
まるで知らない人たちの中古アルバムが続いているけれど、この中古品はもちろん知っている人、1990年、ライブ・アンダー・ザ・スカイでのライブの模様、これは聴かなかったなんか懐かしくて拾ってきた。
そうしたら昨日のシチリア・プロジェクトの爛漫さ、猥雑さ、民族性につらなるアルバムみたいなのでつなげてみました。
1曲目和風で始まるけれど、ソプラノになって、エレベとギター、ドラムスがリズムするとウエザー・リポートじゃないですか。ってジャケットをみればショーターが吹いていて、アレックス・アクーニャが叩いているのですからこれは周りもWRになってもしょうがない。
2曲目パーカションのソロからピアノがベースになるハーモニーを作るとショーターのソプラノ・ソロから集団演奏にこのランドゥーガというタイトルは佐藤允彦氏が提唱する集団即興演奏の方法の名前のそうで、このあと数年つづけられた即興演奏の集まりのお披露目になるものだそうです。
3曲目高田みどりだろうマリンバがずっとリズムを先導してケチャのようなヴォイス、その後梅津和時だろうアルトが激しくはいって集団演奏、ランドゥーガという方法は、知らないミュージシャンがそれぞれの培った音に反応しあいながら即興を作っていく方法だそうですが、ここではまず始まりでリードするひとがいるみたいで、ここでは高田みどりでした。
4曲目レイ・アンダーソンのイントロからこの曲は例がずっと曲のラインを引っ張って、それに集団が反応するという掛け合いパターン。
5曲目はブラス・パートとリッズム・パートが並行して峰だろうテナーとアルトショーターがソロを分け合います。
6曲目は祭り囃子のように始まってここでもショーターのソロ、壮大なエレキの効いた集団演奏になりました。
最後はシンセ的なキーボードをバックにミステリアスなショーターのそぷらの、これはライブに来た人へのサービス曲でしょうか、イン・ナ・サイレント・ウェーを思い出させました。
たぶん短いテーマを佐藤が作っておいて集団演奏、あとから名前をつけたのではと想像します。
この前がシチリアのトラディショナルにルーツしたプロジェクト、こっちは日本のスケールを盛り込んだ土着プロジェクトになりました。
RANDOOGA / MASAHIKO SATOH
Satoh Masahiko — Keyboards
Ray Anderson — Trombone
Wayne Shorter — Sax
Umezu Kazutoki — Sax
Mine Kohsuke — Sax
Hijikata Takayuki — Guitar
Okazawa Akira — Bass
Alex Acuna — Drums
Takada Midori — Percussion
Nana Vasconcellos — Percussion
Recorded July 28~29, 1990; Live at Yomiuri Land "East", Tokyo
1. Seine Dragging Song 磯浦網引き唄
2. The King Behind The Mask 陵王伝
3. Sutemaru 捨丸囃子
4. Well Digger's Song 井戸替え唄
5. Tanokuro-Bushi 田の畔節
6. Ussan-Utpopo 鬱散・うっぽぽ
7. Seeding Down 稲が種ぁょー