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しばらく中断していた出張に2日間、今度は東北の都に1泊、帰りに以前1年ばかり暮らした街で途中下車です。
持っていくのは仕事の書類と、なが~い文庫小説と新しいアルバムを4枚iPodにいれて出発しました。
Antonio Faraoの久しぶりのリーダーアルバムは1曲目からすばらしい音とバランスです。
すべてファラオの曲でこの1曲目“Something”から美しいバラッドはキラキラとファラオの音が輝きます。
2曲目はハードなベースとドラムスのリズムに硬質なファラオのフリーインプロ“Free Dialog”だけどこのふりーのフレージングがまたすばらしい、D・Hallとチェカレリにして構成された演奏です。
3曲目は第二次大戦で起こった44人の子供の悲しい出来事への鎮魂歌、アルバムのタイトル“Domi”として息子にささげた、ファラオの温かい真摯な心の起伏が感動を呼びます。
ファラオの前のアルバムではM/ヴィトウスとダニエル・ユメールのリズムで、イタリア映画人、パゾリーニの音楽を演奏しました。それは巣ばあらしいアルバムでしたが、こんなにすばらしいセッテ、次が難しいかもと記事にしました。
このグループ違う感じですばらしいセットです。
4曲目“Inside”はその3曲目を受けたファラオの心、ファラオの深い祈りは時代を超えて過去に、そして未来の息子の平安につながる様です。
アントニオ・ファラオはサイドとしてニコラス・フォルメルとB・ミンンツァーのライブですごかったけれどちょっと古い演奏でした。
5曲目“Past”で見せる強靭な右手フレージング変わらず健在でした。
6曲目はハード・ドライブするこれもファラオらしい曲、ホールのウォーキング、チェカレリの力強くも繊細なドラミング、M・ヴィトウスとD・ユメールとのトリオ・アルバムのときこれ以上のリズムは難しいと思ったけれど、スタイルは違うけれど同じように驚きました。
列車の中で音楽を聴きながら文庫を読むことはできるけれど、文庫を読みながらこの音楽を聴くことはできません。
8曲目は息子に贈った“Domi”、イタリアの父親と息子(読んでいる文庫もある意味それが出てきますが)深い思いが伝わります。
車窓からは紅葉、1か月前にみた紅葉を息子のことと一緒に思い出します。もうすぐ学期末試験だそうです。
9曲目はピアノ・ソロ
最後は3者が疾走する演奏、ベース、ドラムスのソロらしいソロはありませんでしたが、それでも十分と感じられるのは、それぞれの音がきちんの鳴ってずっとソロみたいに聞こえたからでした。
久しぶりのファラオのアルバムは、それを待った甲斐のある、ファラオの深い祈りまでつたわってくる素敵なアルバムでした。
DOMI / ANTONIO FARAO
Antonio Farao (p)
Darryl Hall (b)
Andre Ceccarelli (ds)
1. Something
2. Free Dialog
3. Izieu
4. Inside
5. Past
6. Around Phrygian
7. One Solution
8. Domi
9. Spontaneo
10. No Chance
ローマの皇帝、って、ニックネームなんだそうですね。
このアルバムも届いてすぐに聴いていたのですが、11月はわたしにしたらお出かけが多くて。。
一段落したら、、月末でした。
今回のファラオの作品は、秋から冬にかけてぴったりな感じがします。しかし、相変わらず、ダイナミックでテクニシャン。音が綺麗なのに胸がときめきますよねぇ。。
トラバしますね。
久しぶりに、通常モードです。。
このアルバムにもファラオにも脱帽ですが、彼に与えられたニックネームが皇帝というのはどうも・・・・
ドミもいるのですから、もっとやさしい感じに今度のアルバムでないましたね。
このアルバムは本当によく、何回もトレーに載せてます。そしていろんな曲調をこなしながらも彼の円熟味、深さも感じます。
TBしますね。
カッコ良かったファラオが、お父さんになって、なんか人間みというのが一つ大きくなったかんじですね。
Faraoのアルバムは私にとってはこれが3枚目か4枚目だと思いますが,この人ははずれがないですね。それは好みにフィットしているだけでなく,やはり実力でしょうね。いいアルバムでした。
ということでTBさせて頂きます。
時間とともに見ているピアニストが何人かいますが、その変化がわかることがありますね。
このファラオがそれで、魅力のすさまじいフレーズもあえて抑えながら、今作ですから次が楽しみですね。