ネットで評判が良いので予約した本が届きました。
著者は山本文緒という1962年生まれの作家で、99年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年『プラナリア』で直木賞を受賞しているらしけど、知らなかった。
タイトルが「無人島のふたり」だから、夫婦での無人島暮らしの体験かというとまるで違う。
58歳ですい臓がんの宣告をうけた作家の日記になっている。
ガン宣告を受けてどこかの島に行ったのかとおもったら、無人島とはガンになって、世間の現実生活から切り離された無人島みたいな生活を過ごしているということだった。
すい臓がんはステージ4のbという厳しい状況になる。
こちらも食道がんなどをしたことがあるけれど、この著者の余命4か月というようなことはなかった。余命という宣告は、とても重く人にのしかかるという日記になっている。2021年5月宣告からの日記になっている。
ちょっと抜き書き、7月8日の記述
今日私はわりと元気で多分皆さんもそう感じたと思われる。私自身もおうすぐお別れなんだなんて本当に信じられない。この体調のまま2年くらい持つんじゃなと思ってしまう。」でもきっと違うのだろう。
この後3か月後の10月13日に亡くなるわけだけれど、何とも切ない。
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