二日目の御供調製は昨夜の続きである。
この日も「新日本風土記」の取材クルーが来ていた。
社務所に入る村人の姿を捉えていた。
画面作りは予想通りだった。
飯御供に太い注連縄を取り付ける。
力強く、太く結って縄は縛るように御供に形をつける。
8の字型、或いはメガネのような形に丸くして、尻尾のような先を跳ねあげる。
はみ出た藁を挟みで刈り取る。
県内各地で見られる勧請縄や注連縄作りにされる散髪刈りこみとと同じ作業である。
美しくし刈りこんでいくのであるが取材クルーはその場えずっと撮っていたので遠目から撮らせてもらった。
出来あがりはこのような立派な形である。
嘉吉祭の日の朝に当家が蒸した2升のモチゴメを詰め込むと話していた。
盛り御供作りも昨夜の続きである。
さまざまな色彩豊かな種・実を飾り付ける。
大きなものは早めに出来あがるがシイの実のようなものは小さいから個数が多くなる。
それだけに手間はかかるし、長時間の作業になるのだ。
だんご三兄弟、ではなく串に挿した5連や7連のマメガキの実はわずか1cm足らず。
例年はもっと大きかったと云う。
今年に採った青柿のマメガキのうちの大きい方が例年の小さ目になるらしい。
7月は日照り、8月は雨降りが多かった。
自然の実成りは御供作りに多少なりとも影響する。
マメガキはブドウガキ或いはシナノガキとも呼ばれる中国原産種。
落葉葉は樫の葉とよく似ているマメガキは柿渋の原材料である。
御供盛りの一つに3cmぐらいの野性種のヤマナシの実もある。
ヤマナシは中国から渡ってきた原産種。
食には適さないが、梨酒の原料になるようだ。
御供盛りは上部に膨らみをもつ高盛り。
恵みを盛り上げるように積みあげる細かい作業である。
明日香の橘寺で行われる聖徳太子法要会式でも同じような御供盛りがあると長岡宮司は話す。
「百味の御食」と称される御供は談山神社の祭礼だけではなく、橿原市膳夫町・宮講祭、川西町下永・秋大祭、田原本町蔵堂・ヨミヤなどの県内事例がある。
「百味」とは御供の数量が多いということである。
奈良県内だけでなく京都府木津川・湧出宮や京都府宇治市・白山神社の祭礼にもみられるそうだが私はまだ拝見したことがない。
嘉吉祭の神饌に特徴的な御供がある。
芸術的だと形容される和稲(にぎしね)と呼ぶ米御供は特に目を引く形・文様である。
本体部分のほとんどは自宅で一人静かに積みあげるようだ。
三日目に上部に調製される垂木餅は長方六角形に切り取る。
垂木餅は20cm、10cmの長短で厚さは5cmだ。
この餅は御供作りの前日に当家が搗いてきた。
包丁で薄くした餅を六辺の形にしていく。
一枚作るに六辺を包丁で切断する。
数が多いから時間がかかる作業である。
型取りした垂木餅は小片。
緑、赤、黄の食用紅を一枚ずつ塗って色付けする。
この場もずっと撮影し続けてNHK取材クルー。
前日に対する回答は「前半一時間は私たち、後半は貴方の時間」と云った。
撮影時間の折半は、きっちり夜8時に終えた。
残りの時間に聞いた村人の話し。
作業を終えて自宅に戻るところを撮らせてほしいと云われたそうだ。
緑や赤色に染めたトンボと扇も拝見したが祭り方は聞きそびれた。
後日に写真家の野本さんから教えてもらった情報によれば、御供を献饌する際の順番があり、始めに人形、それから御供となるそうだ。
最後の方で弁当箱と呼ばれる飯御供、そして鯛、次にモミジの枝にぶら下げるトンボである。
トンボは緑と赤色。
それぞれを緑葉と赤葉のモミジに括り付けるようだ。
(H26.10. 9 EOS40D撮影)
この日も「新日本風土記」の取材クルーが来ていた。
社務所に入る村人の姿を捉えていた。
画面作りは予想通りだった。
飯御供に太い注連縄を取り付ける。
力強く、太く結って縄は縛るように御供に形をつける。
8の字型、或いはメガネのような形に丸くして、尻尾のような先を跳ねあげる。
はみ出た藁を挟みで刈り取る。
県内各地で見られる勧請縄や注連縄作りにされる散髪刈りこみとと同じ作業である。
美しくし刈りこんでいくのであるが取材クルーはその場えずっと撮っていたので遠目から撮らせてもらった。
出来あがりはこのような立派な形である。
嘉吉祭の日の朝に当家が蒸した2升のモチゴメを詰め込むと話していた。
盛り御供作りも昨夜の続きである。
さまざまな色彩豊かな種・実を飾り付ける。
大きなものは早めに出来あがるがシイの実のようなものは小さいから個数が多くなる。
それだけに手間はかかるし、長時間の作業になるのだ。
だんご三兄弟、ではなく串に挿した5連や7連のマメガキの実はわずか1cm足らず。
例年はもっと大きかったと云う。
今年に採った青柿のマメガキのうちの大きい方が例年の小さ目になるらしい。
7月は日照り、8月は雨降りが多かった。
自然の実成りは御供作りに多少なりとも影響する。
マメガキはブドウガキ或いはシナノガキとも呼ばれる中国原産種。
落葉葉は樫の葉とよく似ているマメガキは柿渋の原材料である。
御供盛りの一つに3cmぐらいの野性種のヤマナシの実もある。
ヤマナシは中国から渡ってきた原産種。
食には適さないが、梨酒の原料になるようだ。
御供盛りは上部に膨らみをもつ高盛り。
恵みを盛り上げるように積みあげる細かい作業である。
明日香の橘寺で行われる聖徳太子法要会式でも同じような御供盛りがあると長岡宮司は話す。
「百味の御食」と称される御供は談山神社の祭礼だけではなく、橿原市膳夫町・宮講祭、川西町下永・秋大祭、田原本町蔵堂・ヨミヤなどの県内事例がある。
「百味」とは御供の数量が多いということである。
奈良県内だけでなく京都府木津川・湧出宮や京都府宇治市・白山神社の祭礼にもみられるそうだが私はまだ拝見したことがない。
嘉吉祭の神饌に特徴的な御供がある。
芸術的だと形容される和稲(にぎしね)と呼ぶ米御供は特に目を引く形・文様である。
本体部分のほとんどは自宅で一人静かに積みあげるようだ。
三日目に上部に調製される垂木餅は長方六角形に切り取る。
垂木餅は20cm、10cmの長短で厚さは5cmだ。
この餅は御供作りの前日に当家が搗いてきた。
包丁で薄くした餅を六辺の形にしていく。
一枚作るに六辺を包丁で切断する。
数が多いから時間がかかる作業である。
型取りした垂木餅は小片。
緑、赤、黄の食用紅を一枚ずつ塗って色付けする。
この場もずっと撮影し続けてNHK取材クルー。
前日に対する回答は「前半一時間は私たち、後半は貴方の時間」と云った。
撮影時間の折半は、きっちり夜8時に終えた。
残りの時間に聞いた村人の話し。
作業を終えて自宅に戻るところを撮らせてほしいと云われたそうだ。
緑や赤色に染めたトンボと扇も拝見したが祭り方は聞きそびれた。
後日に写真家の野本さんから教えてもらった情報によれば、御供を献饌する際の順番があり、始めに人形、それから御供となるそうだ。
最後の方で弁当箱と呼ばれる飯御供、そして鯛、次にモミジの枝にぶら下げるトンボである。
トンボは緑と赤色。
それぞれを緑葉と赤葉のモミジに括り付けるようだ。
(H26.10. 9 EOS40D撮影)