調達品の調査、買い出しに道具類の整備など、事前準備を整えてやってきた広陵町のイズミヤスーパーセンター。
開店時間の9時半に合わせて30分前は電車でやってくる何人かの連れとは大和高田駅前で合流。
センターでは車でやってきた夫婦連れと合流して買い出しだ。
事前準備は万全という意識はない。
何かが足らないことに気づくかもしれないし、無駄やから買わんとこと思うものもある。
この日は一人ではなく何人もの友人たちと最終的に調達する品定め。
予めに考えていた買うべき品物の中でも売り場、品物がだれしもわかるようなものはあっちでこれを、こっちであれをと指示して分担していただく。
幹事のいうことは、自然体で動いてくれるのが嬉しい。
まずは野菜売り場で税込み106円の袋詰めピーマンを買う。
次は生ゴーヤ。
1本が150円を2本買う。
下段に表示のあるゴーヤの素は買わない。
味付けは持参している我が家買い置きの創味のツユ。
このときは判明しなかったがFくんの嫌いなツユだった。
早く言ってよといいたくなるがが、来年のためにメモしておこう。
ちなみに小パック入りのカツオも嫌いだそうだ。
料理番がFくんだけにこじれそう。
次は一玉価格が138円のキャベツ。
タマネギは袋入りで買わない。
必要な数量は二玉。
価格は二玉で212円。
袋もん料理もそうだが色目に必要な西洋ニンジンも揃える。
量はさほどもいらないから1本でいい。
価格は106円だ。
モヤシはケッコー使う。
袋もん料理でなくとも玉子ぐちゃぐちゃ炒めにキャベツもなんでも構わないから食感を考えてモヤシは三袋。
価格は一袋で41円やから安いが多くても仕方がないので三袋に留める。
キノコはエノキもあったがボリューム感と食感から選んだぶなじめし。
料理がしやすいカットしたぶなしめじは一袋で106円だ。
カットしたイカとか皮を剥いたコエビを買おうと思って冷凍ボックスを覗いていたら両方とも入っている冷凍パックがあった。
これなら一袋でいっぺんに揃うと思って買ったエビイカシーフードミックスの価格は430円。
加工料が入っているからこんなもんだ。
豚類は三種の三品を買った。
纏め買いであれば組み合わせ自由で1080円。
三元豚こま切れを2パックにカナダ産豚肉うすぎりバラが1パック。
これで三品が揃った。
グラム数でいえば三元豚こま切れは合計で440g。
カナダ産豚肉うすぎりバラは184g。
グラム数で比較すれば三元豚の方が安いやん。
これは片手フライパンで火をあてたらすぐに食べられる298円のあらびきソーセージ。
安いもんでも口の中で弾けるプリプリ感を味わいたい。
我が家では3人前でお腹がいっぱいになるマルちゃんの焼きそばは特価の98円。
ソース付きだから三元豚で炒めてすぐ食べられる。
三元豚とくればキムチ。
188円のご飯がすすむくんキムチも買っとこ。
誰やらが云いだした焼きそばでちゃんぽん。
それで決まった三色仙崎カマボコ。
一枚で98円だがキクラゲは買わなかった。
ギョーザは散々悩んだ。
下見にあった20個入りファミリーパックギョーザは売っていなかった。
そのときの特売品なら仕方がない。
代替にどんなギョーザが良いのか探してみる。
あった。
赤い箱入りのチルド餃子は珉珉食品(㈱)が製造販売している30粒入りの380円。
後方にあるギョーザは同社製のせみ餃子。
10個入りで98円。
どちらがお得か計算すりゃすぐわかる。
なにもチルドにすることはない。
これまで川原で作っていた大鍋料理につきもののギョーザは安くて美味しいせみ餃子。
スーパーによっては78円で売っていることもある。
これまでそうして買っていたが、今回はそれに近い。
1個当たりの単価が安いせみ餃子に決めた。
作る料理関係はそれぐらい。
残すは本日の食事のメインはどうするか、である。
オードブルを求めて売り場に移動する。
下見にあった1078円のおつまみオードブルも1078円の中華オードブルも1058円のミートオードブルもない。
なにもないのではなく、期待していたオードブルが・・・・なんと一品のみ。
それがおつまみオードブル。
盛りは小になって598円。
量的には申し分なく2パックも買った。
それだけじゃあと思ってもう一品は598円の海老がおいしい海老チリソース。
一番の上等品にラベル。
「この商品ぜったい!!得」の文字に釣られたこともあるが、お買い得はお味も間違いないだろう。
結局はご飯ものを買わなかった。
弁当、寿司も考えにあったが、まみちゃんが食べないと聞いていると声が揚がって、無しにした。
そうそう、忘れてはならないのが生卵。
特売棚に並んでいたミックス生卵は1パックで10個。
どこでもたいがいそうであるパック売り98円に飛びついた。
レジ支払いはクレジット扱い。
たまたまなのか、そうなのか、聞きそびれたがT夫妻はイズミヤポイントカードを持っているという。
それはしないと申し訳ない。
支払額に応じたポイントが加算されて喜んでいた。
買い出しを終えて再出発した時間帯は午前10時17分。
イズミヤスーパーセンターでの買い物滞在時間は50分。
トイレ休憩があるにしても買い物はいつでもどこでもケッコーな時間を要するもんだ。
十津川までは150km。
自宅からそれぐらいかかる距離。
ガソリンタンクはこの日のために空けていた。
心配性のツレもいるから補給はどこにするか。
クレジットカードが利用できて安価なガソリンスタンドは国道24号線沿いにある御所市三室445のセルフイックス給油所。
セルフで十分な私であるが、意外とセルフが未体験の人もいる。
ツレもそのうちの一人。
なんとか慣れなさい、と言いたい。
ここを出発した時間帯は午前11時。
例年よりは1時間以上も遅い。
次の待ち合わせ場所は五條市の大塔町阪本にある「コスミックパーク星のくに」。
着いた時間が昼の12時。
ガソリンスタンドから1時間もかかった。
別に飛ばしているわけでもない。
これぐらいの時間はいつも要する。
トイレを済ませて一路。
目指すは今夜の泊りの民宿津川。
着いた時間は12時50分。
コスミックパークからここまで1時間弱。
年々の道路工事の進展で昔よりは早くなったが、それでもケッコーな時間になる。
民宿のねーちゃんに顔を合わすのは2年ぶり。
昨年の今頃は術後の自宅療養。
一年かけてようやく辿り着いた。
元気な顔でご挨拶。
今年もよろしく、に明日の食材を預かってもらうのだが、その際にお渡しするのは手土産。
40年間、ずっとそうしてきた。
遊びに寛ぎの場へ行くまでに必ず渡る橋がある。
アユが泳ぐ滝川の清流を渡る橋である。
渡っているときに目が点になった。
渡った処にあった見たこともない稲架け。
車を思わず停めてシャッターを押した。
長居はできないお昼過ぎ。
先を急ごう。
食事処はお決まりのトイレがある地。
奇麗な水を提供してくれる水場もある。
ひねるとジャーの鉄管ビール。
ではなく、蛇口をひねったらすぐに綺麗な水が出てくる。
料理・食事場に影はない。
Uさんが持参したパラソルでは狭すぎる。
そこで工夫した。
場はトイレ横になるがそこにはフェンスがある。
丁度いい高さにテント代わりのタープを貼る。
タープといってもブルーシート。
サイドにリング穴があるからそこに紐を通してフェンスに括る。
反対側は車である。
Uさんの車も私の車もバックドアは跳ね上げ式。
そのドアを開けて括り付ける。
これで十分な影ができた。
同じくUさんが持ってきた組立テーブルで調理にとりかかる。
開始時間は午後1時半。
丸ナスや長ナスを切ってスライス。
フライパンで炒めて味噌を塗る。
その味噌は料理人のFさんがもってきた。
こうなることを想定していたのか・・・田楽味噌である。
ナスビは香ばしく炒めてアルミの大皿に盛る。
手で千切ったキャベツも大盛り。
そこに登場したおつまみオードブルに海老がおいしい海老チリソース。
すぐに食べられるのが嬉しい。
アウトドア用チェアも用意されたが、皆は立ち食い姿。
アウトドアはそれで良い。
それだけじゃお腹が満たせないだろうと云って料理人が作り始めた焼きそば。
キャベツを炒めた上に焼きそば麺を。
ソースを絡めてとりあえずの一玉分ができあがる。
残る二玉は先に豚肉炒め。
麺も入れてソースを絡める。
簡単に焼きそばができあがってくる。
そのころに到着したWさん一家。
娘さんも大きくなって高校一年。
赤ん坊のときからずっとここに来ている。
今回はすぐく楽しみにしていたという親父さんが東京出稼ぎ。
ではなく、長期出張中の身であるが、娘のために嫁さんのために戻ってくる。
料理人のFさんはまたもや動いた。
豚肉に今度はご飯がすすむくんキムチを絡めてブタキムチ。
料理は次から次へと出てくる。
お次はぐちゃぐちゃエッグ。
ここらへんからの料理は塩胡椒のみ。
勢いもついて皮剥きコエビにイカ冷凍パックの袋を空けた。
それをフライパンに落して箸をいれる。
冷凍もんは水分が多い。
キャベツも多い。
カラカラになるまでとはいかないがこれも塩胡椒だけで味付け。
空気が美味しい処で食べてみりゃなんでも美味い。
募る話しに話題が盛り上がる。
ここでなんとなんとのデザート。
Wさん一家が買ってきたブドウが美味しい。
もっと美味しいのはスイカにナシのスイートパンチ。
暑さも飛んでいく美味しさに汗も引いていく。
あれやこれやとゆったりを感じていた時間帯は午後3時半。
寿司ネタ醤油漬けイクラを持って下を流れる渓谷に下りていった。
半数は釣り人。
残る半数はここでダラダラ過ごす。
ビジネスマンの現役はストレス解消にゆったり時間を活用する。
私は2年前に見たモノの調査である。
カメラを手にして村へ行く。
訪ねたご夫妻からモノの話しを聞いていた。
場を離れて聞取りを終えて戻ってきた時間帯は午後4時半も過ぎていた。
待ちくたびれた様子もなく食事処は綺麗に片付いていた。
ありがたいことである。
この場を離れて向かう先は日帰り温泉。
十津川村は源泉かけ流し宣言をされた十津川温泉郷。
湯泉地温泉(とうせんじ)、十津川温泉、上湯温泉(かみゆ)にある25の温泉施設すべてにおいて「源泉かけ流し」を宣言している。
私たちが向かう温泉場は公衆浴場の「滝の湯」。
民宿津川で貰った優待券で少しは安くなる。
着いた時間は午後5時半。
浸かった身体はのぼせている。
ゆったりくつろぐにはぴったりの和室がある。
民宿津川からおよそ10分。
夕食は午後6時半にお願いしているので思いきり寛がせてもらう。
私が温泉に入れるのか心配していたツレたち。
なんともなかったよといえばほっとしていた。
温泉に浸かったからほっとしているわけでもなく、ほんまにほっとしたのである。
戻ってきた民宿津川の部屋割り。
これまであの部屋はだれだれ。
この部屋は家族だからあっちの部屋。
こっちはいびき組と指示をしていたが、戻ってきたら先着組がすでに決めていた。
何年も来ているからこうすることができる。
利用できる部屋はねーちゃんに聞いてそうしたという。
今夜は私たちだけでなく泊りの利用者はひと組ある。
家族連れのひと組がすでに食事を始めていた宴会場。
その横に並んで乾杯。
2年ぶりに顔を合わす夜宴が始まった。
料理は二人のねーちゃんの手造り料理。
なすびの煮びたしにサトイモ、シイタケ、コンニャク、マメ、ニンジンに鶏肉のたいたん。
ミョウガにもずくの酢の物に香物が並んでいる。
そこにショウガやウド、カボチャ、サツマイモなどの天ぷら。
メインはシシ肉鍋である。
脂がのっていそうなシシ肉に思わず喉が鳴る。
味噌仕立ての土鍋に入れて野菜とともに煮込む。
ぐつぐつ煮だしたらしばらくは放置。
その間はさっきまで池で泳いでいた鮎は焼き魚になって登場した。
その皿に盛っているのは十津川の郷土料理になるゆべし味噌、ではないようだ。
鍋がぐつぐつ煮てきたらできあがり。
シシ肉は時間をかけずに煮るのが美味い。
煮すぎると固くなるから早めにいただく。
食べ始めてから1時間。
これまたびっくり。
手造りのデザートがでてきた。
それもチーズケーキ、である。
40年以上も利用してきた民宿津川はねーちゃんらの時代になった。
今夜は瓶ビールが美味い。
空瓶は13本。
たったの13本である。
本日の参加者のうち60歳以上は3人。
ごく手前待つのが3人。
揃って高齢化に向かっている男たちの胃袋は小さくなった。
飲む量が極端に減ってきた。
ほんの少しの数年前ではこれの2倍、3倍だった。
カラオケも飛び出して延々と唄い続けていた。
話しも盛り上がって寝床に入る人は約半数。
残った者はいつまでも飲んでいた。
この日はしゃべりまくっていたAさんは早くもダウン。
Mさんは体調不調を訴えて寝床に入った。
そんなあれやこれやもあって午後9時半過ぎにはお開き、である。
(H28. 9.10 SB932SH撮影)
開店時間の9時半に合わせて30分前は電車でやってくる何人かの連れとは大和高田駅前で合流。
センターでは車でやってきた夫婦連れと合流して買い出しだ。
事前準備は万全という意識はない。
何かが足らないことに気づくかもしれないし、無駄やから買わんとこと思うものもある。
この日は一人ではなく何人もの友人たちと最終的に調達する品定め。
予めに考えていた買うべき品物の中でも売り場、品物がだれしもわかるようなものはあっちでこれを、こっちであれをと指示して分担していただく。
幹事のいうことは、自然体で動いてくれるのが嬉しい。
まずは野菜売り場で税込み106円の袋詰めピーマンを買う。
次は生ゴーヤ。
1本が150円を2本買う。
下段に表示のあるゴーヤの素は買わない。
味付けは持参している我が家買い置きの創味のツユ。
このときは判明しなかったがFくんの嫌いなツユだった。
早く言ってよといいたくなるがが、来年のためにメモしておこう。
ちなみに小パック入りのカツオも嫌いだそうだ。
料理番がFくんだけにこじれそう。
次は一玉価格が138円のキャベツ。
タマネギは袋入りで買わない。
必要な数量は二玉。
価格は二玉で212円。
袋もん料理もそうだが色目に必要な西洋ニンジンも揃える。
量はさほどもいらないから1本でいい。
価格は106円だ。
モヤシはケッコー使う。
袋もん料理でなくとも玉子ぐちゃぐちゃ炒めにキャベツもなんでも構わないから食感を考えてモヤシは三袋。
価格は一袋で41円やから安いが多くても仕方がないので三袋に留める。
キノコはエノキもあったがボリューム感と食感から選んだぶなじめし。
料理がしやすいカットしたぶなしめじは一袋で106円だ。
カットしたイカとか皮を剥いたコエビを買おうと思って冷凍ボックスを覗いていたら両方とも入っている冷凍パックがあった。
これなら一袋でいっぺんに揃うと思って買ったエビイカシーフードミックスの価格は430円。
加工料が入っているからこんなもんだ。
豚類は三種の三品を買った。
纏め買いであれば組み合わせ自由で1080円。
三元豚こま切れを2パックにカナダ産豚肉うすぎりバラが1パック。
これで三品が揃った。
グラム数でいえば三元豚こま切れは合計で440g。
カナダ産豚肉うすぎりバラは184g。
グラム数で比較すれば三元豚の方が安いやん。
これは片手フライパンで火をあてたらすぐに食べられる298円のあらびきソーセージ。
安いもんでも口の中で弾けるプリプリ感を味わいたい。
我が家では3人前でお腹がいっぱいになるマルちゃんの焼きそばは特価の98円。
ソース付きだから三元豚で炒めてすぐ食べられる。
三元豚とくればキムチ。
188円のご飯がすすむくんキムチも買っとこ。
誰やらが云いだした焼きそばでちゃんぽん。
それで決まった三色仙崎カマボコ。
一枚で98円だがキクラゲは買わなかった。
ギョーザは散々悩んだ。
下見にあった20個入りファミリーパックギョーザは売っていなかった。
そのときの特売品なら仕方がない。
代替にどんなギョーザが良いのか探してみる。
あった。
赤い箱入りのチルド餃子は珉珉食品(㈱)が製造販売している30粒入りの380円。
後方にあるギョーザは同社製のせみ餃子。
10個入りで98円。
どちらがお得か計算すりゃすぐわかる。
なにもチルドにすることはない。
これまで川原で作っていた大鍋料理につきもののギョーザは安くて美味しいせみ餃子。
スーパーによっては78円で売っていることもある。
これまでそうして買っていたが、今回はそれに近い。
1個当たりの単価が安いせみ餃子に決めた。
作る料理関係はそれぐらい。
残すは本日の食事のメインはどうするか、である。
オードブルを求めて売り場に移動する。
下見にあった1078円のおつまみオードブルも1078円の中華オードブルも1058円のミートオードブルもない。
なにもないのではなく、期待していたオードブルが・・・・なんと一品のみ。
それがおつまみオードブル。
盛りは小になって598円。
量的には申し分なく2パックも買った。
それだけじゃあと思ってもう一品は598円の海老がおいしい海老チリソース。
一番の上等品にラベル。
「この商品ぜったい!!得」の文字に釣られたこともあるが、お買い得はお味も間違いないだろう。
結局はご飯ものを買わなかった。
弁当、寿司も考えにあったが、まみちゃんが食べないと聞いていると声が揚がって、無しにした。
そうそう、忘れてはならないのが生卵。
特売棚に並んでいたミックス生卵は1パックで10個。
どこでもたいがいそうであるパック売り98円に飛びついた。
レジ支払いはクレジット扱い。
たまたまなのか、そうなのか、聞きそびれたがT夫妻はイズミヤポイントカードを持っているという。
それはしないと申し訳ない。
支払額に応じたポイントが加算されて喜んでいた。
買い出しを終えて再出発した時間帯は午前10時17分。
イズミヤスーパーセンターでの買い物滞在時間は50分。
トイレ休憩があるにしても買い物はいつでもどこでもケッコーな時間を要するもんだ。
十津川までは150km。
自宅からそれぐらいかかる距離。
ガソリンタンクはこの日のために空けていた。
心配性のツレもいるから補給はどこにするか。
クレジットカードが利用できて安価なガソリンスタンドは国道24号線沿いにある御所市三室445のセルフイックス給油所。
セルフで十分な私であるが、意外とセルフが未体験の人もいる。
ツレもそのうちの一人。
なんとか慣れなさい、と言いたい。
ここを出発した時間帯は午前11時。
例年よりは1時間以上も遅い。
次の待ち合わせ場所は五條市の大塔町阪本にある「コスミックパーク星のくに」。
着いた時間が昼の12時。
ガソリンスタンドから1時間もかかった。
別に飛ばしているわけでもない。
これぐらいの時間はいつも要する。
トイレを済ませて一路。
目指すは今夜の泊りの民宿津川。
着いた時間は12時50分。
コスミックパークからここまで1時間弱。
年々の道路工事の進展で昔よりは早くなったが、それでもケッコーな時間になる。
民宿のねーちゃんに顔を合わすのは2年ぶり。
昨年の今頃は術後の自宅療養。
一年かけてようやく辿り着いた。
元気な顔でご挨拶。
今年もよろしく、に明日の食材を預かってもらうのだが、その際にお渡しするのは手土産。
40年間、ずっとそうしてきた。
遊びに寛ぎの場へ行くまでに必ず渡る橋がある。
アユが泳ぐ滝川の清流を渡る橋である。
渡っているときに目が点になった。
渡った処にあった見たこともない稲架け。
車を思わず停めてシャッターを押した。
長居はできないお昼過ぎ。
先を急ごう。
食事処はお決まりのトイレがある地。
奇麗な水を提供してくれる水場もある。
ひねるとジャーの鉄管ビール。
ではなく、蛇口をひねったらすぐに綺麗な水が出てくる。
料理・食事場に影はない。
Uさんが持参したパラソルでは狭すぎる。
そこで工夫した。
場はトイレ横になるがそこにはフェンスがある。
丁度いい高さにテント代わりのタープを貼る。
タープといってもブルーシート。
サイドにリング穴があるからそこに紐を通してフェンスに括る。
反対側は車である。
Uさんの車も私の車もバックドアは跳ね上げ式。
そのドアを開けて括り付ける。
これで十分な影ができた。
同じくUさんが持ってきた組立テーブルで調理にとりかかる。
開始時間は午後1時半。
丸ナスや長ナスを切ってスライス。
フライパンで炒めて味噌を塗る。
その味噌は料理人のFさんがもってきた。
こうなることを想定していたのか・・・田楽味噌である。
ナスビは香ばしく炒めてアルミの大皿に盛る。
手で千切ったキャベツも大盛り。
そこに登場したおつまみオードブルに海老がおいしい海老チリソース。
すぐに食べられるのが嬉しい。
アウトドア用チェアも用意されたが、皆は立ち食い姿。
アウトドアはそれで良い。
それだけじゃお腹が満たせないだろうと云って料理人が作り始めた焼きそば。
キャベツを炒めた上に焼きそば麺を。
ソースを絡めてとりあえずの一玉分ができあがる。
残る二玉は先に豚肉炒め。
麺も入れてソースを絡める。
簡単に焼きそばができあがってくる。
そのころに到着したWさん一家。
娘さんも大きくなって高校一年。
赤ん坊のときからずっとここに来ている。
今回はすぐく楽しみにしていたという親父さんが東京出稼ぎ。
ではなく、長期出張中の身であるが、娘のために嫁さんのために戻ってくる。
料理人のFさんはまたもや動いた。
豚肉に今度はご飯がすすむくんキムチを絡めてブタキムチ。
料理は次から次へと出てくる。
お次はぐちゃぐちゃエッグ。
ここらへんからの料理は塩胡椒のみ。
勢いもついて皮剥きコエビにイカ冷凍パックの袋を空けた。
それをフライパンに落して箸をいれる。
冷凍もんは水分が多い。
キャベツも多い。
カラカラになるまでとはいかないがこれも塩胡椒だけで味付け。
空気が美味しい処で食べてみりゃなんでも美味い。
募る話しに話題が盛り上がる。
ここでなんとなんとのデザート。
Wさん一家が買ってきたブドウが美味しい。
もっと美味しいのはスイカにナシのスイートパンチ。
暑さも飛んでいく美味しさに汗も引いていく。
あれやこれやとゆったりを感じていた時間帯は午後3時半。
寿司ネタ醤油漬けイクラを持って下を流れる渓谷に下りていった。
半数は釣り人。
残る半数はここでダラダラ過ごす。
ビジネスマンの現役はストレス解消にゆったり時間を活用する。
私は2年前に見たモノの調査である。
カメラを手にして村へ行く。
訪ねたご夫妻からモノの話しを聞いていた。
場を離れて聞取りを終えて戻ってきた時間帯は午後4時半も過ぎていた。
待ちくたびれた様子もなく食事処は綺麗に片付いていた。
ありがたいことである。
この場を離れて向かう先は日帰り温泉。
十津川村は源泉かけ流し宣言をされた十津川温泉郷。
湯泉地温泉(とうせんじ)、十津川温泉、上湯温泉(かみゆ)にある25の温泉施設すべてにおいて「源泉かけ流し」を宣言している。
私たちが向かう温泉場は公衆浴場の「滝の湯」。
民宿津川で貰った優待券で少しは安くなる。
着いた時間は午後5時半。
浸かった身体はのぼせている。
ゆったりくつろぐにはぴったりの和室がある。
民宿津川からおよそ10分。
夕食は午後6時半にお願いしているので思いきり寛がせてもらう。
私が温泉に入れるのか心配していたツレたち。
なんともなかったよといえばほっとしていた。
温泉に浸かったからほっとしているわけでもなく、ほんまにほっとしたのである。
戻ってきた民宿津川の部屋割り。
これまであの部屋はだれだれ。
この部屋は家族だからあっちの部屋。
こっちはいびき組と指示をしていたが、戻ってきたら先着組がすでに決めていた。
何年も来ているからこうすることができる。
利用できる部屋はねーちゃんに聞いてそうしたという。
今夜は私たちだけでなく泊りの利用者はひと組ある。
家族連れのひと組がすでに食事を始めていた宴会場。
その横に並んで乾杯。
2年ぶりに顔を合わす夜宴が始まった。
料理は二人のねーちゃんの手造り料理。
なすびの煮びたしにサトイモ、シイタケ、コンニャク、マメ、ニンジンに鶏肉のたいたん。
ミョウガにもずくの酢の物に香物が並んでいる。
そこにショウガやウド、カボチャ、サツマイモなどの天ぷら。
メインはシシ肉鍋である。
脂がのっていそうなシシ肉に思わず喉が鳴る。
味噌仕立ての土鍋に入れて野菜とともに煮込む。
ぐつぐつ煮だしたらしばらくは放置。
その間はさっきまで池で泳いでいた鮎は焼き魚になって登場した。
その皿に盛っているのは十津川の郷土料理になるゆべし味噌、ではないようだ。
鍋がぐつぐつ煮てきたらできあがり。
シシ肉は時間をかけずに煮るのが美味い。
煮すぎると固くなるから早めにいただく。
食べ始めてから1時間。
これまたびっくり。
手造りのデザートがでてきた。
それもチーズケーキ、である。
40年以上も利用してきた民宿津川はねーちゃんらの時代になった。
今夜は瓶ビールが美味い。
空瓶は13本。
たったの13本である。
本日の参加者のうち60歳以上は3人。
ごく手前待つのが3人。
揃って高齢化に向かっている男たちの胃袋は小さくなった。
飲む量が極端に減ってきた。
ほんの少しの数年前ではこれの2倍、3倍だった。
カラオケも飛び出して延々と唄い続けていた。
話しも盛り上がって寝床に入る人は約半数。
残った者はいつまでも飲んでいた。
この日はしゃべりまくっていたAさんは早くもダウン。
Mさんは体調不調を訴えて寝床に入った。
そんなあれやこれやもあって午後9時半過ぎにはお開き、である。
(H28. 9.10 SB932SH撮影)