ボブ・リー・スワガーの活躍する「極大射程」はスナイパーものの傑作で、当時は凄く興奮した覚えがある。翻訳された順番が書かれた順でなかったことで混乱もしたけれど、ほとんどその当時出た者は読んでいた。
ところが、一寸翻訳に間ができたか、評判もいまいちの作品など混じってきて、ずっと読まなくなっていた。
今度買った小説のまえ8作か9作は読んでいないのは良いのかどうか。
ベトナムでの戦闘が20台だったスワガーが68才になっているのはこれは大いにとまどうけれど、あの「極大射程」からも16年たっているから、まあしょうがないか。
久しぶりも、久しぶりで、スワガーがどんな年寄りになっているかもわからないし、というので上巻はプロットだてになれないので戸惑っています。
「動機がすべてを台なしにすることはあるわ」とキャシー。「これは映画とわけがちがうんじゃない? 映画は三十年前から、動機を描くことを忘れちゃってるけど!」
文春でかなりほめていたから楽しみにしたけれど、やっぱり歳をとってしまって厳しいのと、スリルも薄い感じでやっと読み切ったという感じでした。