マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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禍除けコヨリ争奪

2008年02月28日 08時17分50秒 | 五條市へ
三鬼がお堂を三周すると横出口から境内の水天井戸にお礼参り。

燃えさかった松明を水の中に沈めて消してしまう。

お堂に戻る鬼、役目は終わったかと思えば参拝者に取り囲まれる。

身体に結びつけていたコヨリを手に入れようと群衆。

禍除けになるとされているコヨリの争奪戦だ。

今年こそと思ってこの場所で待ちかまえていたんですと手に入れた参拝者の顔がほころぶ。

鬼走りの行事を終えると春の到来を感じるというが、零下となった今日、暖かさを取り戻すにはまだ日は遠い。

(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)

陀々堂春来る鬼走り

2008年02月28日 08時15分41秒 | 五條市へ
鬼といえば節分を思い起こすが、陀々堂の鬼は豆を投げられない善鬼。

松明の火で浄火する歓迎すべき鬼たち。

山からやってきて子孫を守り、祝福する春来る鬼だ。

法螺貝が吹かれ、カタン、カタンと打ち叩く棒打の音が夜空に響くと火天の火伏行が始まる。

火祭りの安全を願って松明を大きく振り上げる。

炎は堂の天井まで届きそうだ。

僧侶が唱える読経は耳に入ってこない。

しばらくすると煙が立ちこめ堂内に充満する。

くすべの行法と呼ばれるものだ。

一番松明点火の声があがると、最初の松明が佐(スケ)役に担がれ先頭に立つ父鬼とともに一の戸口に登場する。

昼の鬼走りと同じ所作をするのだが、燃えさかる松明の火は天井を焦がさんばかりの勢い。

参拝者に向かって三鬼が並ぶと神聖な力をもらうようで思わず手を合わせる。

(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)

陀々堂鬼走り

2008年02月28日 08時12分54秒 | 五條市へ
<迎えの松明>

お堂の前はびっしりと埋め尽くす人、人をぬって僧侶や鬼が入堂する道を空けるべく消防団員が横一列に並ぶ。

小松明を持った迎え人は通り道を駆け足で100mほど離れた庫裏に向かう。

しばらくすると、法螺貝が吹かれ松明を先導に僧侶、三鬼は境内にやってくる。

分け入るように本堂に入ると、ざぁーっと人が波を消すように動き静まりかえる。

(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)