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出張してあまり上手く締められなかった仕事のことをかかえながらカウンターで生ビールです。
「Everthing happens To Me」 Lasse Tornqvist / Jan Lundgren
「Montreux Ⅱ」 Bill Evans
帰りには新しいアルバムがもう一枚ありました。
Tingvall Trioは2006年に出会って、そのときはまるで知らないグループですこし粗いけど、オリジナリティをきちんと出した力強いグループだと注目したのでした。
そのイメージから「バルト海のゆらぎ」という記事にしました。
その後2作目で海から地上に上がったイメージ、3作目は天然水の宣伝みたいに理論が先にたったようになりつつありましたが今作はどうでしょう。
1曲目からグループの持つポリシーというか、オリジナリティある世界が力強く現れてうれしいかぎりです。
2曲目、彼らの素直な心情が伝わる曲でないでしょうか。
4曲目、北欧のこのようなグループがジャジーにというとこうなるのかなと思うモダンな構成にモーダルを織り込んだ演奏。
5曲目、哀愁を含んだ曲調は、世の中新しい曲はできるのだ足元の雲海を感じつつふたたび別の世界に入っていきます。
6曲目Tigvallのピアノソロ、窓の外では夕日をうけて岩の連なりのような雲が染まっています。写真は通路がわなので写せません、想像してください。
羽田に近づくと、足元の街の灯りがやけに美しいと思います。きっと秋の空気が澄んでいるのでしょう。写真は通路側なので映せません、想像してください。
7曲目、グループで躍動するかっこ好さ、8曲目ではメロディアスなベースソロが良い。
10曲目最初のアルバム「SKAGERRAK」の弦とホーンをいれてよりダイナミックしたような展開です。
4作目で、ふたたび展開の大きな、そしてその中に不思議な奏者同士のというか、そこに生まれた音楽のゆらぎがもどっていて、とても嬉しくなるできばえでした。
VAGEN / TINGVALL TRIO
MARTIN TINGVALL(p)
OMAR RIDRUGUEZ(b)
JORGEN SPIEGEL(ds,per)
Gregor Lentjes - Horns
Strings De Luxe
Jansen Folkers - Violin / Adam Zolynski - Violin / Axel Ruhland - Viola / Martin Bentz - Cello /
Orchestration: Martin Tingvall & Wolf Kerschek
Recorded May 9th - 12th, 2011 in Udine (Italy)
1. Sevilla
2. Vagen
3. Hogtid
4. Tuc-Tuc Man
5. Den Ensamme Mannen
6. Pa Vag (Solo Version)
7. Shejk Schroder
8. Vaggvisa / Morgon
9. Tidevarv
10. Efter Livet (Strings & Horns Version)