10月9日。ニューヨーク滞在最後の夜は、オペラ「サムソンとデリラ」を見るというハイライトが待っています。が、その前に、午前中はお土産購入に奔走。
まずは5番街の「ユニクロ」に開店時間の10時と同時に入店。実は夫の甥っ子がニューヨークのユニクロ(どの支店かは不明)で働いていると聞いていたので、もしかしたら会えるかも、との期待もありました。
結果的に甥っ子には会えませんでしたが、ニューヨーク・オリジナルの「アンディ・ウォーホール」デザインの素敵な?派手な?Tシャツを、Y子、Dちゃん、自分用に買えたので、満足でした。
その後はMoMAの土産物売り場や大き目のスーパーマーケット、ホテルの売店などを見てまわって、お土産はほぼ揃えることができました。
途中ランチは、「ラ・ボーン・スープ」(58番通り、5-6thアベニュー)で、ビシソワーズとキッシュというボリューミーで普通に美味しい食事をしました。
買ったお土産を含め、帰国のための凡その荷造りを完了後、ニューヨーク最後のディナーとして、リンカーンセンター内にあるイタリアンレストラン「リンカーン・リストランテ」のテラス席で軽い食事をすることにしました。
それが大当たり!メインのラビオリは触感も味も素晴らしいし、アミューズのライスコロッケやフォカッチャ、グリッシーニも本格的イタリアンの味。スパークリングワインも勿論美味。最後に美味しいデザートまでしっかり食べてしまいました。
ボーイさんの、「オペラ鑑賞ですか?演目は?では7時半開演ですね」と確認して、時間配分をしてくれる気配り、マナーの良さはさすがです。
そして何より、秋の気配が漂う夕暮れに、ジュリアード音楽院から帰る楽器を持った学生さんや、仕事帰りの人々、子供連れの若い夫婦などが、池のある広場で寛いで過ごす様子を眺めながら食事をするひと時は、最高です。
日が暮れて辺りが薄暗くなると、METシアターの明かりが木々を通してこちらの空間に届き、池に明かり反映して光る様子は、何ともいえない美しさでした。
さて、オペラですが(上の写真は食事前に取ったMETシアター正面と、シアター内の壁に貼られた過去の出演者たちの写真)。
サン=サーンスの「サムソンとデリラ」は、旧約聖書「士師記」のサムソンの物語に基づく作品だそうで、ヘブライ人の英雄サムソンが敵であるペリシテ人の美女デリラの誘惑に負けて、自らの弱点を教えてしまったために力を奪われ囚われの身となる。タゴンの神殿に引き出されたサムソンを大司祭やペリシテ人が嘲笑い、デリラがこれみよがしに復讐の成就を言いふらすと、サムソンは神殿中央の柱に歩み寄り、「昔の力をお返しください」と祈って、柱をゆすり、神殿を崩壊させ、その場にいたペリシテ人は、サムソンもろとも神殿の下敷きとなり息絶える、というお話。
「敵対、復讐、誘惑、嘲り」が主題のお話は救いがない上に、現代的な舞台演出にも違和感があって、余り好みに合いません。更にオーケストラ席の後方右端の座席で、上にテラスが張り出して舞台の一部が遮られ、旅の疲れとも相まって、舞台に集中することができませんでした。そういうわけで、期待が大きすぎた分ちょっと残念な結果に。
それでも、デリラが歌うアリア「あなたの声に私の心は開く」はさすがに素晴らしく、気が付けば東京に帰ってからもこの歌が頭の中に浮かぶ状態になっています。
ちなみに、以下で歌詞付きの歌を聴くことができます。
⇒ 「あなたの声に私の心は開く」(歌:レジーナ・レズニック)
そんなわけで、オペラが終わった11時近過ぎにリンカーンセンター前からバスでホテルの近くの57番通りまで下りてきて、「オペラはよく分かんなかったけれど、ディナータイムは最高だったし、やっぱり良い夜だったわね」などと話しつつ、マンハッタンの最後の夜景を眺めながら、徒歩でホテルに戻りました。(三女)
まずは5番街の「ユニクロ」に開店時間の10時と同時に入店。実は夫の甥っ子がニューヨークのユニクロ(どの支店かは不明)で働いていると聞いていたので、もしかしたら会えるかも、との期待もありました。
結果的に甥っ子には会えませんでしたが、ニューヨーク・オリジナルの「アンディ・ウォーホール」デザインの素敵な?派手な?Tシャツを、Y子、Dちゃん、自分用に買えたので、満足でした。
その後はMoMAの土産物売り場や大き目のスーパーマーケット、ホテルの売店などを見てまわって、お土産はほぼ揃えることができました。
途中ランチは、「ラ・ボーン・スープ」(58番通り、5-6thアベニュー)で、ビシソワーズとキッシュというボリューミーで普通に美味しい食事をしました。
買ったお土産を含め、帰国のための凡その荷造りを完了後、ニューヨーク最後のディナーとして、リンカーンセンター内にあるイタリアンレストラン「リンカーン・リストランテ」のテラス席で軽い食事をすることにしました。
それが大当たり!メインのラビオリは触感も味も素晴らしいし、アミューズのライスコロッケやフォカッチャ、グリッシーニも本格的イタリアンの味。スパークリングワインも勿論美味。最後に美味しいデザートまでしっかり食べてしまいました。
ボーイさんの、「オペラ鑑賞ですか?演目は?では7時半開演ですね」と確認して、時間配分をしてくれる気配り、マナーの良さはさすがです。
そして何より、秋の気配が漂う夕暮れに、ジュリアード音楽院から帰る楽器を持った学生さんや、仕事帰りの人々、子供連れの若い夫婦などが、池のある広場で寛いで過ごす様子を眺めながら食事をするひと時は、最高です。
日が暮れて辺りが薄暗くなると、METシアターの明かりが木々を通してこちらの空間に届き、池に明かり反映して光る様子は、何ともいえない美しさでした。
さて、オペラですが(上の写真は食事前に取ったMETシアター正面と、シアター内の壁に貼られた過去の出演者たちの写真)。
サン=サーンスの「サムソンとデリラ」は、旧約聖書「士師記」のサムソンの物語に基づく作品だそうで、ヘブライ人の英雄サムソンが敵であるペリシテ人の美女デリラの誘惑に負けて、自らの弱点を教えてしまったために力を奪われ囚われの身となる。タゴンの神殿に引き出されたサムソンを大司祭やペリシテ人が嘲笑い、デリラがこれみよがしに復讐の成就を言いふらすと、サムソンは神殿中央の柱に歩み寄り、「昔の力をお返しください」と祈って、柱をゆすり、神殿を崩壊させ、その場にいたペリシテ人は、サムソンもろとも神殿の下敷きとなり息絶える、というお話。
「敵対、復讐、誘惑、嘲り」が主題のお話は救いがない上に、現代的な舞台演出にも違和感があって、余り好みに合いません。更にオーケストラ席の後方右端の座席で、上にテラスが張り出して舞台の一部が遮られ、旅の疲れとも相まって、舞台に集中することができませんでした。そういうわけで、期待が大きすぎた分ちょっと残念な結果に。
それでも、デリラが歌うアリア「あなたの声に私の心は開く」はさすがに素晴らしく、気が付けば東京に帰ってからもこの歌が頭の中に浮かぶ状態になっています。
ちなみに、以下で歌詞付きの歌を聴くことができます。
⇒ 「あなたの声に私の心は開く」(歌:レジーナ・レズニック)
そんなわけで、オペラが終わった11時近過ぎにリンカーンセンター前からバスでホテルの近くの57番通りまで下りてきて、「オペラはよく分かんなかったけれど、ディナータイムは最高だったし、やっぱり良い夜だったわね」などと話しつつ、マンハッタンの最後の夜景を眺めながら、徒歩でホテルに戻りました。(三女)