インパルスから出たリー・コニッツの新しいアルバムを見つけた。2015年12月の録音だから、何とコニッツ88歳、1950年の最初のアルバムから67年、この人ほとんどブランクなくアルバムを出し続けているのではないだろうか。
間があいたとしてもたぶん4年、スタイルも変えながらの継続はまさに驚異的です。
私はこの人のおかげでジャズの素晴らしさを知ったような気がします。スイング・ジャーナル誌のゴールド・ディスクに1957年録音の「Very Cool」選ばれたのが1967年、50年も昔でジャズを聞き始めたころでした。ロリンズやマイルスやコルトレーン、ミンガスなどの入門のようなアルバムを一生懸命聞きだしたころです。
それこそ良く知らないこのアルバムを買って、サックスのアドリブ・フレーズの凄さを思い知ってスイッチが入ったような気がします。
その後、コニッツを追っかけることはありませんでしたが、伝道のミュージシャンであったことにはかわりません。
そのコニッツが今年89歳、ケニー・バロンを従えたアルバムをだしたのですから、これは一寸買ってもいいのではないか。ケニー・バロンも大御所あいてだととても真面目に演るから間違いないでしょう。
1曲目、コニッツのアルトは、もちろんヴェリー・クールのような張はありませんが、ちゃんとコニッツを思わせるところが有って(あたりまえだ)うれしいです。
そして聞いていてアンリャと驚く。コニッツが歌っている。コニッツをづっと聴いていないからいつからか知らない。ここ数年は歌っている様だけれど、まぁ、これは選んでは聴かない。それで問題化というと、いや全然問題ありません。
88歳のコニッツがアルトを吹いているのですからそれが素晴らしい。ワシントン兄弟も良いリズム刻んでいます。
frescalalto / Lee Konitz
Alto Saxophone, Vocals – Lee Konitz
Double Bass – Peter Washington
Drums, Producer – Kenny Washington
Piano – Kenny Barron
1 Stella By Starlight
2 Thingin
3 Darn That Dream
4 Kary's Trance
5 Out Of Nowhere
6 Gundula
7 Invitation
8 Cherokee