原作の「ロミオトジュリェット」である。
舞台は美しき都イタリア・ヴェローナ。2つの名家、モンタギュー家とキャプレット家はいずれも劣らぬ家柄。古き恨みが新たな争いを生み、人々は血でその手を汚す。
いがみ合う良家に生まれた2人の子、ロミオとジュリエット。彼等は恋に落ちるが度重なる不運の末・・・自らのの命を絶ち両親の争いを終わらせる。
死に至る恋の行方とその死が収めた親同士の根深い怒りを2時間の舞台でお見せします。皆様に辛抱強くご覧いただければ・・・ ご満足いただけるよう・・・人心全霊を傾ける所存です。(冒頭 修道僧ロレンスの言葉)
このミュージカルは、なんと歌と踊りがない。わずかにキャプレット家の舞踏会でダンスが申し訳程度にあるだけである。
【出演】
オーランド・ブルーム・・・ロミオト
コンドラ・ラシャド ・・・ ジュリェト
【演出】
デヴィッド・ルヴォー
収録日・収録場所
2013年/アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク リチャード・ロジャース劇場
キャプレット家の舞踏会。楽器はドラムスとチェロ
ロミオとジュリエットは、キャプレット家の舞踏会で初めて出会い、お互いに一目ぼれする
有名なベランダのシーン
ロミオとジュリエットは、教会で修道僧ロレンスの導きにより結婚の契りを交わす
ロミオは友人のマキューシオを殺したモンタギューの甥ベンヴォーリオを刺し殺してしまい、マンチュアへ追放となる
大公「いまだかってない痛ましい物語、それがジュリエットとロミオの物語だ」(一同退場)
中央はヴェローナの大公、右キャプレット家の主、左はモンタギューの主
ミュージカルといってもセリフが主体である。
そして、物語、セリフとも シェークスピア原作に沿って進められる。16世紀末のグローブ座で行われた演劇を現代に置き換えたといってもよいかも知れない。
画面上の日本語字幕を読んでいるうちにシェークスピアの世界に入っていく気持ちになる。まさに「言葉、言葉、言葉」である。
そしてラブストーリーの原点とも言われる、このシェークスビアの作品が真実味を持って迫ってくる。シェークスピアは400年近く経った今も生き続ける文豪であると思う。
「お家でブロードウェイ」今回はちょっと変わった演出であったが、引き続きブロードウェイ・ミュージカルらしい作品を上映してもらいたい。