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ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

「ボストン美術館 日本美術の至宝」特別展

2012-05-19 20:41:48 | 日常
               
           「ボストン美術館」特別展・会場入り口の看板

母の日に夫からチケットをプレゼントされた「ボストン美術館 日本美術の至宝」特別展を見に、夫と一緒に上野の東京国立博物館に行ってきました。

今日は土曜日で、久々に雨の心配もないせいか、上野公園は家族連れや団体客で大賑わい。西洋美術館、科学博物館、動物園へと向かう人達も大勢いますが、私達と同じ国立博物館に向かう人は特別多いような気がします。門入り口で係員が「チケットはここで購入してください」と大声で誘導しているので、何だか気持ちが焦ります。

11時に入館。中に入ると、案の定すごい混み方。第一会場は入り口付近から二重、三重の人垣で、まともに展示品を見ることができません。「仏のかたち、神のすがた」辺りは、人垣の後ろからざっと見て終わりにしました。

今回テレビでも紹介され、多くの人たちの注目の的となっている二大絵巻「吉備大臣入唐絵巻」「平治物語絵巻 三条殿夜討ち巻」は、ストーリー性の面白さもさることながら、人々の表情が細部まで生き生き描かれていて、確かに興味が尽きませんが、いかんせん人と人の間から覗く状態に疲れてしまいました。

第二会場に入ると人の多さが少し緩和され、太刀や染織の展示もゆっくり楽しめました。近世絵画の中では尾形光琳の「松島図屏風」のダイナミックな構図、鮮やかな色彩、美しい波の表現に心打たれました。

今回のハイライト「曽我蕭白」の作品群では、何と言っても雲龍図の迫力が群を抜いていますが、それより何より人間の持つ滑稽さを表現する巧みさ、面白さに、「奇才」と呼ばれる所以を感じました。

それにしても繊細さ・緻密さと大胆さ・豪快さを併せ持つ日本の美術品の素晴らしさ!以前に次女と四女が見に行って「すごく面白かった」と言っていたのも納得です。でも日本ではなくアメリカの美術館が所有していて、特別展という形でしか見られず、だからすごく混んでいるというのが少々残念。できることならもっと人の少ない環境でゆったりと見たかったです。

               
               不忍池に向かう桜並木の通り

12時半に会場を出て、桜並木どおりを通って不忍池へ。桜の花も終って緑一色の道はストリートパフォーマンスをしている人たち、それを眺める人たち、のんびり散歩する人たちと、実に長閑な風景です。

不忍池の周りでお弁当を楽しむ家族連れなどを眺めながら、私たちは例によって「池之端藪蕎麦」へ。今回夫は「鴨ざる」私は「天ざる」。行動パターンを変えない保守派ぶりを又々発揮してしまいました。

晴れ渡った初夏の陽気の、穏やかな昼のひと時でした。(三女)
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