マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

誉れの受賞日

2010年12月18日 10時07分31秒 | しゃしん
奈良市写真美術館へは車で行くことが多い。

電車とバスで行ってみたらどうかとダイヤを調べてみた。

JR奈良駅から市内循環をしているバンビーナバスがある。

それほど多くない本数だ。

歩くにはほど遠い美術館。

それならば、と自転車で行くことにした。

ぶらぶらペダルをこいで高畑町を目指した。

里山に近づけば坂道。少しは力が入る。

あっちを見たり、こっちの横道へ。

ポタポタのポタリング走行だ。

白毫寺町までやってきた。

観光で散策する人らも居る。

西勝寺を通りがかったときに目に入ったポスター。

その中の文字が・・・。

「尼講」とある。

ある地域ではおばあちゃん講とも呼ばれている尼講。

おそらく観音講ではないだろうか。

気にかかる。

そのお寺の隣が宅(たく)春日神社で、近年に造宮された。

こちらも気になる存在だ。

それはともかく目的地はもうすぐだ。

新薬師寺へ向かう団体は修学旅行生たち。

ガイドに連れられて入っていった。

それにつられて・・・ではなく奈良市写真美術館へ。



ところが駐輪場がない。

仕方なく館の人にお願いして停めさせてもらった。

館は臨時休館。

それもそのはず明日からの入江泰吉賞に選ばれた作品の展示会の内覧会なのだ。

その内覧会の前には誉れある授賞式。

写友の野本氏が日経新聞社賞に選ばれた。

氏からご招待を受けてやってきた賑やかしの一人はYクラブのM氏、ならかん氏、あお氏に著名なS氏らと合流した。

彼らは記録係。バシャバシャとシャッターをきる。

穏やかないつもの表情と違った野本氏。

こういう席はさすがに緊張されているのだろう。

講評によれば応募された作品は225数だが写真点数はその6倍。

30枚の組写真となれば、なんとほぼ6000枚の「平城遷都1300年記念・・・あなたが伝えたいもの、残したいもの、まもりたいもの」の写真群だ。

審査委員長は話す。とてつもない審査作業だったと。



聞くところによれば奈良はあまり知らないそうだ。

それがゆえ新鮮な目線で選ばれる。

結果は大和をこだわり続けてきた入江作品とはかけ離れた傾向の作品が選ばれたように思えると内覧会を見終えた写友たちは話す。

模倣ではなく斬新なカメラアイで捉えたその人の心が写真に表現される。

ということではないだろうか。

コンテスト目的ではない長年に亘って大和を撮り続けてきた労作の情景作品。

なかでも私は「祭火まんだら」が秀逸だと思う。

HPで公開(数点は初公開)されたときから見ている作品はどれをとっても圧倒される。

しかし今回の入江泰吉賞は30点の組写真。

テーマがものをいう。

しかもどれをとってもハズレがないことだ。

それだけの枚数を高いレベルで維持するにはそうとうな腕がいる。

もうひとつは並べ方にストーリーが要る。

起承転結の物語り。

イントロから転回を経てエピローグへ。

それは静かに幕を閉じていく大峰山。

写真は戸開式だが・・・。

合間は雰囲気が替わって十津川村の山の情景。

火という物体が躍動し胎内リズムを奏でるように・・・。

次回作はギラギラ感を落としてソフトムードでいかがでしょうか、なんてことを小さな声で・・・思ったのであります。

なお受賞作品の著作権が作者に帰属するっていうのがなによりの賞であります。

(H22.11.19 SB932SH撮影)

図書館展示

2010年11月27日 08時11分31秒 | しゃしん
10月25日までの短期間だが大和郡山市立図書館で行事写真の展示があった。

前回のテーマは「子供」。

今回は「豊作の祈り」だ。



展示写真は秋祭りを中心に夏祭り、年越しなど33枚。

できる限り拝観してほしいと館内放送されたそうだ。

そうすると見学に来られた。

こういう配慮もいいがコマーシャルベースが効果的。

テレビ、新聞の取材があったそうだ。

翌日は休館日になるのでアップ日は考慮されたそうだ。

訪問した一時間後、またもや新聞取材があった。

おかげさまで前回よりは格段に集客できたという。

郡山にこんな行事があったことを知らなかった。

来てよかったという声が多く、花木恵子図書館館長は「古くから守り続けられている伝統を残す貴重な写真。地域の祭りや神事を知って土地への愛着につながってほしい」と話す。

図書館の初の試みは今後の展開に活きるのかもしれない。

(H22.10.18 SB932SH撮影)

逆の立場でフォトライフ「四季」

2010年07月01日 08時19分15秒 | しゃしん
カメラのキタムラ店長から電話があった。

同店で発行されている機関誌に出てほしいという。

季刊発行の「フォトライフ四季」にだ。

お店でフイルム現像からプリントしている人のなかで、思い浮かべた顔が私だったそうだ。

たしかにお店に行く回数が多い。

年末の展示は数えること8回。

断る理由もないので承諾した。

そして東京から編集の人と広告代理店がやってきた。

あれやこれやと取材が入った。

なんと、編集者は昨年に発行した「奈良大和路の年中行事」を買ってくださった。

公開しているHPも見てくださった。

取材前にプロフィールを描かれたそうだ。

それはこれ。実感はやはり実物の語りというわけで、次から次へと移る質問に答えていく。

お店はそれをできる場所がない。

といわけで隣のマクドで取材慣行。

持ってきたものはお店でプリントした2Lと4PW。

2Lは行事取材させていただいたところに持っていくアルバム。

4PWは年末の展示会で使用したもの。

デジタルプリントの違いなどをペラペラ喋る。

使っているカメラも持って来たのですと言えば、それを小道具に発刊本を手に持って写された。

今回の記事はお店プリントの紹介。

お店で実際にやっていることを撮りましょうとお客さんの邪魔にならんようカウンター姿を写された。

ポジフイルムを見て印をつけている状況や店員さんとのやりとりも。

2ページ掲載になるというが、お店がこれでイメージダウンにならんやろか。

それから一ヶ月後。

フォトライフ「四季」vol73.SUMMER号が発刊された。

お店プリントのお客さんに配られたらしい。

知り合いのお二人から「写ってたん見ましたで」と声を掛けられた。

全面アップの顔が恥ずかしく赤面したことは言うまでもない。



画像は店員さんが撮られたものです。

http://www.indexo.co.jp/shiki73/shiki73/print/index.html

http://www.indexo.co.jp/shiki73/shiki73/print/01.html

(H22. 5.12 記)

その翌日も逆取材だ。

今年度立ち上がった市のまちかどレポーターからお願いされてだ。

パワフルな人たちで紹介された。


(H22. 5.13 記)

祭りと行事写真展が思わぬ方向へ

2010年05月17日 08時12分33秒 | しゃしん
先週に終わった「大和郡山の祭りと行事(2)」が思わぬ方向に向かっていきそうだ。

拝観された市図書館の方がお気に召されて図書館内でも展示したいと申し出られた。

地域の行事を紹介するにはもてってこいの環境だ。

企画を持ち上げられた段階。

パネルが借りられるかどうかが心配になって挨拶がてらに訪問された。

当館のパネルは民博から譲り受けて私の管理所有物になっている。

先月まで展示されたパネルは民博管理物。

後日に借用依頼されてオーケーをもらったそうだ。

お城まつりの時期は大勢の人が図書館にも来られる。

その時期に合わせたいと仰る。

公的な施設で展示されることはありがたいことです。

(H21.12. 2 記)
(H22. 5.13 SB932SH撮影)

卒業制作写真展

2010年04月22日 08時41分37秒 | しゃしん
知人のKさんからメールがとどいた。

一年間、写真修行を続けてきた集大成に写真展が開かれるという案内だ。

展示されるのは一人でない。

写真を学習してきた総勢20数名の方々がそれぞれもテーマをもって展示する。

案内状はポエムっぽい。

画一的な写真展ではなさそうだ。

テーマ、作品、レイアウトはそれぞれの思い思いで表出するらしい。

仕事を終えて駆け付けた。

入室した瞬間、これって何の展示と感じた。

Kさんの案内で一人一人の作品に視線を注ぐ。

Kさんのテーマは友人。

モデルになってもらった友人の表情や仕草を捉えている。

演出したときよりも自然な仕草が良かったのでそれをレイアウトしたという。

写真数枚を1ページに凝縮したと感じた。

組写真とはいえない別世界がそこにある。

他の方々の作品も拝見した。

テーマに思いを込めたそれぞれの個性が伝わってくる。

フォトアルバムにしている作品もある。

このまま売れるんじゃないのと思える作品もあった。

写真歴が一年だという作者たち。

色合い、風情、レイアウトデザインはとてもじゃないが私には創出できない。

卒業制作写真展だったが、これは終わりじゃなくて始まりだ。

作者たちが歩みだした序章である。

考えさせられる作品群に圧倒された夜だった。

(H22. 3.20 SB912SH撮影)

入手困難

2010年04月21日 08時12分13秒 | しゃしん
フイルムが手に入りにくくなっている。

平成18年の秋だった。

使いやすかったトレビ400が生産打ち切りでやむなくトレビ100を使った。

行事撮影は堂内や室内、或いは境内、路面などで行われており、その内容によっては場所が様々である。

行事の展開によっては突如として堂内から室外へと移るケースも多々ある。

突然の対応にフイルムを切り替えるには2台のカメラを整えなくてはならない。

機敏な動きをとるためには1台のカメラで臨んでいる。

それに応えてくれるのが400である。

その後はプロビア400に替えて撮影してきた。

ところがそれも購入できなくなってきた。

品切れの札を見て呆然とする。

デジタル化の波はフイルムを追い込んでいく。

仕方なくお店に発注した。

1週間ほどで届いたがあっという間に使い切った。

それならばと倍の本数を発注した。

今度は一週間以上もかかって手にした。

それもすぐに使い切るであろうから、再発注しておいた。

生産体制は4月半ば過ぎでないと確定しないそうだ。

今まで入手したフイルムは他店から取り寄せたもの。

今回も生産停止になれば100オンリーになってしまいそうだ。

(H22. 3.20 記す)

M氏のEOS-3

2010年03月02日 07時15分29秒 | しゃしん
40Dの翌日はEOS-3。

昨年末から使い始めたEOS-3。

露出がアンダーぎみになる。

補正するクセがようやく身につきだした。

長年使ったKissⅢでは味わえない重さ。

電池込み820g。ずっしりと首に加重がかかるが使いやすさはピカ一。

細部の設定を覚える間もなく数ヶ月の行事取材で役目をこなしてきた。

昨年11月末にEOS-3を格安で引き取ってくれないかと頼まれた。

速攻でOKをだした。

数ヶ月経過して督促のメッセージが届いたというわけでおじゃました。

M氏が愛用してきたEOS-3。

ところどころスイッチに山がある。

EOS-3はスイッチが凹んでいて使いにくかったそうだ。

その部分に突起を付けた。

押せば指の感触がピッピと伝わる。

それにしても2台目のEOS-3はどういう風に使おうか。

広角専用にするか、ISO100専門にするか。

(H22. 1.31 Kiss Digtal N撮影)

プレゼンツ40D

2010年02月28日 07時39分46秒 | しゃしん
出版記念にとryu先生が平成19年(2007年)10月に発売されたEOS40Dを持ってきてくださった。

年末の忘年会のときの先生の約束だった。

800万画素のKissデジNは軽くて行動的なカメラ。

故障もなく使い続けている。

40Dは1010万画素。

重さは740g。

ずっしりとする重さなのでブレることはないだろうが、EOS-3と同時に使っているので堪える。

連写はすごい。

KissデジNでは味わえない強烈な感触だ。

弓打ちの行事に威力を発揮する。

付けてくださった8Mのコンパクトフラッシュに速攻で収められていく。

液晶ファインダーが3インチサイズで大きくて見やすい。

老眼の私はとても助かるがいやに明るい。

撮った画像はそれほどでもないのだがファインダーの映像が明るいので気になってしかたがない。

ビューするたびに絞り値を下げるようになってきた。

先生はこれも一緒にとSIGMA APO50-500 F4-6.3 EX DGとSIGMA EFS55-250 4-5.6も。



これって野鳥観察をしなさいという厳命ですな。

使いこなせるかどうか不安だが少しずつ試していこう。

何度か行事取材に使ってみたところ、それほど撮っていないのにバッテリー残量が著しく減っていくことに気付いた。

どうやら製品不良があるようでファームウエアが発表されている。

支障はないが、早めに対応しなくてはならない。

後日よくよくこの件を再確認してみれば「EF 85mm F1.2 L II USM」の使用時に、電池残量が正しく表示されない現象の修正」だった。

(H22. 1.30 Kiss Digtal N撮影)

並べたフイルム

2009年12月05日 08時28分57秒 | しゃしん
「奈良大和路の年中行事」の掲載に使用したフイルムは230本だった。

やっと整理して元に戻した。

10年前ぐらいやなと思っていたリバーサルフイルムを並べてみた。

平成21年が4本。

20年は37本、19年は42本、18年は27本、17年は26本、16年は23本。

15年が一番多くて56本。

14年は8本、13年は4本、12年は1本、11年は2本だった。

こうして並べてみると平成14年早期定年退職後に民俗行事撮影へ集中しだしたのがみてとれる。

本が企画されたのが2年前。

その2年間の撮影も多かった。

すべて36コマ撮りで数えてみたら8280コマ。

採用したのは298枚で僅かに3.5%だった。

(H21.11.12 SB912SH撮影)

カイカーン♪

2009年12月03日 08時32分44秒 | しゃしん
kissⅢはモーターがいかれてしまった。

て、即刻、カメラのキタムラで中古を買った。

それが、なんと使いやすいこと。

惣谷の山の神で、何の動きもない村の行事にフイルム一本使い切りしたぐらいです。

それほど面白いようにシャッターを押してしまう快感がEOS-3にあります。(カイカーン♪)

その後、何度か取材で使ったEOS-3。

室内撮影ではストロボを使わざるを得ない状況は多々ある。

セットしてシャッターを押す。

あれぇ。ストロボが光らない。

セットし直しても、何をしても動作しない。

後日、カメラのキタムラに持ち込んだ結果、装填するところがへしゃげていると判明した。

やはり中古品。

おニューに換えてくださった。

それも、えーもんになった。

(H21.11. 8 Kiss Digtal N撮影)