ピエラヌンツェの古いアルバムでもっていないけれどこれは聴いておきたいと思ったものをネットで注文したけれど、なかなかデリバリーされない。2か月ぐらいたったので、何か間違えたかとおもっていたら突然届いた。
EGEAレーベルだから特色あるだろうし、すべての曲がエンリコのオリジナルそしてソロという、想像通りだけれど、想像を超えた演奏の集まりという感じです。
1曲目ジャズとは呼ばないだろうし、クラシックでもない、静かな息遣いというか、静かな気持ちの広がり。
2曲目、透明な水に一寸かえた絵具をたらしたような変化、このアルバムぜん12曲、色をいくつか変えながらの演奏だけれど一つ一つ綴って行ってもあまり意味ないかもしれません。どれもそれなりに同じような重さで意味つけれれているような感じです。
話が飛びますが、応援するピアニストが自分のバンドでライブする場合、演奏する小屋はだいたい決まった場所のようなきがします。
これは調律のおじさんはつれていけても、ピアノを担いでいくわけにいかないから、そこにあるピアノを弾くことになるわけで、許せる限界というのが出来てしまうからでしょう。
デヴューのころはお声がかかればどこにでもでしたから、とちょっと激しくいかない・・などといっても今日のピアのでは無理ですなんてことがあった。ピアニストにとってひどい状態のピアノなんてほんとは勘弁してくれのものなのでしょう。
ということでキースのコンサートでのピアノ選び話は有名ですし、その話には事欠かない、エンリコ・ピエラヌンツェももちろん同様、このアルバムの12曲も使用したピアノがすべて表記されています。
使用されたのは、SteinwayにKawai、Fazioli、にBorgatoの4台のピアノ、これを聞き分けられるかというと表記がなければわかるはずもありませんが、ちゃんと書いてあるのは意図があるからでしょう。
ピエラヌンンツェさんピアニストとしてそれぞれのピアノの音を楽しんで欲しいともしくは感じで欲しいと思ったのではないでしょうか。
それで敢てえらそうに書いてしまうならば 使用ピアノを確認しながら聞くと少しわかったような、で書いてしまいます。
先ずSteinway、ネームバリューが影響するのでしょうか、貴賓というか格調の高い音です。Kawaiは清楚で繊細なところがあるような気がします。Fazioliは可憐、華やいだところもあるようです。そしてBorgatoはまじめで気位がある感じ、でもどちらにしても書いていなければ差は解らなかったでしょう。
ピアノの品格もそうですが人の品格を見抜けるほど人間はできていません。
Canto nascosto / Enrico Pieranunzi
Enrico Pieranunzi piano
1. Canto di ieri- Piano Steinway
2. Canzone del Meriggio- Piano Kawai
3. A second Thought- Piano Steinway
4. Una Piccola Chiave dorata – Piano Fazioli
5. Imptovvisazione 2– Piano Fazioli
6. Improvisazione 1- Piano Kawai
7. A second Thought-Piano Borgato
8. Canto Nascosto– Piano Fazioli
9. Per due- Piano Steinway
10. Io Non Sapro mai Perche -Piano Borgato
11. A second thought - Piano Kawai
12. Todas las Tardes – Piano Fazioli