雨に煙る富戸海岸
起床から朝食まで順調。朝食後は居眠りが多く、ヘルパーさんが来た時は半覚醒状態で、引継ぎに抵抗が。でもベテランの方だったので、戻った時にはいつも通り談笑していてくれるものと期待して外出しました。ところが買い物などを済ませて戻ると、殆ど手をつけていない昼食を前にお袋さんは仏頂面で、ヘルパーさんは応接間で報告書を記載中。ヘルパーさんによると「今日は私のことを信用して下さらなくて、全然召し上がっていただけなかった」、更に「どうぞ帰って下さい」と何回も言われてしまったとのこと。
ヘルパーさんが帰ってから昼食を半分位食べた後は、居眠りすることなく幸ウン2回、おやつ1回、百人一首1回、そして4時頃からまた居眠りを開始。
夕食の支度をしている間に目覚めて「お菓子が食べたい」というので、「もうすぐ夕食だから」と少ししかあげなかったのがいけなかったのか、突如「何もかも解らなくなった」「あなたは何でそんなに色んなことが解るの?」「あなた達と私はどうして違うの?」と悲惨な嘆きに突入。「皆それぞれ得意、不得意があるでしょ。お母様なんて百人一首が凄く上手でいつも娘達を負かしているじゃない」などと言って逃げたのですが、こういう時の正解は何なのでしょう。
とりあえず、大好きな煮豆を出して時間を稼ぎ、夕食に。すき焼き丼が気に入ってくれて完食。食べている間は問題無かったのに、食器を下げている間に「おかしい」が始まり、挙句に「まだ何も食べていない」、そして「何もかも解らない」が再発。
このままではお互いに悲惨なことになると、気を取り直してもらうために百人一首をし、圧勝して気分が良くなったところでデザートのアイスクリーム。これで、何とか嫌なムードから抜け出してくれたようで、8時過ぎには「寒い」と言ってベッドに入ることに合意、すぐに眠ってくれました。
「最近物忘れが多いけど歳のせいだからしょうがない」と笑っていられるうちがハナ。本当に何もかも解らなくなるというのはすごい恐怖なんだろうな~と改めて思った一日でした。