JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ひとつ輝いてました ELM / Richard Beirach

2007-08-18 21:50:39 | 聞いてますCDおすすめ
リッチー・バイラークというピアニストは 、聴くと凄いセンシティブなピアノだと思うのですが、うまく機会が一致せずになぜか集中することがなくここまできました。最近ヴィーナスから出ているようですがそれは敬遠していますから、ずっと感覚は昔のままです。
久しぶりにその昔のアルバムを聴いてみています。そしてそれが素晴らしい、もちろん評判の一枚でしょうから当然です。
ジョージ・ムラーツのベースとジャック・デジョネットのドラムスという相当きちんとしたピアノトリオです。
ECMのアルバムである特徴は充分ありますが、デジョネットのドラムスはまるでライブのように煽っているようですし、ムラーツも凄い主張があり、トリオとして3者が素晴らしい関係を作っていて、ECMのピアノトリオでも有数の一枚と思います。
1曲目“SEA PRIESTERS”がそんな響きでピアノがある意味、周りに影響されないような孤高のラインを作ります。
2曲目はモンクライクな雰囲気で、静謐な雰囲気の中をきちんとリズムが形を作っていく、ジャズらしい曲、結構凄い曲と思います。
このアルバムは中古で買っていいと思っていますから、リアルだたら追っかけに入っていたでしょう。3曲目も、とても内省的でありながら、音がしっかりと立っているために、だらだらとまとわることなく、ECMのよい面がわかります。
4曲目“Snow Lwopard”がとてもリズミック、チックコリアのマトリックスとかの、この時代の勢いのある曲に感じます。最近のデジョネットが新人のために叩いても、それは職人みたいに感じてしまうところがありますが、この曲のドラムス、本当に素晴らしい。
どこにでもあるピアノトリオと違い、ピアノ、ドラムス、ベースが格段の力をもって成立したアルバムです。

ELM / Richard Beirach

Richard Beirach piano
George Mraz bass
Jack DeJohnette drums

1 Sea Priestess
2 Pendulum
3 Ki
4 Snow Leopard
5 Elm




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