マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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奈良豆比古神社ホーォイッ

2006年11月22日 07時53分29秒 | 奈良市へ
神事相撲は豊作に感謝して神さまに奉納するもので、各地の秋祭りに見られますが実際に取り組んで勝敗を競うという形式よりは芸能的な色彩が強く、取り組みの真似をしたり、回ったりする舞の所作が見られます。

奈良市奈良阪町の奈良豆比古神社秋祭りの夜、拝殿に「スモンノモチ」と呼ばれる円錐形の餅とザクロが供えられ神事相撲が始まります。

スモンノモチはウルチ米と少々のモチ米を混ぜて炊き上げたものを晒し、袋に詰めて叩いて円錐形に仕上げられています。

宝貴殿に祭礼組織の主要メンバーである老寿と呼ばれる人たちが集まり、社殿下の篝火の前に二人の力士が登場します。

力士は老寿になって三年目、二年目の人から選ばれます。

ふんどし姿の力士は老寿らに向かって拝礼すると、宮司から大きなサカキの枝を受け取り神事相撲が始まります。

宮司が「みあってー みあってー みあってー ほーぉい」の掛け声を発し、御幣を上にあげると同時に力士はサカキを頭上に掲げます。

力士は「ホーォイッ ホーォイッ」と叫びながら別々の方向に拝殿の周りを回ります。「ホーォイッ」の掛け声は稲の穂が多いという意味だそうで、宮司の前に来ると再び掛け声がかけられ、これを三度繰り返して回ります。

(H18.10.9 Kiss Digtal N撮影)


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