

刑事ものはハリー・ボシュとアメリア・サックスが定期的で後はあまり買わないのだけれど、ジェフリー・ディーヴァーが「一気読みといえばこの作品だ」と絶賛しているので買ってみました。
イタリアの人が書いていて、舞台もローマというのも初めてではないでしょうか。
話は仕事で傷を負った女性刑事が、殺人失踪事件にまきこまれ、その事件がその関係者すべてのかかわっていくというお話でよく作ってあると思います。
読みはじめの部分はとっつきづらいけれど文章はなかなか読みごたえがある。この「以前」の部分は中盤まで謎なのだけれど現在形の部分になると、こちらは解りやすい。時系列で進んでくれるけれど、たたみかけるようなプロットの変化はディーヴァーの言う通り。
この悪役も実に悪者で、久しぶりに悪い奴が出た。ディーヴァーの作る悪役に匹敵します。展開も予想を上回っていて、ただの刑事ものじゃない。
ってことで、いまのところ今年一番じゃないかと思う。去年の10月にでているけれど、このミスにはいっていないのはたぶん2018年版に入るのだろうと確信してます。
主人公のコロンバとダンテの会話もしゃれていて、このコンビ次にどのように展開していくか、注目が一つ増えました。