
ジェフリー・ディーヴァーのシリーズものの大ファンだし、騙されないように読みながらいつも騙されて嬉しくなっている。
ディーヴァーのファンだから短編集や単発長編も読むのだけれどこちらはどうも肌に合わない。
短編はゆっくり騙される楽しさがないし、長編はなじみない主人公で落ち着かないからだろう。
そんな中でディーヴァーの読んでいない単発物の評判がとても良いのをしって、これは躊躇なく買った。
2001年の作品だから「エンプティー・チェア」と「石の猿」の間の作品だった。
話は収監されているハッカーと昔行動を共にしたことのある、死のゲームに取りつかれた天才ハッカーとの戦いを描いたもので、さすがディーヴァーというしかない。
ネタバレになるから書かないけれど、こういう風に騙していくのはもちろん単純で、一番単純な読み方をしていたら、なんとなんと、最後の展開は完全に考えもつかないものでした。
だけど、ネットとサイバースペースのことに疎いので、642ページあるうち、400ページぐらいまではちょっときつかった。