![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/95/776fff6f6b3450874b29bd578a5a4230.jpg)
アヴィシャイのこのトリオの演奏は昨年のコットンクラブで、何と2セットを続けてみたけれど、それを思いだすようなアルバムが今回のトリオアルバムです。
ライヴのほうが、このアルバムよりかもう少し長いソロ・パフォーマンスが会って、それはそれでライブらしさがあって楽しかったけれど、こちらはこちらでより凝縮された曲になっているということだろう。
ライブでは後半アヴィシャイがニタイとダニエルにあおられているようなところがありましたが、まさにこのアルバムの解説の杉田宏樹しがインタヴューしてくれたように、アヴィシャイの作曲した音楽を別の場所に運び未知なる光景を作り上げるようなトリオなのでしょう。
ニタイはアヴィシャイの思い通りにピアノ表現していたように感じましたし、今度のアルバムではダニエルが昨年以上にしっかりとした立場でドラムスを叩いているのを感じます。
ユニゾン、アルコ、ピッキングとアヴィシャイのベースは凄いし、昨年2曲演奏してくれたエレベの使用も曲にうまくマッチしています。
アヴィシャイの場合、作曲した曲をいかに表現するかが重要視されて(アルバムリリースとして)それにマッチした編成をとってきています。ライブではインプロヴィゼーションに重きを置いて、アルバムでは完成度を目指すという感じです。
そして今回、その完成度にトリオが達したということでしょう。
簡単に演奏されているような調和は、実は見事な演奏として気づくべトリオ演奏でした。
同じトリオで5月に来日するそうで、前回の人柄に触れたのを思うと、次がとても楽しみです。
FROM DARKNESS / AVISHAI COHEN
Avishai Cohen (b,el-b)
Nitai Hershkovits (p)
Daniel Dor (ds)
1.Beyond
2.Abie
3.Halelyah
4.C# -
5.Ballad for an Unborn
6.From Darkness
7.Lost Tribe
8.Almah Sleeping
9.Signature
10.Amethyst
11.Smile
12.Crazeology