マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

岩室観音堂七月十八はん

2007年08月08日 07時58分38秒 | 天理市へ
天理市岩室町の観音堂では6月、7月、8月の18日の日に「十八はん」と呼ばれる十八夜講が祭事される。

事代主神社の宮座十人衆が世話人として営まれるもので日が暮れたころに始まります。

毎回、僧侶による読経は同じだが、七月だけは読経を終えたあとで地区の観音講が加わる形式になる。

そのためお堂の前に張り出すように縁を組み立てておき、縁袖には灯明を立てる台を設える。

観音堂の前には祭壇を設置して、両脇に花を飾り中央にメロン、バナナ、マクワウリ、ブドウの季節の果物を供えます。

夕刻、次々と訪れる地区の人。

蝋燭御供を供えると役員はキンを叩き「「○○さーんローソク○本」と名前を呼び出す。

蝋燭1本御供ならひと叩き。

2本代の御供ならふた叩き。灯明台が明るく照らし出されます。

そろそろ梅雨があける時期の七月十八はん講は田畑の草取りを終えたひと休みの歳時期。

お堂の中で唱和される西国三十三番ご詠歌は、子どもらが遊ぶ花火の音とともに夏の夕べを奏でます。

(H19. 7.18 Kiss Digtal N撮影)