挨拶がてらに立ち寄った桜井市の山間。
ここは大字中白木。
この日、高龗(たかおかみ:雨冠に下は龍)神社の祈年祭はすでに終わっていたが、長老の一老が弓を射る「オコナイ」行事に使われた鬼的を拝見させてもらった。
弓は桜の木、矢はススンボ竹。
村の戸数分の矢を射る。
矢は松のチンチロを付けて田植え初めの田んぼに立てると話していた。
座中の人たちが教えてくださる中白木の年中行事。
5月のGW辺りに田植えをする。
村全戸の田植えが終わる20日前後に田植え終いの籠りがある。
時間帯は夕刻の6時。
籠りであるが泊りはない。
8月20日前後は風鎮祭。
かつては8月17日だったようだ。
風鎮祭は大風で育った稲が倒れないように祈祷する。
これを風の祈祷ということもある。
時間帯は籠り同様の夕方6時だ。
10月16日は神明祭(しんめいさい)。
お昼を食べてから全員が揃って参る。
夕方近くの4時ころはゴクマキをする。
その夜はカントダキ料理を夫婦揃ってよばれる。
11月9日は頭屋(トーヤ)宅で分霊を祀る頭屋祭の宵宮祭だ。
廻りドーヤともいう頭屋宅で行われる行事は長男が誕生すれば、ということのようだ。
村の長男が寄って注連縄作り。
高龗(たかおかみ:雨冠に下は龍)神社を中心に25カ所も張る。
山の神に供えるタイやカマを木材で成形する。
カニノモチも作る。
これらは午前中に済ませて頭屋家もてなしの吉野膳の昼膳をよばれる。
膳は夜もあるということだから作業は午後も続くようだ。
翌日の11月10日は頭屋祭。
山の神に木材で作ったタイやカマ、ガニノモチを供える。
元社の神明神社にも参って同じく御供をする。
平成24年に訪れたときはすでに神事・御供を終えて直会に入るときだった。
そのときに供えるタイやカマ、ガニノモチのことを思い出す。
12月20日はシンジョウ祭。
充てる漢字は新嘗であろう。
年が明けた正月初め。
1月12日はオコナイがある。
五穀豊穣を願ってススンボで作った矢を射る。
矢の本数は9本。
村の戸数である。
矢はもう一本ある。
それは神社の宮田のものだという。
弓の弦は麻苧だそうだ。
矢は一老が射る。
御供は他にもチンチロが付いている松もある。
これらは田植え終いに田んぼに立てるという。
2月20日は祈年祭。
今日の行事のことだ。
3月1日はオシメイリ。
一年間家施主(頭屋)家で祀った分霊を神社に戻っていただく。
同日の夜、受け頭屋が、口に紙を銜えて神さんを祭るヤカタを家に迎え入れる。
施主家で不幸ごとがあれば一年間ずらすして他家に務めていただく。
祭る家は長男家。
次男家ではそれをすることはない。
施主とは跡継ぎの長男なのである。
旧暦閏年は庚申さんのトアゲがある。
4月の末にするらしい。
何年か前に行われた痕跡がある。
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竹で作った2本の形。
一つは上が円形の藁束がある。
おそらく御供台であろう。
も一つは昔のエントツのような形をしている花立て。
ブロックで囲んだ庚申石塔の前に残っていた。
次のアタリ年は平成29年。
2年後になる。
(H27. 2.20 EOS40D撮影)
ここは大字中白木。
この日、高龗(たかおかみ:雨冠に下は龍)神社の祈年祭はすでに終わっていたが、長老の一老が弓を射る「オコナイ」行事に使われた鬼的を拝見させてもらった。
弓は桜の木、矢はススンボ竹。
村の戸数分の矢を射る。
矢は松のチンチロを付けて田植え初めの田んぼに立てると話していた。
座中の人たちが教えてくださる中白木の年中行事。
5月のGW辺りに田植えをする。
村全戸の田植えが終わる20日前後に田植え終いの籠りがある。
時間帯は夕刻の6時。
籠りであるが泊りはない。
8月20日前後は風鎮祭。
かつては8月17日だったようだ。
風鎮祭は大風で育った稲が倒れないように祈祷する。
これを風の祈祷ということもある。
時間帯は籠り同様の夕方6時だ。
10月16日は神明祭(しんめいさい)。
お昼を食べてから全員が揃って参る。
夕方近くの4時ころはゴクマキをする。
その夜はカントダキ料理を夫婦揃ってよばれる。
11月9日は頭屋(トーヤ)宅で分霊を祀る頭屋祭の宵宮祭だ。
廻りドーヤともいう頭屋宅で行われる行事は長男が誕生すれば、ということのようだ。
村の長男が寄って注連縄作り。
高龗(たかおかみ:雨冠に下は龍)神社を中心に25カ所も張る。
山の神に供えるタイやカマを木材で成形する。
カニノモチも作る。
これらは午前中に済ませて頭屋家もてなしの吉野膳の昼膳をよばれる。
膳は夜もあるということだから作業は午後も続くようだ。
翌日の11月10日は頭屋祭。
山の神に木材で作ったタイやカマ、ガニノモチを供える。
元社の神明神社にも参って同じく御供をする。
平成24年に訪れたときはすでに神事・御供を終えて直会に入るときだった。
そのときに供えるタイやカマ、ガニノモチのことを思い出す。
12月20日はシンジョウ祭。
充てる漢字は新嘗であろう。
年が明けた正月初め。
1月12日はオコナイがある。
五穀豊穣を願ってススンボで作った矢を射る。
矢の本数は9本。
村の戸数である。
矢はもう一本ある。
それは神社の宮田のものだという。
弓の弦は麻苧だそうだ。
矢は一老が射る。
御供は他にもチンチロが付いている松もある。
これらは田植え終いに田んぼに立てるという。
2月20日は祈年祭。
今日の行事のことだ。
3月1日はオシメイリ。
一年間家施主(頭屋)家で祀った分霊を神社に戻っていただく。
同日の夜、受け頭屋が、口に紙を銜えて神さんを祭るヤカタを家に迎え入れる。
施主家で不幸ごとがあれば一年間ずらすして他家に務めていただく。
祭る家は長男家。
次男家ではそれをすることはない。
施主とは跡継ぎの長男なのである。
旧暦閏年は庚申さんのトアゲがある。
4月の末にするらしい。
何年か前に行われた痕跡がある。
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竹で作った2本の形。
一つは上が円形の藁束がある。
おそらく御供台であろう。
も一つは昔のエントツのような形をしている花立て。
ブロックで囲んだ庚申石塔の前に残っていた。
次のアタリ年は平成29年。
2年後になる。
(H27. 2.20 EOS40D撮影)