
マックス・イオナータをアルボーレ・レコードの豊田さんに紹介されてから3年も経ったのですね。
新譜はピアノのダド・モロニーとのデュオ、結構一人で浪々と吹くことしていたので、特に違和感はないし、デユオもとくいなモロニーととなると、これは名前が上がったような気がします。
1曲目、ストレートなマックスのフレーズとライブ・アット・ビバリーヒルズで見せた多彩なフレーズのがデュオという枠を感じさせない自由な演奏に感じさせます。
3曲目、マックスの音は伸びやかで、軽やかなバラッドがマックスに余裕が出来ています。
4曲目、一寸B・ウォレスを思い出させるバラッド“Day Dream”の出だしゆったりと歌います。
今とかNewとか気にしない、その曲自体の本質を引き出すような演奏です。
楽しげにスウィングする5曲目、アルバム・タイトル「Two For Duke」がまさに的を得ています。
6曲目、ダド・モロニーはあまり得意でなかったけれど、最近とても良いと思うようになってきて、丸みをおびたというか弾きすぎないというか、上手いことは間違いないし、現代ピアニスト名鑑100に選んでいたっけ、検討してみなければ。
7曲目、マックスが一人で吹き出して、気がつくとベースの4ビート、モロニーのベースは驚いた、ピアニストが望むベースラインなのでしょうか、マックスの一人メロディ吹きが凄い。
8曲目はソプラノに持ち替えて、変化も楽しい。
10曲目ゆったり吹いて良い演奏です。
12曲目はモロニのヴォーカル、以外といい声でエリントンへの呼びかけで終わり。
音楽の良さ、音楽を演奏することの良さが素直に伝わる、これはいいアルバムです。
それにしても、外れなしのペンギン・ジャケできましたか。
TWO FOR DUKE / mazionata & dado moroni
Max Ionata tenor Sax
Dado Moroni piano bass vocal
1. All Day Long
2. Lotus Blossom
3. Perdido
4. Day Dream
5. The Intimacy of the Blues
6. All Too Soon 5:41
7. Just Squeeze Me
8. Heaven
9. What Am I Here for?
10. Come Sunday
11. In My Solitude