新しいものが出たらというよりも、名前を見つけたら買うことにしているピアニストRoberto Olzerの新譜が澤野工房から出た。
澤野さんのところからは5枚目になる作品だと思う。今回出たものは2019年10月の録音なので、手元にある彼の「una notte di coprifuoco」の2021年2月の録音よりかは古いものになりけれど、ベースのYuriと演っているものとしては一番新しいものだと思う。後でちょっと纏めてみよう。
諸事情があって発売までに2年ぐらいかかってしまったようだけれど、まずは出てくれたことはうれしい。今回は澤野の路線に沿ったものだけれど(やっぱりガラティのは違ったな)、with Stringsというのが一つのポイントになっていて、私としては当たっていると思う。
1曲目、トリオでの”Images”がまずオルサーらしい美音とメロディですぐにオルサーの世界が周りを包む。
2曲目がショパン、3曲目がメンデルスゾーンでクラシックからの選曲。メンデルスゾーンに焦点を当てた作品もあるし、クラシック奏者とのアルバムも作っている。また学位はパイプオルガンで作品も作っている。ジャズメンがクラシックの題材を取り上げことはおおくあるが、ただメロディを使うというのではなく、オルサーはまるで自分の曲のように聞こえる解釈で演奏をおこなっている。3曲目のメンデルスゾーンはそこにストリング・アレンジを加えて見事としか言いようがない。それが今回のあたり要因。そのストリングスを引き継いで4曲目”My Funny Valentine”もうまう弦を絡めていると思う。
あとストリングが絡んでいるのは5曲目7曲目と8曲目のオルサーの曲になるので、全5曲、私としてはあと2曲ぐらいも絡めて欲しかった。
さてオルサーのアルバムを見つけると買うことにしていると書いたけれど、そのオルサーのアルバムにかなり付き合っているのがYuri Goloubevで、彼もロシアのクラシック出身なので互いにその音楽品位を認め合っての共演が続いているのだろう。私の持っているアルバムでは2012年録音の「Steppin' Out」が最初になっている。
それでオルサーとユーリが共演しているものをあげるとこうなった。
ちなみにユーリ以外の人とのアルバムがこちら。
全部で13枚になった。
もちろんオルサーのアルバムをすべて持っているわけではない。調べたら7枚ぐらい持っていないのがあって、ユーリと演っているものがあった。
これはどうにか手に入りそうなので注文したから、ここにもう一枚増えるだろう。
NOTTURNO / Roberto Olzer
Roberto Olzer (piano)
Yuri Goloubev (bass)
Mauro Beggio (drums)
with Strings
Leonardo giovine (violin)
Lucia Zazzaro (viola)
Antonio Merici (cello)
01. Images
02. Étude, Op. 10 No. 6
03. Andante con moto, from ʻItalianʼ Symphony
04. My Funny Valentine
05. Rei I, from Neon Genesis Evangelion
06. Milano Rain
07. Notturno
08. Eveline
09. Touchdown
10. Didoʼs Lament, from ʻDido and Aeneasʼ
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