精華町菱田・春日神社の弓始式調査を終えて車を走らせる帰路の道中。
はた、と気がついた木津川渡しの橋、直前の信号。
日が暮れるまでまだ時間はある。
余裕はないが、場所だけでも知っておけば後々助かる。
そう思って東にハンドルをきる。
これより向かう目的地は加茂町の井平尾。
集落に春日神社がある。
そこへ向かいたいが、愛車のカーナビゲーションに春日神社の所在地明示はない。
行けるところまで行くしかないと、車を走らせる。
旧道に入れば情報が掴めるであろう。
旧街道に人影でも・・と思いつつ走らせる車。
民家宅地に中型バイクのエンジン音が聞こえる。
屋外でキックしていた男性に声をかけた。バイク乗りのIさんに尋ねた春日神社は・・・。
まっすぐ東を行ったところに出荷場がある。
そこに車を停めて南に歩いてすぐ神社が見つかる。
そこまで行けば勧請縄が見えるからすぐにわかると話してくれたIさんにお礼を伝えて東に向かう。
云われた通りに向かったつもりが筋道一つ違っていた。
階段登る先に閉ざされた鉄門。
鹿や猪の侵入を防ぐ鉄門であろう。
そこはどうやら東福寺に共同墓地のようだ。
春日神社を求めて井平尾集落をうろうろする。
東に歩いて北折れの道。
その先の景観は集落民家が途切れた広い空間。
そこが春日神社であった。
さて、勧請縄はどこに、と目を移動したそこにあった。
さて、「ドウノコウ」とは不思議な呼称だ。
平成11年10月30日に発行された京都府立山城郷土資料館編の図録『特別展 花と鬼と仏』がある。
サブタイトルに、“春の民俗行事オコナイ -鬼追い、牛玉のお札、モチ花で災いを祓い、福を招く- ”とある。
その図録に記載されている井平尾に、1月5日はオコナイの祈祷をしているとあった。
氏神神社の春日神社の宮座に二つの講組織がある。
一つはミヤノコウ(宮の講)。
もう一つがドウノコウ(堂の講)の2座。
オコナイは地区のほぼ半数の家で構成される「ドウノコウ」によって行われる。
長老組織とする五人衆を中心に講中とともに勧請縄を作って架けるようだ。
バイク乗りのIさんが紹介してくれた五人衆。
うちお一人が住まいするお家。
Iさんは現役の四老だった。
最長老が一老。
次に二老と続く年齢順の五人衆。
かつては死ぬまで務めていた、という。
亡くなるのは年齢順に関係なく、例えば三老が、先に亡くなられる場合もある。
欠員が出た場合に次に続く若いもんが穴埋めにはいるが、それは常に五老として衆入りする。
現在は、意思によって引退宣言されて五人衆を降りることも許されるようになった。
身体を壊して務めることができない場合もある。
介護の身になる場合もある。
諸事情でやむなく座を抜けざるを得ない。
務めができなくなって退かれたその場合も順に繰り上がる。
講員は40人のドウノコウ(堂の講)である。
今年は、1月13日の成人の日にトンドをする、と話す。
その日に下した勧請縄も火に点けるであろう。
Iさんが話してくださった興味深い村行事がある。
毎年の9月半ばに行われる“子酒(こざけ)”がある、という。
“子酒”とは、新生児を祝う儀式。
若い家族も多いのであろう。
ちなみに知人の菊約さんが、ここ井平尾。
春日神社の勧請縄掛け取材に訪れている。
一年前の平成31年1月5日の訪問。
木津川駅からレンタルした自転車に跨って駆けつけたというから、その行動力に脱帽する。
(R2. 1.10 SB805SH撮影)
はた、と気がついた木津川渡しの橋、直前の信号。
日が暮れるまでまだ時間はある。
余裕はないが、場所だけでも知っておけば後々助かる。
そう思って東にハンドルをきる。
これより向かう目的地は加茂町の井平尾。
集落に春日神社がある。
そこへ向かいたいが、愛車のカーナビゲーションに春日神社の所在地明示はない。
行けるところまで行くしかないと、車を走らせる。
旧道に入れば情報が掴めるであろう。
旧街道に人影でも・・と思いつつ走らせる車。
民家宅地に中型バイクのエンジン音が聞こえる。
屋外でキックしていた男性に声をかけた。バイク乗りのIさんに尋ねた春日神社は・・・。
まっすぐ東を行ったところに出荷場がある。
そこに車を停めて南に歩いてすぐ神社が見つかる。
そこまで行けば勧請縄が見えるからすぐにわかると話してくれたIさんにお礼を伝えて東に向かう。
云われた通りに向かったつもりが筋道一つ違っていた。
階段登る先に閉ざされた鉄門。
鹿や猪の侵入を防ぐ鉄門であろう。
そこはどうやら東福寺に共同墓地のようだ。
春日神社を求めて井平尾集落をうろうろする。
東に歩いて北折れの道。
その先の景観は集落民家が途切れた広い空間。
そこが春日神社であった。
さて、勧請縄はどこに、と目を移動したそこにあった。
さて、「ドウノコウ」とは不思議な呼称だ。
平成11年10月30日に発行された京都府立山城郷土資料館編の図録『特別展 花と鬼と仏』がある。
サブタイトルに、“春の民俗行事オコナイ -鬼追い、牛玉のお札、モチ花で災いを祓い、福を招く- ”とある。
その図録に記載されている井平尾に、1月5日はオコナイの祈祷をしているとあった。
氏神神社の春日神社の宮座に二つの講組織がある。
一つはミヤノコウ(宮の講)。
もう一つがドウノコウ(堂の講)の2座。
オコナイは地区のほぼ半数の家で構成される「ドウノコウ」によって行われる。
長老組織とする五人衆を中心に講中とともに勧請縄を作って架けるようだ。
バイク乗りのIさんが紹介してくれた五人衆。
うちお一人が住まいするお家。
Iさんは現役の四老だった。
最長老が一老。
次に二老と続く年齢順の五人衆。
かつては死ぬまで務めていた、という。
亡くなるのは年齢順に関係なく、例えば三老が、先に亡くなられる場合もある。
欠員が出た場合に次に続く若いもんが穴埋めにはいるが、それは常に五老として衆入りする。
現在は、意思によって引退宣言されて五人衆を降りることも許されるようになった。
身体を壊して務めることができない場合もある。
介護の身になる場合もある。
諸事情でやむなく座を抜けざるを得ない。
務めができなくなって退かれたその場合も順に繰り上がる。
講員は40人のドウノコウ(堂の講)である。
今年は、1月13日の成人の日にトンドをする、と話す。
その日に下した勧請縄も火に点けるであろう。
Iさんが話してくださった興味深い村行事がある。
毎年の9月半ばに行われる“子酒(こざけ)”がある、という。
“子酒”とは、新生児を祝う儀式。
若い家族も多いのであろう。
ちなみに知人の菊約さんが、ここ井平尾。
春日神社の勧請縄掛け取材に訪れている。
一年前の平成31年1月5日の訪問。
木津川駅からレンタルした自転車に跨って駆けつけたというから、その行動力に脱帽する。
(R2. 1.10 SB805SH撮影)