

これを読まなくちゃという在庫がなくなったので、書店で選んでいます。
二つ選んで、後からだけどこっちの方がいつもっぽいのでこちらから。
ジャド・ライカーと言うのが主人公、政治学者なんだけれど、緊急医療の概念「黄金の時間」が政治にも適用できるという説を評価されて、国務省に新設された危機対応室の責任者に任命された人。
その説は、高い救命率はの機関のことで、災害発生から3日間が過ぎると被災者の救命率が急激に低下するといわれる。
この3日間を「黄金の時間」というのだけれど、これを利用してクーデターが発生を4日以内に鎮圧しないと、その後解決が著しく困難になるという説。
南アフリカ、マリで発生したクーデターの鎮静化を100時間ではかろうとライカーが活動をおこなうけれど、各省庁の力学、クーデターの真意裏の力関係、関係者の不可解な行動などで翻弄される。
こりゃ面白いだろうと読み始めたけれど、いつものテロ組織との対決というより政治劇、著者自身が元国務相次官補というので、とてもしっかり構成されています。
謎は全く判明しないまま、時間はどんどん経って行き、そうなると力技も必要と、この筋は新しくしっかり分野を作れそう。
好評のようで、ジンバブエの不正選挙を行う大統領に立ち向かう2作目が既に刊行されているそうです。今年には3作目の、拘束されたアメリカ人の救出を題材にした「ハバナの幽霊」っていうのがでるそうで、これは継続メンバーになっていきそうです。